[石神深一ブログ]今年6勝目をあげることができました!

ウマフリ読者の皆様、お久しぶりです。障害騎手、石神深一です。
先週は3戦して1勝2着1回という戦績でした。

まずは、障害未勝利戦で2着のイッツリットから。
イッツリットは今回が障害転向2戦目になります。障害に転向してから連続2着と、頑張ってくれていますね。

正直なところ、練習では上手に飛越出来ない馬でしたので、障害初戦から結果を出せるとは思っていませんでした。
実は今回も、レース前のスクーリングでは上手に飛越出来ていませんでした。しかし競馬では上手に飛越して競馬も上手に走ってくれます。レースに行くと良いタイプみたいですね!

1頭強い馬がいて負けてしまいましたが、チャンスは直ぐに来ると思います。

イッツリットはAnimal Kingdom産駒のアメリカ血統です。アメリカ系の血統はスピードタイプで、ヨーロッパ系の血統はスタミナタイプの印象がありますが、どちらが障害に向いているというのはあまりなく、やってみないと分からないところがあります。
良血馬だから走るというわけではありません。障害センス、ポテンシャルを持っていて、騎手がその手伝いを上手くいかに引き出せるかだと思っています。
僕は、芝・ダート適性についても、障害にはほとんど関係はないと思っています。

続いて、重賞・小倉SJで5着だったコウキチョウサンについて。
コウキチョウサンも兄のオジュウチョウサンに似ていて、スピードもスタミナも持っています。

ただ、コウキはオジュウより障害に対して慎重過ぎてしまうところがあるんです。
高く飛越することによって危険なリスクは避けられますが、障害でスピードが落ちてしまうデメリットもあります。ここが解消されれば重賞でもチャンスが出てくると思っています。

最後は、未勝利戦で勝利したゲインスプレマシーについて。
おかげさまで、今年6勝目をあげることが出来ました!

ゲインスプレマシーが障害デビューした頃は、すぐに未勝利は勝ってオープンでもと期待していました。
ただ、元々ずる賢いタイプで、障害レースにも悪い意味で慣れてしまいました。レースでちょっと苦しくなったり飛越ミスしてしまうとレースを辞めてしまう面が出てきていたのです。

今回の作戦は、2点に絞りました。
まず障害で大きなミスをさせないこと。
そして、ギリギリまで追い出しを我慢すること。

それが最後の伸びに繋がったのではないかと思っています。

競馬も夏競馬が終わり、本場開催になります。コロナで競馬場にはなかなか来られないと思いますが、障害レースを楽しんで観戦して貰えるように秋競馬も全力で頑張ります。
応援、宜しくお願いします!

写真:かずーみ、ゆーき

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