![[今週の競馬]秋の福島開催がスタート!東京、京都とあわせて3場で4つの重賞が開催!](https://uma-furi.com/wp-content/uploads/2026/10/2026103104-scaled.png)
時候は「霜降」の終わりごろ。朝晩の冷え込みが増し、露が霜に変わっていくころとされる。
今週末の中央競馬は、秋の福島開催がスタート。引き続き開催中の東京、京都とあわせて、3場開催となる。
土曜日には、京都ジャンプSと京王杯2歳S。そして、日曜日はアルゼンチン共和国杯にみやこSと、バラエティ豊かな4つの重賞が施行される。3場開催となり、多彩なレースが楽しめる週末になりそうだ。
○京都ジャンプステークス 秋の淀を彩る障害重賞
京都ジャンプステークス(J・GⅢ)
土曜京都8R 14:00発走
障害芝3170m(内→外) サラ系3歳以上 オープン 別定
本賞金 1着3000 2着1200 3着750 4着450 5着300(万円)
■京都ジャンプステークスの歴史と位置付け
1999年に行われた障害競走の改革、グレード制の導入にともない創設された重賞競走。
当初は京都競馬場、芝3170mを舞台とした4歳以上のハンデキャップ戦として開催されていたが、09年に開催時期が11月に変更になったことにより、3歳以上の別定戦となった。
コースに設置された障害は15あり、そのなかには高低差0.8m、長さ15.9mのバンケット障害などの難所も多く、飛越センスが問われる。
過去には中山大障害を連覇したキングジョイや、障害重賞6勝を挙げたオースミムーンといった名ジャンパーが、この難コースを制している。また23年には、J・GⅠ3勝を挙げているエコロデュエルが、本競走で初の障害重賞制覇を飾った。

なお、27年からは開催時期が再度5月に変更され、出走資格も4歳以上に変更の予定となっている。
■昨年はローディアマントと伴啓太騎手が重賞初勝利を挙げる
ディナースタが単勝1.7倍の1番人気に支持された一戦だったが、これを制したのは6番人気ローディアマントだった。
レースはマテンロウジョイがハナを切り、ローディアマントと伴啓太騎手は2番手を追走。ディナースタは中団から進める。大障害コースから2周目に入るあたりではマテンロウジョイが大きく離して逃げ、後続はほぼ一団となる展開。
徐々に差を詰めたローディアマントが4コーナーで先頭に立ち直線を向くと、後続から抜け出してきたディナースタの猛追を抑えて勝利を挙げた。そのディナースタが3/4馬身差2着に入り、さらに1/2馬身差の3着に4番人気フェーレンベルクが入った。
勝ったローディアマントは、重賞初挑戦だった新潟ジャンプS4着からの臨戦で、見事に重賞初勝利を挙げた。また勝利に導いた伴啓太騎手は、デビュー13年目でうれしい重賞初勝利。人馬ともに重賞初勝利の快挙となった。
■京都ジャンプステークス(2026年)の出走予定馬
昨年の勝ち馬、ローディアマントがエントリー。前走の新潟ジャンプSで重賞2勝目を挙げており、経験を活かして連覇なるか。
昨年の2着馬、ディナースタが登録。今年は阪神スプリングジャンプを制して、中山グランドジャンプでも2着と、トップクラスの力を見せている。実績のある京都コースで、重賞2勝目を狙う。
シホノスペランツァは、5月の京都ハイジャンプで重賞初勝利を飾った。阪神ジャンプS4着からの臨戦で、こちらも2つ目の重賞タイトルを狙う。
その他にも、豊富な経験を誇るメイショウアツイタ、オープンクラスを3勝しているコンテナワールドなどのジャンパーたちが登録している。京都の難コースを攻略し、戴冠するのはどの馬になるだろうか。
○京王杯2歳ステークス 多彩な名馬を輩出してきた2歳重賞
京王杯2歳ステークス(GⅡ)
土曜東京11R 15:35発走
芝1400m(左)サラ系2歳 オープン 馬齢
本賞金 1着4000 2着1600 3着1000 4着600 5着400(万円)
■京王杯2歳ステークスの歴史と位置付け
1965年に創設された「京成杯3歳ステークス」が本競走の起源である。
当初は中山競馬場の芝1200mの外回りコースで施行されていたが、80年に東京、芝1400mに舞台が変更となった。その後、84年のグレード制導入時にGⅡの格付けを受け、98年にはレース名が「京王杯3歳ステークス」に改称となった。
また、01年の馬齢表示の国際基準への統一にともない、現在の「京王杯2歳ステークス」となった。現在は、12月に行われる2歳GⅠの阪神JF、朝日杯FSの前哨戦として位置づけられている。
歴代の勝ち馬には、有馬記念を連覇したグラスワンダーや、オークス馬ウメノファイバー、ダートGⅠ級競走7勝のブルーコンコルド、スプリンターズSを制したタワーオブロンドンといった、実に多彩な名馬の名が並んでいる。

■昨年はダイヤモンドノットが1番人気に応えて勝利
もみじS2着から挑んだダイヤモンドノットが、単勝1.8倍の圧倒的1番人気に応えて快勝した。
ややばらついたスタートから、好発を決めたダイヤモンドノットとC.ルメール騎手は、内のルートサーティーンと並走するような形でそのまま3コーナーへ。ルートサーティーンが先頭で直線を向くが、残り200m付近でダイヤモンドノットが突き放し、そのままゴールへ飛び込んだ。

3馬身差2着には追い込んできた8番人気のフクチャンショウ、さらにクビ差3着も後方から迫った12番人気トワニが入った。
勝ったダイヤモンドノットは前走の惜敗から巻き返し、重賞初勝利を飾った。鞍上のルメール騎手は秋華賞から4週連続重賞勝利と、この秋の絶好調ぶりを見せつけた。
■京王杯2歳ステークス(2026年)の出走予定馬
オープン特別のもみじSを快勝して挑む、ロンドンガーズ。先手を取れなかった函館2歳Sは12着と崩れたが、見事に巻き返して2勝目を挙げた。引き続き快速を飛ばして重賞初勝利なるか。
新馬、クローバー賞と札幌で連勝を飾った、ブルージェイ。そのクローバー賞では好位からきっちりと前を差し切る、センスあふれる内容だった。無傷3連勝での重賞初勝利を飾ることができるか。
そのクローバー賞2着から挑む、フレイコン。勝ち馬にはわずかに届かなかったものの、控える競馬を試して十分に内容のある一戦だった。東京に舞台を移して、逆転を狙う。
ノーセットは新馬戦2着から、2戦目の未勝利戦をきっちりと勝ち上がってきた。広い新潟コースで、スピードの違いを見せつける勝利だったが、東京でもそのスピードを見せることができるか。

その他にも、阪神芝1200m戦を勝って挑むインパルスドライブ、サウジアラビアRC4着から挑むグルーヴェンスなど、スピードあふれる2歳馬たちがエントリーしている。
○アルゼンチン共和国杯 GⅠに向けた伝統のハンデ重賞
アルゼンチン共和国杯(GⅡ)
日曜東京11R 15:30発走
芝2500m(左)サラ系3歳以上 オープン ハンデ
本賞金 1着5700 2着2300 3着1400 4着860 5着570(万円)
■アルゼンチン共和国杯の歴史と位置付け
日本とアルゼンチンの友好と親善の一環として、1963年に創設された重賞競走。アルゼンチン・ジョッキークラブから優勝カップの寄贈を受け、当初は「アルゼンチンジョッキークラブカップ」として開催されていた。
74年にアルゼンチンの競馬が国の管轄に移管されたことにともない、翌75年には「アルゼンチン共和国杯」にレース名称が変更された。
創設当初は3歳以上の別定戦として、5月に東京、芝2300mの条件で行われていた。その後、幾度かの条件の変遷を経て、84年からは現行の3歳以上、芝2500mのハンデ戦として11月に開催されている。
本競走をステップに、ジャパンCや有馬記念に向かう馬も多く、08年の勝ち馬スクリーンヒーローがジャパンCを、15年の勝ち馬ゴールドアクターは有馬記念を、それぞれ制している。
また、24年には白毛馬のハヤヤッコが、8歳にして58.5キロを背負いながら勝利を挙げ、大きな話題を呼んだ。

■昨年は7歳ミステリーウェイと松本大輝騎手が重賞初勝利
スティンガーグラス、ホーエリート、ディマイザキッドと4歳馬が人気を集めた一戦だったが、これを制したのは7歳騙馬のミステリーウェイだった。
13番枠から出たミステリーウェイと松本大輝騎手は、じわりと先手を奪い1コーナーへ。向正面では大きくリードを広げて大逃げの態勢に。4コーナーで後続が差を詰めるも、ミステリーウェイは直線で内ラチ沿いを通って粘り込み、後続の追撃を振り切って勝利を挙げた。

1/2馬身差の2着に1番人気スティンガーグラス、さらにアタマ差3着に3番人気ディマイザキッドが入った。
勝ったミステリーウェイは7歳馬で56キロを背負いながら、逃げ切り勝ちで重賞初勝利を挙げた。前走、丹頂S(1着)から手綱をとっていた松本大輝騎手は、見事なペース配分で同馬を導き、デビュー5年目で初の重賞勝利。また管理する小林真也調教師は、開業5年目でJRA平地重賞初勝利と、初物づくしとなった。
■アルゼンチン共和国杯(2026年)の出走予定馬
ファイアンクランツは、5月の目黒記念で重賞初制覇を飾った。その前走は56キロを活かして前目で粘り込んだが、今回は斤量も含めて注目したい。

ミラージュナイトはその目黒記念で4着に入り、次走の札幌日経賞でリステッド勝ちを収めた。充実一途で4歳の秋を迎えているが、ここで重賞初勝利なるか。
ビザンチンドリームは、宝塚記念15着からの臨戦。直前の大雨も影響したか、本来の走りを見せることができなかった。フォワ賞、凱旋門賞で好走した、昨年秋の輝きを取り戻したい。
9月のオールカマーを制した、メイショウゲキリン。雨に渋った馬場も味方にしての逃げ切りだったが、今回もそのしぶとさを活かす走りができるか。

ドゥラドーレスは前走、新潟大賞典4着のあと判明した右前脚の剥離骨折からの復帰戦となる。さらに、6月には去勢手術を行っていたことも先日発表された。重賞で2着4回の実績があるが、なんとかここでタイトルを獲得したい。
その他にも、昨年の勝ち馬ミステリーウェイ、前走京都大賞典で1年ぶりの復帰を果たしたショウナンラプンタ、本格化の兆しを見せるジョイボーイなどがエントリーしている。各馬の斤量を含め、注目していきたい。
○みやこステークス 古都から見据えるダートの大一番
みやこステークス(GⅢ)
日曜京都11R 15:45発走
ダート1800m(右) サラ系3歳以上 オープン 別定
本賞金 1着4000 2着1600 3着1000 4着600 5着400(万円)
■みやこステークスの歴史と位置付け
2010年に、ジャパンCダート(現・チャンピオンズC)の前哨戦として創設された重賞競走である。
その前年まで開催されていたオープン特別の「トパーズS」を重賞に格上げし、レース名を「みやこステークス」に改めた経緯がある。基準を満たしていたため、初年度からGⅢの格付けを受けている。
京都競馬場、ダート1800mの別定戦で行われ、14年からは優勝馬にチャンピオンズCの優先出走権が付与される。
第1回優勝馬のトランセンドからはじまり、エスポーワールシチー、ローマンレジェンド、メイショウハリオといった、砂の猛者たちが本競走を制してきた。
また、近年の競走内容が充実していることから、27年からはGⅡに昇格申請が予定されており、日本グレード格付管理委員会の承認を経て昇格となる見通しである。
■昨年はダブルハートボンドが日本レコードで勝利
単勝10倍以下が5頭と人気はやや割れたが、これを制したのは2番人気の4歳牝馬、ダブルハートボンドだった。
スタートから先手を奪ったのはレヴォントゥレットだったが、ダブルハートボンドと坂井瑠星騎手はこれを見る2番手から追走する。3コーナーでは抑えきれない手応えで先頭に立つと、後方から伸びてきたサイモンザナドゥを抑えて先頭でゴール板を駆け抜けた。
クビ差2着に7番人気サイモンザナドゥ、さらに3馬身差の3着には3番人気ロードクロンヌが入った。
勝ったダブルハードボンドは、デビューから5連勝で挑んだ門別のブリーダーズGCで2着となっていたが、京都に戻って重賞初勝利を挙げた。
勝ち時計1分47秒5は、ダート1800mの日本レコードを更新する好タイム。脚抜きのいい不良馬場だったこともあるが、勝ち馬の強さを印象づけた。
また鞍上の坂井瑠星騎手は、この前週にフォーエバーヤングとブリーダーズCクラシックを制しており、「凱旋」帰国となった週のダート重賞を制した形となった。
■みやこステークス(2026年)の出走予定馬
4月のアンタレスSで重賞初勝利を挙げた、ムルソー。前走のマーキュリーCは前が止まらず2着となったものの、変わらず安定した走りを見せている。3勝を挙げている京都コースで、重賞2勝目なるか。

ショウナンバンライは、格上挑戦だったレパードSで6着だったものの、自己条件に戻った3勝クラスを圧勝。その堺Sは、2着に8馬身差をつける出色の走りだった。再度の重賞挑戦で、真価を発揮できるか。
前年の3着馬、ロードクロンヌもエントリー。その前年3着からプロキオンS、平安Sと重賞2勝の実績を積み上げており、ここでも主役を担うか。

3歳世代からビービークローサーが登録。今年1月のデビューから7戦して連を外しておらず、8月に連勝を決めてついにオープン入り。歴戦の古馬を相手に、大仕事をやってのけるか。
その他にも、昨年2着馬サイモンザナドゥ、9月のシリウスSを制して臨むヴァルツァーシャル、24年の東京ダービーを制したラムジェットといった、砂の猛者たちがエントリーしている。晩秋の古都を彩るダート重賞を制するのは、どの馬だろうか。
ジャンプレースに2歳重賞、そしてハンデ重賞やダート重賞と、多彩なレースが楽しめそうな今週末の開催。深まる秋とともに、各馬の走りを楽しみにしたい。
写真:すずメ、ぼん、突撃砲、ぼん(@Jordan_Jorvon)、s1nihs、だいゆい、水面、みき
