7月開催も3週目。2021年産駒達のJRA新馬戦も早くも50走目を迎えました。
今回も世代全体のうち3割前後しか勝ち上がることができない狭き門を突破した2歳馬4頭を紹介していきたいと思います。
2023年07月16日(日)
中京5R 芝1600 晴・良 12頭
エンヤラヴフェイス
牡馬
エイシンヒカリ×タイキアプローズ
母の父:Devil's Bag
所属:栗東)森田直行厩舎
生産:チャンピオンズファーム
鞍上:菱田裕二騎手
472㎏ 1番人気 5枠6番
重賞3勝馬ユーキャンスマイルや同1勝馬ルビーカサブランカの半妹ロカブルンや、通算本賞金1億円以上を稼いだアマルフィコーストの半弟ディーガレジェンドらが登場しましたこの日最初の新馬戦。
5枠6番から好スタートを切ったエンヤラヴフェイスはスッとスピードに乗って、先頭に立った5番タイキヴァンクールのすぐ後ろに付ける形でレースを進めていきます。
そのままのポジションを維持して最終コーナーを回ると、直線に入ってからは上りトップタイとなる34.3の末脚を披露。
残り200m手前で完全に抜け出してからは差を広げる一方で、最後は2着アンモードに5馬身差をつける完勝でした。
勝ち時計は1分35秒3。
この世代の仔が4世代目の産駒となります種牡馬エイシンヒカリ、STレーシングオーナー、管理する11年目森田調教師、そして鞍上菱田騎手にとって、これが今年の新馬戦嬉しい初勝利となりました。
福島5R 芝1800 曇・良 13頭
コスモディナー
牝馬
ダノンバラード×コスモミール
母の父:ヘクタープロテクター
所属:美浦)伊藤伸一厩舎
生産:金石牧場
鞍上:松岡正海騎手
456㎏ 12番人気 3枠3番
12番人気の伏兵が、見事新馬勝ちを果たしました。
21年目、松岡騎手を背に3枠3番からスタートしたコスモディナーは、スムーズにスピードに乗って3番手でレースに入っていきます。
後続が進出していくなかラチ沿いを進むと、最終コーナーで馬群が外に広がったところで空いた内を突いて一気に先頭へ。
外から2番人気テウメッサも迫りましたが、ここから更に一伸びを見せたコスモディナー。1と3/4馬身差をつけてゴールを迎えました。
勝ち時計は1分51秒5。
ダノンバラード産駒はこれがこの世代の新馬戦記念すべき初勝利となりました。
函館5R 芝1800 曇・稍重 14頭
マーゴットソラーレ
牡馬
ノヴェリスト×インクレセント
母の父:アグネスタキオン
所属:美浦)伊坂重信厩舎
生産:白老ファーム
鞍上:西村淳也騎手
440㎏ 5番人気 3枠3番
ノヴェリスト産駒から、この世代最初の新馬戦ウィナーが誕生しました。
5番人気となったマーゴットソラーレは、好スタートを決めると内枠も活かして先頭へ。
逃げの体勢に入りレースを進めていきます。
余力を残しながら最終コーナーを回ると、直線では初年度産駒が好調のスワーヴリチャードの仔であるスパークリシャールと一騎打ちになりますが、ここから上り最速の末脚を繰り出して1馬身差をつけ逃げ切り勝ち。
勝ち時計は1分51秒0でした。
白老ファーム生産馬からはこの世代2頭目の、伊坂厩舎所属馬からはこの世代初の新馬勝ちとなっています。
福島6R 芝1200 晴・良 10頭
レオエンプレス
牝馬
マジェスティックウォリアー×ラパージュ
母の父:ダイワメジャー
所属:美浦)奥平雅士厩舎
生産:小野秀治
鞍上:永野猛蔵騎手
462㎏ 3番人気 8枠9番
20年目、奥平厩舎の管理馬が3番人気に応え、2日連続の新馬勝ちとなりました。
10頭立ての9番と外目からとなりましたレオエンプレスでしたが、抜群のスタートを切るとそのままの勢いで先頭に立ちレースを引っ張っていきます。
マイペースで逃げをうつと、最終コーナーを回りながら進路を馬場の荒れていない外に取り、内を選択した2番人気サフランヒーローとの勝負に。
走りやすい進路取りの効果もあってか最後までしっかり脚を伸ばして、1馬身前へ出てゴールを迎えました。
勝ち時計は1分11秒6。
昨年新馬戦だけで5勝を挙げている3年目永野騎手は、これが今年の新馬戦初勝利。
好判断を見せたこのレースからどれだけ勝ち星を積み上げて行けるか、注目です。
以上、7月16日開催のメイクデビュー勝ち馬4頭を紹介しました。
この仔達がこれからどのような走りを見せてくれるのか、今後の成長と活躍を楽しみに応援していきたいと思います。