「馬体は語る2-母のちから」の発売にあたって

「馬体は語る2-母のちから」が5月25日(木)に発売開始されます。前作「馬体は語る」から5年が経ち、その間に僕が学んだことを詰め込んでみました。「馬体は語る」が基礎編だとすると、こちらは応用編、もしくは実践編になります。まだ「馬体は語る」を読んでいない方は、1を読んでから2に進んでもらえると、より分かりやすいと思います。岡田牧雄さんもおっしゃってくれたように、馬が好きな人、馬を理解したいと思う人、そして馬の世界でトップを目指す人に読んでもらいたい内容になっています。

母のちからというサブタイトルにしたのは、繁殖牝馬の馬体の大切さを語った書き下ろし「母の馬体を見る」を冒頭に掲載しているからです。僕たちは種牡馬の馬体は見るけれど、繁殖牝馬の馬体は見たこともないというケースが少なくありません。それは血統で言うと、父系だけ見て母系を見ないのと同じことです。どちらも同じように大切なのですが、繁殖牝馬の馬体、つまり母の馬体は盲点になっているのが現状です。それでは、どのようにして繁殖牝馬の馬体を見たら良いのか、そのあたりを具体的に書かせてもらっています。エアグルーヴやシーザリオ、ロンドンブリッジなどの名牝の馬体が登場します。今までにない新しい切り口の話になりますので、ぜひ読んでみてください。

2章はあいまいな言葉シリーズということで、競馬の世界において良く使われているけれど、意外と定義があいまいな言葉を取り上げてみました。今回は「緩い」、「背中の良し悪し」、「口向きが悪い」の3つです。関係者にインタビューを重ねながら、言葉を深掘りしていくと、実はそれぞれに深い意味があることが分かってきます。最終的には、僕の考えていた意味とはかけ離れたところに着地するなんてこともありました。知っているようで分かっていない知識の見直しも含めて、知り合いには内緒で読んでみてください(笑)。

3章は種牡馬別の馬体の見かたです。「馬体は語る」を引き継ぎ、2ではドゥラメンテ、モーリス、エピファネイア、キズナ、ジャスタウェイ、ルーラーシップなど、新しい種牡馬がラインナップされています。5年も経つと種牡馬は大きく入れ替わるものであり、「新しい種牡馬について書いてください」と更新の要望が多かったのがこのコーナーです。カラー写真満載で読みやすいと思います。ドゥラメンテ産駒は今年の1歳世代がラストクロップになりますので、ぜひ参考にして大物をゲットしてください。

4章は競馬関係者インタビューです。こちらも人気コーナーになります。今回は岡田牧雄さん、上手健太郎獣医師、西谷泰宏調教師に登場してもらいました。それぞれが違った立場から馬の見かたについて語ってくれて、とても面白くて貴重な内容です。岡田牧雄さんは種牡馬について忖度なく、上手健太郎さんは馬に乗れる獣医師ならではの視点、西谷泰宏さんはセリで実際に馬を見ながら語ってくれました。

これだけの内容を詰め込んだら、前作を優に超える300ページの大作になってしまいました。水増しの全くない力作になっていますので、読む側も覚悟して臨んでください。そうすれば、「馬体は語る」とセットで、一生手元に置いてもらえる本になると思います。

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