[リーディング]東西で祝福の重賞勝利 厩舎リーディングでは佐藤悠太師が記録を伸ばす

競馬の流れは、数字で如実に表れる。好調な陣営や種牡馬を見つけ、注目するのも楽しみのひとつと言えるだろう。先週の競馬をリーディングの順位とともに振り返る。

■厩舎リーディング 佐藤悠太厩舎、開業から20か月連続勝利に記録を伸ばす

日曜京都1R、2歳未勝利戦を制したマーズエクレール(鮫島克駿騎手)は、佐藤悠太調教師の管理馬。同厩舎はこれで、昨年3月に開業してから20か月連続勝利となり、先月自身が更新したJRAにおける開業からの最長勝利記録をまた1つ伸ばした。

同時期にデビューを果たした調教師のなかではトップの勝利数「44」を記録している佐藤悠師。今年はすでに昨年を上回る成績を収めており、リーディングは28位タイ。10位までは7勝差と、そこまで大きな差はない。管理馬にはワイドブリザード、カナルビーグルといったダートのOPクラスをはじめ、2歳重賞で好走したノリヤンモーニンやビスケットサンドなど、来年のクラシックが楽しみになる存在もいる。今後の飛躍にますます期待したいところだ。

先週が終了した時点で、TOP10の順位は以下の通り。

1位 杉山晴厩舎 51勝(+0勝) 先週1位
2位 斎藤誠厩舎 37勝(+1勝) 先週3位
3位 矢作厩舎 36勝(+0勝)先週2位
4位タイ 大竹厩舎 34勝(+0勝) 先週4位
4位タイ 池江厩舎 34勝(+1勝) 先週5位
6位 手塚久厩舎 33勝(+1勝)先週6位
7位 藤原厩舎 32勝(+1勝) 先週7位
8位タイ 中館厩舎 31勝(+1勝) 先週10位タイ
8位タイ 宮田厩舎 31勝(+2勝) 先週10位タイ
10位タイ 寺島厩舎 30勝(+0勝) 先週8位タイ
10位タイ 鹿戸厩舎 30勝(+0勝) 先週8位タイ

先週、抜群の相性を発揮したのが、8位タイまで浮上してきた宮田敬介厩舎とC.ルメール騎手。土日で両者のコンビは3回あり、結果は2勝3着1回と馬券圏内を1度も外さず、同厩舎の順位上昇にひと役買った形だ。

ちなみに2020年6月6日から26年10月4日まで、この2人が2歳の新馬戦および未勝利戦でタッグを組んだ際、新馬戦の勝率は25.0%、未勝利戦の勝率は66.7%と好成績。さらに、2歳未勝利戦の複勝率に至っては9戦して100%と、驚異的な成績だった。今後、このコンビを2歳戦で見かけることがあれば、気にしておくべき数値といえるかもしれない。

■騎手リーディング ルメール騎手、加速!!

先週の中央競馬では18鞍に騎乗し、うち6鞍で勝利を挙げたルメール騎手。過去10年、中央4場のなかでは最も勝率が高い東京競馬場で、しっかり勝利数を加算している。ライバルである岩田望来騎手が騎乗停止の間に、どれだけリードを広げるか注目だ。さらに、土曜東京5Rの2歳新馬戦においてルメール騎手を鞍上にデビューしたヴァルカモニカは、クロワデュノールら近年の名馬たちが東京芝1800mで記録したタイムに匹敵する1分46秒5という破格の時計で勝利。馬場差があるためタイムだけで単純比較はできないものの、来年のクラシックに向けてまた1頭、有力馬の背中を任されることとなるだろうか。

一方、3位の松山弘平騎手も負けていない。土日で4勝を挙げ、2位の岩田望来騎手までは7勝差。ルメール騎手と同じく騎乗馬の半数を3着内に導いており、抜群の安定感だった。

先週が終了した時点で、順位は以下の通り。

1位 C.ルメール騎手 123勝(+6勝) 先週1位
2位 岩田望騎手 116勝(騎乗停止) 先週2位
3位 松山騎手 109勝(+4勝) 先週3位
4位 川田騎手 86勝(+3勝) 先週5位
5位 横山武騎手 85勝(+1勝) 先週4位
6位 坂井騎手 81勝(+1勝) 先週6位
7位 西村淳騎手 79勝(+0勝) 先週7位
8位 丹内騎手 68勝(+0勝) 先週8位
9位 横山和騎手 65勝(+1勝) 先週9位
10位 戸崎騎手 64勝(+0勝) 先週10位

先週、東西でおこなわれた重賞では吉報が相次いだ。まず、京都大賞典を制したのは田口貫太騎手鞍上のエコロディノス。11番人気の低評価を覆す激走だったが、同騎手にとってはこれがJRAの重賞初制覇だった。

また、東の毎日王冠を勝利したセイウンハーデスの鞍上は幸英明騎手で、白血病から復活した西山茂行オーナーへの快気祝いとなる勝利。同馬は次走の天皇賞(秋)がラストランになると報じられており、オーナーにとって17年高松宮記念のセイウンコウセイ以来、9年ぶりのJRA平地GⅠ勝利を目指すことになりそうだ。思えば、その時も鞍上は幸英明騎手。再び勝利の凱歌を共にあげ、大団円を迎えることはできるだろうか。

■種牡馬リーディング ゴールドシップ産駒、京都大賞典で3年連続の好走

日曜の京都大賞典で2着に好走したマイネルエンペラーはゴールドシップ産駒。これで同産駒は、24年メイショウブレゲ(3着)、25年ヴェルミセル(3着)に続き、3年連続で馬券圏内に好走したことになる。また、22年にもウインマイティーが3着となっていることから、京都大賞典との相性が非常に良い種牡馬といえるだろう。ゴールドシップは現役時代、同競走で5着に終わっていたことを考えると不思議な結果だが、これもある意味「ゴールドシップらしさ」と考えられるかもしれない。

先週が終了した時点で、順位は以下の通り。

1位 キズナ 118勝(+1勝) 先週1位
2位 ロードカナロア 80勝(+0勝) 先週2位
3位 キタサンブラック 80勝(+3勝) 先週3位
4位 エピファネイア 90勝(+0勝) 先週4位
5位 サートゥルナーリア 75勝(+2勝) 先週5位
6位 ドレフォン 69勝(+2勝) 先週6位
7位 レイデオロ 62勝(+0勝) 先週7位
8位 モーリス 62勝(+2勝) 先週8位
9位 シルバーステート 58勝(+3勝)先週11位
10位 ゴールドシップ 27勝(+0勝) 先週9位

TOP10に動きがあった。先々週終了時点で11位だったシルバーステートが、土日では種牡馬トップとなる1億898万円の賞金を稼いだことで一気に9位へランクイン。毎日王冠のセイウンハーデス以外に、土曜京都11RのオパールSをリリージョワが勝利したことも大きな要因となった。さらに、日曜東京5Rの2歳新馬戦で初陣を飾ったシルヴァノーブルも逃げて上がり最速を叩き出したように、今後に向けて楽しみが広がる勝ち方だった。

果たしてここから、どれだけ上位勢に肉薄する数字を産駒が残してくるだろうか。

■生産者リーディング ノーザンファーム、関西圏の古馬重賞を二桁人気で勝利したのは6年ぶり

先週の京都大賞典を制したエコロディノスはノーザンファームの生産馬。11番人気での勝利だった。同場生産馬が古馬の重賞において二桁人気で優勝するのは25年の函館記念以来(ヴェローチェエラ。10番人気)およそ1年ぶり。意外にも、それほど久々ではない。

だが関西以南の重賞では、20年の鳴尾記念を勝利したパフォーマプロミス(10番人気)以来6年ぶり。阪神や京都でおこなわれる古馬重賞で、ノーザンファーム生産の穴馬が勝利するのは珍しい出来事といえる。また、パフォーマプロミス以前に古馬重賞で波乱を起こしたノーザンファーム生産馬は19年の京都大賞典を制したドレッドノータスで、さらにさかのぼると、13年の日経新春杯でもカポーティスターが16頭立て10番人気で勝利。京都芝2400mの重賞で、ノーザンファーム生産の穴馬がいる場合は注意が必要かもしれない。

先週が終了した時点で、順位は以下の通り。

1位 ノーザンファーム 504勝(+12勝) 先週1位
2位 社台ファーム 206勝(+4勝) 先週2位
3位 三嶋牧場 53勝(+1勝) 先週3位
4位 社台コーポレーション白老ファーム 67勝(+2勝) 先週4位
5位 下河辺牧場 53勝(+1勝) 先週5位
6位 ケイアイファーム 43勝(+0勝) 先週6位
7位 ダーレー・ジャパン・ファーム 59勝(+1勝) 先週8位
8位 ノースヒルズ 48勝(+1勝) 先週7位
9位 岡田スタツド 38勝(+0勝) 先週9位
10位 追分ファーム 39勝(+1勝) 先週11位

先々週時点で10位だった千代田牧場と、11位の追分ファームの順位がおよそ1か月ぶりに入れ替わった。だが、2つの牧場の賞金差はわずか800万円ほど。来週、この順位が再び逆転している可能性は十分にある。


今週末の中央競馬は3日間開催。また、月曜日には地方の盛岡競馬場でマイルチャンピオンシップ南部杯が開催されるため、まさに競馬日和の3連休となりそうだ。それが終われば秋華賞、菊花賞、天皇賞(秋)と続くGⅠロードへ。同時に、リーディング争いもますます激化していくだろう。

写真:mosan、ぼん(@Jordan_Jorvon)

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