巷で話題になっているゲームアプリ「ウマ娘 プリティーダービー」。
実際の競走馬をモデルにしたこのゲーム。登場するウマ娘たちの中に現役で走っている馬をモチーフとしたキャラクターはいませんが、子供、孫あるいは親戚にあたる馬が現役で駆けている例はたくさんあります。
そういった競走馬を「ウマ娘 プリティーダービー」から競馬を持った方々にも応援してもらいたい。そんな思いからこの「今も駆ける スターの血を引く者」では、ウマ娘にも登場するキャラクターのモデルとなった競走馬と血縁関係に当たる馬を、その週のレースからピックアップして紹介していきたいと思います。
今週は合計2頭の新馬を紹介します。
日曜中京4R ジューンクラマ
中京ダート1400mでデビューするジューンクラマ。祖母セレブリティの姉にウオッカがいます。
ウオッカは第74代日本ダービー馬。牝馬としてはクリフジ以来64年ぶりに日本ダービーに優勝しました。そんなウオッカの最大の武器は一瞬でトップスピードに到達できる加速力と、そのトップスピードの速さ。それを存分に見せたのが2009年の安田記念でした。
この年の安田記念は2007年のダービー馬ウオッカと2008年のダービー馬ディープスカイが出走し、人気もこの2頭が分け合っていました。
レースはウオッカ、ディープスカイの2頭がともに馬群で脚を溜める展開。直線に入ると馬群を縫うように先に抜け出したディープスカイに対し、ウオッカは進路を見つけられずスパートすらままならない状況。そのまま残り200mまでレースは進みました。
残り200m、僅かに開いた隙間を強引にこじ開けるように割ってきたウオッカは左右にステップを踏みながらも一瞬でギアを上げると、前を行くディープスカイを筆頭とする有力馬を一瞬のうちに交わし去り優勝。ゲームアプリにおけるウマ娘の固有スキル「カッティング×DRIVE!」の演出さながらの、まさにウオッカの機動力を存分に見せつけるレースでした。
ちなみに筆者はこのレース2着に敗れたディープスカイの単勝を買っていたので、「フルスロットルでぶっちぎるぜ!」のセリフとともに人影をスルスルと抜けてくるウオッカの固有スキルの演出を見る度にこのレースを思い出して悔しさで涙目になります(笑)。
そんなウオッカの爆発的な切れ味がジューンクラマにも備わっていれば1200mでも十分勝負になるでしょう。
日曜中山5R コントディヴェール
中山芝2000mでデビューするコントディヴェールはユニコーンSの記事で取り上げたヴィゴーレの弟。曽祖父に育成ウマ娘としての実装が待たれるタマモクロスがいます。
芦毛の馬は父、母のいずれかが芦毛でないと産まれません。その為芦毛の馬と言うのは通常の馬以上に「血のつながり」を強く感じさせます。タマモクロスもその子孫にエアグルーヴやジャングルポケットがいる大種牡馬グレイソヴリンを祖先に持ちます。タマモクロスの芦毛はそこからフォルティノ、シービークロスと受け継がれたものです。
タマモクロスは当時日本競馬界にあったジンクス「芦毛の馬は走らない」を覆した馬でもあり、史上初めての天皇賞春秋連覇をオグリキャップとの「芦毛対決」を制して達成しました。
そこからさらにラティール、ヴァイセフラウと芦毛の血は繋がり、コントディヴェールに至ります。
ラティールは1998年のオークスで4着にも入った実力馬。3コーナーから4コーナー捲っていく時の脚は素晴らしく、そこだけ切り取ればG1級の能力を有していたと思います。反面、直線に入ってからの伸びは捲っていく時の勢いと比べるともどかしいほど伸びあぐねることが多い馬でした。ラティールはその詰めの甘さときれいな芦毛の馬体とで人気を集めた馬でした。
ヴァイセフラウはそんな母譲りの美しい芦毛の馬体でダートの短距離で3勝を挙げました。タマモクロスの芦毛の血はラティール、ヴァイセフラウを通じて今に繋がっています。
タマモクロスファンの方はそんな芦毛のロマンに思いを馳せながらコントディヴェールのレースを見てみてはいかがでしょうか?
開発:Cygames
ジャンル:育成シミュレーション
プラットフォーム:iOS/Android/PC
配信:日本
利用料金:無料(一部有料コンテンツあり)
URL:
・AppStore
https://apps.apple.com/jp/app/id1325457827
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