ニュース・ブログ レース回顧 [重賞回顧]秋晴れの中、温かい拍手に迎えられて快挙達成 2020年・秋華賞 2020年10月19日 秋華賞が3歳牝馬三冠の最終戦として創設されてから、今年で早くも25回目を迎えた。創設当初こそ、ブゼンキャンドルやティコティコタックが勝利した年のように波乱の決着も目立ったが、過去10年は5番人気以内の馬が1、2着し、堅い決着となることが多い。 2020年の秋華賞にも、絶対的な本命馬のデアリングタクトが出走。歴代のどんな... 齋藤 翔人
「名勝負」を語る 桜花賞馬vsダービー馬、永遠のライバル対決『第3章』2007年 秋華賞 2020年10月18日 ──ライバル同士の激闘。勝負の世界であれば競技を問わず存在する。もちろん競馬の世界でも、大レースを制した馬同士がGⅠの大舞台で激突するライバル対決が過去に何度もあり、見る者の心を熱くさせてきた。 中央競馬においては、古くはトウショウボーイvsテンポイントvsグリーングラス、平成に入るとグラスワンダーvsスペシャルウィー... 齋藤 翔人
「名勝負」を語る リトルゲルダ〜異系の血を持つ牝馬が夏の短距離界を席巻〜2014年・北九州記念〜 2020年8月23日 血統に関する競馬用語の一つに『三大始祖』という言葉がある。各馬の血統表の一番上の父馬を「父の父の、そのまた父の父の……」とずっと遡っていくと、現代の世界中のサラブレッドはダーレーアラビアン、ゴドルフィンアラビアン、バイアリータークの三頭に遡るというものだ。しかし実際のところ、現代のサラブレッドのほとんどの父系はダーレー... 齋藤 翔人
コラム・エッセイ [重賞回顧]関東の名手が、ケガを乗り越えて~2020年・関屋記念~ 2020年8月17日 サマーマイルシリーズのレースの一つに指定されている関屋記念は、新たに米子ステークスがシリーズに加わったことにより、今年からシリーズ第3戦目で施行されることとなった。 このレースの特徴の一つとして、例年多頭数で争われるということがあげられる。だからこそ、大混戦・波乱の決着というイメージがあるが、実は過去10年で馬券圏内に... 齋藤 翔人
ニュース・ブログ レース回顧 [重賞回顧]6歳にして本格化した名門出身馬が重賞初制覇 ~2020年・サマーチャンピオン~ 2020年8月13日 真夏の佐賀で行われるサマーチャンピオンは今年でちょうど20回目を迎え、中央から5頭、地元佐賀から4頭、笠松から2頭、兵庫から1頭の計12頭が参戦して争われた。このレースの特徴として、ダートグレード競走の中では珍しいハンデ戦で行われるという点があり、今年は上下で最大6.5kgのハンデ差がつけられた。 参戦した12頭の中に... 齋藤 翔人
「名勝負」を語る マチカネニホンバレ〜日本晴れの越後路にて戴冠す 2009年・エルムステークス~ 2020年8月10日 現地観戦した新馬戦を勝利した馬が後々出世を果たし……ついにはGⅠを勝利すると、「俺、あの馬のデビュー戦を現地で見てたんだよな」と、ついつい友人に自慢話をしたくなる。その新馬戦から後々GⅠや重賞を勝つ馬が複数頭出たりすると、後に『伝説の新馬戦』などと呼ばれるようになり、それを現地で観戦したことのプレミア感たるや半端なもの... 齋藤 翔人
ニュース・ブログ レース回顧 [重賞回顧]「直千の王」を封じて「新・夏女」を襲名 ~2020年・アイビスサマーダッシュ~ 2020年7月27日 今年でちょうど20回目を迎えたアイビスサマーダッシュは、夏競馬の代名詞の一つに挙げられる名物レースで、中央競馬で行われている直線競馬唯一の重賞競走である。今年も、新潟1000m・通称「直千」を滅法得意とする馬、「直千」に初めて出走する馬、芝のレースに初めて挑戦する馬など、バラエティーに富んだ18頭が集結した。 その中で... 齋藤 翔人
「名勝負」を語る サンアディユ〜さよならも言わず、逆転の馬生を一直線に 2007年・アイビスSD〜 2020年7月26日 ばんえい競馬を除く日本の競馬で唯一行われている直線競馬のレースは、新潟の芝1000mで行われる通称「直千」競馬だ。そしてその中で、アイビスサマーダッシュは「直千」唯一の重賞競走である。 芝・ダート問わず、JRAで1000mのレースは年間100レース弱おこなわれているが、出走メンバーや唯一の重賞格付けという条件なども考慮... 齋藤 翔人
「名勝負」を語る サッカーボーイ〜新時代の到来を予感させた屈指のスピードと瞬発力 1988年函館記念〜 2020年7月19日 夏競馬というと、春と秋のGⅠシリーズの合間にやっている開催とイメージする人もいるかもしれない。開催場も、北海道の競馬場をはじめとする、いわゆるローカルの競馬場へと移行する。この時期にはGⅠが開催されていないこともあり、札幌記念などの例外はありつつも、多くのGⅠ実績馬は休養に入っている。 とはいえ、秋の飛躍を目指す馬たち... 齋藤 翔人
ニュース・ブログ レース回顧 [重賞回顧]地元函館ではじけた最高の笑顔~2020年・函館2歳ステークス~ 2020年7月19日 世代最初のJRAの重賞として行われている函館2歳ステークス。今年は、中央からの14頭にホッカイドウ競馬からラジアントエンティが参戦して、計15頭が覇を競った。 単勝オッズ1.5倍の圧倒的な1番人気に推されたのは、大外15番枠に入ったモンファボリ。父は歴代の欧州最強馬の一頭Frankel、そして騎乗するのが武豊騎手という... 齋藤 翔人