6月に入り、中央競馬でもいよいよ2020年産駒達の新馬戦が始まりました。
世代全体のうち3割前後しか勝ち上がることができないという厳しい戦いとなり、新馬戦の勝利となるとさらに狭き門。
ここでは先週開催された新馬戦で、一生に一度のチャンスをものにした2歳馬達をご紹介していきたいと思います。
2022年6月11日(土)
函館5R 芝1000 晴・良 9頭
ニーナブランド
牝馬
ダンカーク×カルディア
母の父:ゼンノロブロイ
所属:美浦)高橋裕厩舎
生産:築紫洋
鞍上:鮫島克駿騎手
420㎏ 4番人気 1枠1番
今年の函館開催最初の新馬戦勝ちを飾ったのは芦毛牝馬ニーナブランド。
最内枠から好スタートを切ると先頭でレースを進め、3-4コーナー辺りでは後続を引き付け息を入れてから直線で突き放す見事な逃げ切り勝ち。
来月の函館2歳S(G3)を目指すとのコメントも飛び出し、この夏注目の1頭になりそうです。
中京5R 芝1600 曇・良 11頭
マラキナイア
牝馬
ジャスタウェイ×カウアイレーン
母の父:キングカメハメハ
所属:栗東)吉岡辰弥厩舎
生産:社台ファーム
鞍上:川田将雅騎手
422㎏ 1番人気 2枠2番
今年の社台レースホース初勝利は1番人気に押されたマラキナイアが挙げました。
好スタートから前へ付けると逃げた2頭から少し離れた3番手でレースを進め、直線でグッとかわして見事勝利。
ステイフーリッシュの半妹でPOGで指名された方も多いのではないでしょうか。
これからの活躍が楽しみです。
東京5R 芝1400 曇・良 13頭
ロッソランパンテ
牝馬
エピファネイア×マウロア
母の父:キングカメハメハ
所属:美浦)杉浦宏昭厩舎
生産:カミイスタット
鞍上:三浦皇成騎手
450㎏ 8番人気 6枠8番
8番人気の牝馬が勝利をおさめました。
スタートはそれほど早くありませんでしたが二の脚がしっかりついて先団へ。
最後はクビ差でしたが、直線では進路を迷うようなフラフラした場面もありましたのでスムーズにいっていればもっと余力があったかもしれませんね。
エピファネイア産駒は早くも今年の新馬戦2勝目となりました。
2022年6月12日(日)
函館5R 芝1200 晴・良 9頭
クリダーム
牡馬
ハーツクライ×ブーケトウショウ
母の父:サクラバクシンオー
所属:栗東)須貝尚介厩舎
生産:杵臼牧場
鞍上:武豊騎手
468㎏ 2番人気 8枠8番
昨年発足しました一口クラブ「インゼルレーシング」所属馬が初陣を武豊騎手を背に勝利で飾りました。
良いスタートから前につけ、4コーナー辺りで先頭に立つとそのままゴール。
コロナ禍でなかなか難しいですが関係者・会員の皆様は馬名の由来通り「魂の叫び」を心の中であげることになったのではないでしょうか。
中京5R 芝1200 晴・良 9頭
プロトポロス
牡馬
War Front×キャヴァルドレ
母の父:Sunday Break
所属:栗東)西村真幸厩舎
生産:ノーザンファーム
鞍上:福永祐一騎手
476㎏ 1番人気 1枠1番
今年10戦目のメイクデビューを制したのは「先駆者」プロトポロス。
最内3-4番手でレースを進めましたが直線で外に出し、前に並ぶと一気に加速。
3馬身半差の見事な勝利でした。鞍上福永騎手は今年の新馬戦早くも3勝目。
次走は重賞も視野にということで注目の1頭になりそうです。
東京5R 芝1800 曇・良 12頭
オンザブロッサム
牝馬
ラブリーデイ×スターズバース
母の父:タートルボウル
所属:美浦)大和田成厩舎
生産:社台ファーム
鞍上:永野猛蔵騎手
450㎏ 11番人気 6枠8番
今年の新馬が3世代目となりますラブリーデイ産駒が2年目19歳永野騎手とともに単勝万馬券となるレースを見せてくれました。
好スタートから二の脚もついて一時は先頭に立ちますが逃げ馬にハナを譲って2番手でレースを進め、直線途中でかわすと後続の猛追をしのぎ押し切り勝ち。
強かったですね。
気性が良く操作性が高いようで、これからの活躍にも期待です。
以上、今週のメイクデビュー勝ち馬6頭を見ていきました。
この仔達がこれからどのような成長を見せてくれるのか、また今週末の新馬戦ではどんな仔達がデビューしてくるのか、週末を楽しみに待ちたいと思います。
写真:安全お兄さん、かぼす