「road to the future」未来へ続く道。
このコーナーでは、週末の新馬戦を勝ち上がった馬たちを取り上げていきます。
ここから、クラシック戦線で活躍する名馬や、古馬になって活躍する名馬が、きっと現れるはずです。
今週は、どのような期待馬がデビュー勝ちを収めたのでしょうか?
8月29日(土)
新潟5R メイクデビュー新潟・芝1,600m・1:37.9
モメントグスタール
牡馬(6番人気)
父:ハービンジャー
母:ハーモニーフェア
母父:シンボリクリスエス
生産牧場:中脇満さん(浦河町)
所属:高木登厩舎(美浦)
鞍上:菅原明良騎手
3代母はアドマイヤムーンの母で知られるマイケイティーズという良血馬です。
タイム以上に、中身のある勝利という印象。直線では何段階かのギアを持っている事が分かる走りをしていました。
今日の走りを見るに、非常に素直な馬でしょうから、現状はこの距離くらいまでが良さそうです。
今後の伸びしろについては、斤量が重くなった時の切れ味を見て再考したいと思います。
新潟6R メイクデビュー新潟(牝馬限定)・芝1,600m・1:36.2
アナザーリリック
牝馬(3番人気)
父:リオンディーズ
母:アンソロジー
母父:サクラバクシンオー
生産牧場:ノーザンファーム(安平町)
所属:林徹厩舎(美浦)
鞍上:津村明秀騎手
ラスト300mで加速してからの脚は、光るものを感じました。
トレンドの「サンデーサイレンスの奇跡の血量」配合となっています。
母アンソロジーの産駒はまだ活躍馬はでていませんが、トモの筋肉が発達した馬が多く、本馬も芝・ダート問わず走れる事でしょう。
今日は騎手がきちんと馬の特徴を掴んでいた事も功を奏して、直線で仕掛け所を間違う事なく快勝でした。
もう少々距離はもちそうですし、次走でどれくらい成長しているか、期待したいと思います。
小倉5R メイクデビュー小倉・芝2,000m・2:03.2
コートダルジャン
牝馬(2番人気)
父:ハーツクライ
母:カニョット
母父:Sunray Spirit
生産牧場:社台コーポレーション白老ファーム(白老町)
所属:牧田和弥厩舎(栗東)
鞍上:北村友一騎手
非常に操縦性が高く、楽しみな馬が現れました。
スタートでやや立ち遅れる誤算がありましたが、北村騎手が道中で促すとスッと反応してアッという間に先団に取り付き、そのまま危なげなく新馬勝ちを収めました。母はアルゼンチンの2歳マイルGⅠ優勝馬で父はハーツクライ。
今日のレースぶりが常に出来るのであれば、来春のクラシック戦線で楽しみな一頭です。
札幌5R メイクデビュー札幌・ダート1,700m・1:49.3
ピクトルテソーロ
牡馬(2番人気)
父:シンボリクリスエス
母:ハンドスター
母父:パラダイスクリーク
生産牧場:船越牧場(日高町)
所属:田中博康厩舎(美浦)
鞍上:大野拓弥騎手
このメンバーでは、力が一枚上でした。
父シンボリクリスエス×母父パラダイスクリークの産駒はJRAではツクバローレルのみですがダート戦で鋭い末脚を披露し2勝をあげています。
今日は先行策からしっかりと抜け出し圧勝でした。
現状は小回りの競馬場で同様の走りが期待でき、今後も覚えておきたい一頭です。
8月30日(日)
新潟5R メイクデビュー新潟・芝2,000m・2:06.0
ブラックラテ
牡馬(2番人気)
父:ブラックタイド
母:ラテアート
母父:サクラバクシンオー
生産牧場:ノーザンファーム(安平町)
所属:梅田智之厩舎(栗東)
鞍上:岩田康誠騎手
岩田康誠騎手の好判断が光りました。
道中の位置取り争いで前が壁になってしまい、一度馬群の後ろまで下げてからという苦しい競馬になりましたが促されると一気に前に進出し、荒れたコースを苦にする事無く勝ち切りました。
父ブラックタイド×母父サクラバクシンオーと言えば、真っ先にキタサンブラックが思い出されます。
勝ちタイムは気にする事無く、次にどんな走りをするのかで判断したい一頭です。
小倉5R メイクデビュー小倉・芝1,200m・1:08.8
アールラプチャー
牝馬(5番人気)
父:ミッキーアイル
母:ルージュノアール
母父:ストーミングホーム
生産牧場:チャンピオンズファーム(新ひだか町)
所属:千田輝彦厩舎(栗東)
鞍上:太宰啓介騎手
父ミッキーアイル産駒らしい、スピード感ある走りで快勝です。
同日同条件で行われた3歳1勝クラスの勝ちタイムが1:08.6でしたので、いかに速いかが分かります。
まだまだ一本調子で最後は余裕を見せる素振りもありましたので発展途上だと思いますが、小回りのスプリント戦で当面楽しめそうな1頭だと思います。
札幌5R メイクデビュー札幌・芝1,800m・1:55.4
ヴェローチェオロ
牡馬(2番人気)
父:ゴールドシップ
母:プレシャスライフ
母父:タイキシャトル
生産牧場:千代田牧場(新ひだか町)
所属:須貝尚介厩舎(栗東)
鞍上:吉田隼人騎手
父ゴールドシップ産駒らしい馬場適性を披露してくれました。
1,000m通過が66秒5という重馬場の札幌競馬場らしいタフなレースになりましたが、苦にする事無くコーナーも外に持ち出し先団を一気に交わし切りました。
本当に良くなってくるのは先だとは思いますが、まずは洋芝の競馬場では今後も覚えておきたい1頭です。