![[今週の競馬]東京、京都、新潟での3場開催!京都でクラシック最後の一冠、菊花賞が開催!](https://uma-furi.com/wp-content/uploads/2026/10/2026101403.png)
時候は「寒露」の終わりごろ。今週末からは「霜降」に入り、北国の方から徐々に霜が降り始めるころとなる。
中央競馬は、先週に続いて東京、京都、新潟の3場開催。新潟競馬は、今週末が今年最後の開催となる。
土曜日には東京で2歳牝馬重賞のアルテミスS、そして日曜日には京都でクラシック最後の一冠、菊花賞が開催される。深まる秋を彩る、若き優駿たちの走りが楽しみな週末になりそうだ。
○アルテミスステークス 数々のヒロインを生んできた2歳牝馬重賞
アルテミスステークス(GⅢ)
土曜東京11R 15:45発走
芝1600m(左)サラ系2歳 牝馬 オープン 馬齢
本賞金 1着3200 2着1300 3着800 4着480 5着320(万円)
■アルテミスステークスの歴史と位置付け
2012年に新設された、2歳牝馬限定の重賞競走。関東における阪神JFの前哨戦として位置づけられており、東京、芝1600m、馬齢重量の条件で開催されている。
創設から2年間の競走実績を経て、14年にGⅢの格付けを受けた。
期待の2歳牝馬たちが顔を合わせるレースであり、過去にはリスグラシュー、ラッキーライラック、ソダシ、チェルヴィニアといった名牝たちが、本競走の勝利から飛躍をとげてきた。

競走名の「アルテミス」は、ギリシャ神話に登場する狩猟と純潔の女神。古来より豊穣、多産の神として信仰されてきた。
■昨年はフィロステファニが連勝で重賞初勝利を挙げる
2020年に本競走を制したソダシの半妹、マルガが人気を集めた一戦。これを制したのは2番人気フィロステファニだった。
レースはそのマルガが先手を奪って逃げると、川田将雅騎手とフィロステファニは3番手あたりを追走。直線を向くと、雨で渋った馬場をものともせずに鋭く抜け出し、重賞初勝利を決めた。
1.3/4馬身差2着には9番人気のミツカネベネラ、さらにクビ差3着には3番人気のタイセイボーグが入った。人気を集めたマルガは、先頭で直線を向くも伸びきれず、5着となった。
勝ったフィロステファニは、7月新潟の新馬戦から連勝で重賞制覇。半兄ソールオリエンスに続いてクラシックでの活躍が期待されたが、レース後に屈腱炎が判明したことで引退となり、故郷の社台ファームにて繁殖入りとなった。

■アルテミスステークス(2026年)の出走予定馬
9月阪神の新馬戦を勝ったリスグロワールがエントリー。そのデビュー戦はスタートで後れを取ったものの、強烈な末脚で前を差し切った。母リスグラシューも本競走を制しており、母仔制覇に期待がかかる。

プルヴィナルは、9月中山の芝1800m戦を勝ち上がってきた。好位追走からメンバー最速となる上がり34.4秒の決め手が光った。連勝での重賞制覇なるか。
ホウオウプレマは、札幌芝1800mの新馬戦を好位追走から抜け出して快勝。決め手が問われるワンターンに舞台が移るが、引き続きレースセンスの高さで重賞勝利を狙う。

その他にも、新潟のマイル戦で長くいい脚を使ったサトノスプレマシー、重馬場の中山で鋭い末脚を見せたローズサルーテ、8月の中京芝1400m戦を勝って挑むファミーリエなど、期待のヒロイン候補たちがエントリーしている。
○菊花賞 三冠最終戦は淀を駆ける長距離戦
菊花賞(GⅠ)
日曜京都11R 15:40発走
芝3000m(右・外)サラ系3歳 牡馬・牝馬 オープン 馬齢
本賞金 1着20000 2着8000 3着5000 4着3000 5着2000(万円)
■菊花賞の歴史と位置付け
1938年に創設された「京都農林省賞典四歳呼馬」を嚆矢とする重賞競走で、48年に「菊花賞」にレース名が改称となった。
イギリスのセントレジャーを範とするクラシックレースとして創設され、最もスタミナのある優秀な繁殖馬を選定するためのチャンピオンレースである。春に行われる皐月賞、日本ダービーとあわせたクラシック三冠の最終戦として位置づけられている。
出走資格は3歳の牡馬と牝馬に限定され、京都競馬場、芝3000mの外回りコースでそのスピードとスタミナを競う。なお、京都競馬場のスタンド改修工事により阪神競馬場で代替開催となった79年、21年、22年を除き、第1回から変更されることなく京都、芝3000mで開催されている。
クラシック三冠最後の舞台であり、古くはセントライトから20年のコントレイルまで、歴代で8頭の優駿がこの菊花賞を制して三冠馬となっている。また、春の皐月賞、ダービーでの雪辱を果たした馬や、一気にクラシックを制した夏の上がり馬など、淀の3000mを舞台に数々のドラマが紡がれてきた。

■昨年は名手に導かれてエネルジコが戴冠
皐月賞馬ミュージアムマイルは秋の天皇賞に向かい、ダービー馬クロワデュノールは凱旋門賞に挑戦したことで、春のクラシックを制した馬が不在となった菊花賞。神戸新聞杯1、2着のエリキング、ショウヘイを抑えて1番人気に支持されたエネルジコが、最後の一冠で勝利を収めた。
小雨降るなかで稍重馬場となったレースはジーティーアダマンが逃げ、道中はゆったりとした展開に。この展開に、2周目の向正面で武豊騎手とマイユニバースがポジションを上げると、後方に位置していたC.ルメール騎手とエネルジコもこれにあわせてポジションを押し上げていく。
エネルジコは4コーナーで絶好の3、4番手あたりを確保すると、直線では鋭い末脚を発揮し、2着エリキングに2馬身差をつけてゴール板を駆け抜けた。さらに3/4馬身差の3着には好位から進めたエキサイトバイオが入り、以下ゲルチュタール、レッドバンデが掲示板を確保した。

勝ったエネルジコは、青葉賞を勝ちながら体調面が整わずダービーを回避したが、新潟記念2着からの臨戦で見事に最後の一冠を制した。
鞍上のC.ルメール騎手は秋華賞(エンブロイダリー)に続いて、2週連続GⅠ勝利となった。また菊花賞は23年ドゥレッツァ、24年アーバンシックに続いて、史上初の3連覇を達成。長距離の大舞台で無類の強さを見せつけた。
管理する高柳瑞樹調教師は、22年オークス(スターズオンアース)以来となる、JRAのGⅠ3勝目となった。
■菊花賞(2026年)の出走予定馬
春の二冠馬、ロブチェンが登録。秋初戦の神戸新聞杯では、スローペースのなか外を回して差し切った。着差はハナ差ながら、あらためて底知れぬ強さを見せつけた。史上9頭目となる三冠馬を目指し、二度の坂越えに挑む。

ダノンヒストリーは夏の北海道で復帰し、条件戦を連勝してきた。特に前走の阿寒湖特別では、古馬を相手に1.3秒差をつける圧勝劇を演じた。夏の勢いそのままに、淀の舞台での戴冠を目指す。

ダービー4着のゴーイントゥスカイも登録。秋初戦のセントライト記念は渋った馬場にも苦しんだか6着での始動だったが、本番で巻き返しを狙う。父コントレイルも制した舞台で、初のGⅠタイトルを届けることができるか。
ジャスティンシカゴは、格上挑戦だったセントライト記念で激走。原優介騎手のエスコートに導かれて、12番人気を覆しての勝利を挙げた。好位から進められる操縦性の高さを活かして、淀の長距離に挑む。

同じセントライト記念で4着だったアスクエジンバラ。3コーナーから先頭に並びかける積極的な競馬で、直線でも粘りを見せた。一叩きしたことで、さらに粘りを増して本番での巻き返しを図る。
他にも、京都新聞杯を制しているコンジェスタス、ダービー3着のバステール、セントライト記念3着から挑むアウダーシアなどの3歳馬が登録されている。最後の一冠を制するのは、どの馬になるだろうか。
いよいよクラシック最後の一冠、菊花賞が行われる今週末。史上9頭目の偉業達成なるか、それとも最後の一冠で巻き返しが見られるのか。刮目して、各馬の走りを見届けたい。
写真:Horse Memorys、ぼん(@Jordan_Jorvon)、水面、突撃砲、mosan、はまやん
