中央競馬の総決算、有馬記念。近年は、ホープフルSの開催日が中央競馬の最終日となることも多いが、有馬記念を1年の締めくくりと感じているファンも少なくないはずだ。 そして、毎年のようにここを区切りとし、現役生活に別れを告げる馬もいるが、時にそういった馬たちが激走。日本の競馬史を彩るような筋書きのないドラマが、数多うまれてき...
齋藤 翔人
6歳の時、父親の部屋にあった月刊『優駿』を見たことと、イナリワンが制した天皇賞(春)を現地観戦したことがきっかけで競馬に魅了される。
初めて遊んだ競馬ゲームは、ダービースタリオンMacintosh版。好きは馬はホッカイルソー。
共著に『競馬 伝説の名勝負』シリーズ、新刊『ゴールドシップ伝説 愛さずにいられない反逆児』(星海社新書)
齋藤 翔人の記事一覧
ホープフルSがGIに昇格以後、2歳マイル王決定戦に姿を変えつつある朝日杯フューチュリティS。2018年から2020年のNHKマイルカップを制した馬は、いずれも、当レースに出走していた。 ただ、クラシックとも無縁なわけではなく、牝馬ながら果敢に挑戦するも3着と敗れたグランアレグリアは、その後、中111日のブランクをものと...
中京競馬場で、年間の最後に行われる重賞が中日新聞杯。多頭数のハンデ戦で、毎年のように人気は割れるものの、上位人気馬がその評価どおり好走するのが近年の傾向だった。 前年に続き、2021年もフルゲートの18頭がエントリー。人気は割れ、単勝10倍を切ったのは5頭。その中で、1番人気に推されたのはアドマイヤビルゴだった。 20...
2歳女王を決める、阪神ジュベナイルフィリーズ。 近年の勝ち馬では、ソダシやラッキーライラックが、翌年以降もGI勝利を積み重ねてスターとなり、2着に敗れたリスグラシューやクロノジェネシスは、後に牡馬を負かしてグランプリを連覇している。「強い牝馬」を象徴する、男勝りの強豪が続々と誕生している。 2021年も、無敗馬が複数エ...
72回目を迎えた、伝統の重賞チャレンジカップ。このレースを勝利した後、チャレンジャーからチャンピオン=GIウイナーに上り詰めた馬は多数いる。昭和の時代には、ナスノコトブキ、タニノチカラ、ヒカリデュール、ニホンピロウイナーなどが、後に旧八大競走やGIを制覇。平成に入っても、マーベラスサンデー、タップダンスシチー、スズカマ...
国内の平地競走では、最長距離のステイヤーズS。年に1度しか行なわれない条件ゆえスペシャリストが生まれやすく、このレースを2回以上勝利した馬は6頭。中でもアルバートは、ムーア騎手とのコンビで三連覇を達成している。 2021年の出走頭数は13頭。ただ、連覇を目指したオセアグレイトは故障が判明し、残念ながら回避となってしまっ...
「現役の頃からファンだった」「産駒の馬券を買ったら万馬券が的中した」などなど……好きな種牡馬や"推し"種牡馬をもつ競馬ファンは、決して少なくないだろう。 では、いわゆるその道のプロ──血統のスペシャリストにとっての好きな種牡馬は、果たしてどの馬なのだろうか。今回は、日本を代表する血統評論家の栗山求氏にインタビューを敢行...
ラジオNIKKEI杯京都2歳Sは、関西で行なわれるホープフルSの前哨戦。京都競馬場が改修工事のため、今年も、阪神競馬場での開催となった。 例年、少数精鋭で行なわれているこのレース。今年も10頭立てと少なく、全馬が、前走で初勝利を挙げたばかり。実績だけを見れば横一線で、単勝オッズ10倍を切ったのは5頭だった。 その中で、...
ショウナンパンドラが勝った2015年以来、6年ぶりのフルゲート。そして、3年ぶりに外国調教馬が複数頭出走した、2021年のジャパンカップ。複数ある見どころの中でも特に注目すべき点は、引退レースとなるコントレイルが有終の美を飾るのかどうか。そして、4世代のダービー馬が、それぞれどういったレースを見せるかだった。 圧倒的な...
創設から四半世紀を迎えた2021年、GⅡに昇格した東京スポーツ杯2歳S。このレースを勝利した馬はもちろんのこと、敗れた馬からも、後のGI馬が多数誕生している。とりわけ、2歳GIや牡馬クラシックと相性が良く、2019年の勝ち馬コントレイルは、無敗で牡馬クラシック三冠を達成。敗れた馬からも、サニーブライアンとメイショウサム...
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語り継がれし「名馬」たち
レース回顧
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