[リーディング]春の中京開催スタート、上位陣が引き続き好調

競馬の流れは、数字で如実に表れる。好調な陣営や種牡馬を見つけ、注目するのも楽しみのひとつと言えるだろう。先週の競馬をリーディングの順位とともに振り返る。

■厩舎リーディング 杉山晴厩舎が4勝を挙げて単独首位に

先週は春の中京開催がスタートし3場での開催となったが、杉山晴紀師が土日で4勝の固め打ちで単独トップに抜け出した。土曜阪神メインのコーラスステークス(ジャスティンアース・吉村誠之助騎手)、日曜阪神9Rのゆきやなぎ賞(シャドウマスター・北村友一騎手)と特別競走2勝を含んだ4勝と絶好調だった。また、その杉山晴紀師と並んでいた池江泰寿師も、阪神と中京で1勝ずつの計2勝を加えて、順調に勝利数を伸ばしている。いよいよ春競馬も本番を迎えるが、この2人の調教師がリーディングを牽引している。

また美浦では、先々週の時点では17位だった手塚貴久師が中山の土日メインの両方での勝利を含む3勝を挙げて、7位タイまで一気にジャンプアップ。同じく美浦の大竹正博師も同じく3勝を積み上げ、先週10位から4位タイまで順位を押し上げてきた。東西の名伯楽たちのリーディング争いから、目が離せない。

先週が終了した時点での順位は以下の通り。

1位 杉山晴厩舎 16勝(+4勝)先週1位
2位 池江厩舎 14勝(+2勝) 先週2位
3位 矢作厩舎 12勝(+1勝) 先週3位
4位タイ 福永厩舎 11勝(+1勝)先週4位
4位タイ 鹿戸厩舎 11勝(+1勝)先週4位
4位タイ 大竹厩舎 11勝(+3勝) 先週10位
7位タイ 藤原厩舎 10勝(+0勝)先週4位
7位タイ 武幸厩舎 10勝(+2勝) 先週10位
7位タイ 高野厩舎 10勝(+1勝)先週8位
7位タイ 手塚貴久厩舎 10勝(+3勝) 先週17位
7位タイ 上原佑厩舎 10勝(+1勝) 先週8位
7位タイ 松永幹厩舎 10勝(+0勝) 先週4位

そして、この3月に新しく開業した柴田卓師は、土曜阪神1Rのシャンデヴィーニュ(西村淳也騎手)で記念すべき初勝利を挙げた。2戦目での勝利となったが、今後どれだけの勝利を積み上げていくのだろうか。新しい調教師たちがもたらす風にも、注目したい。

■騎手リーディング 上位騎手が好調、中京では岩田望騎手が5勝をマーク

先週はリーディング上位の騎手たちが好調に勝ち星を積み重ねた。リーディングのC.ルメール騎手は中山で6勝の固め打ち。春競馬も本番が近づき、その手綱がさらに冴え渡ってきた。これに続く岩田望騎手は先週から第1回開催が始まった中京競馬で5勝をマークして2位を堅守。3位の松山騎手は土曜阪神10Rの難波ステークスをジーティーアダマンと制するなど3勝を挙げ、こちらも3位をキープ。川田騎手、西村淳騎手、横山武騎手もそれぞれ2勝を挙げ、騎手リーディングの上位戦線に順位の変動はなかった。

昨年に続いて短期免許での来日となったM.ディー騎手が、先週から騎乗。土曜中京12Rのカウンティフェアで今年の初勝利を挙げた。日曜のG2金鯱賞ではヴィレムに騎乗し、積極策から6着に入線。引き続き、オーストラリアの名手の手綱に注目したい。

そして、その金鯱賞をシェイクユアハートで制したのが、古川吉洋騎手。同期の和田竜二騎手は調教師試験に合格し鞭を置いたが、古川騎手は小倉大賞典に続いて今年の重賞2勝目と好調を維持している。シェイクユアハートとともに、大舞台での活躍を期待したい。

先週が終了した時点での順位は以下の通り。

1位 C.ルメール騎手 43勝(+6勝)先週1位
2位 岩田望騎手 34勝(+5勝)先週2位
3位 松山騎手 32勝(+4勝)先週3位
4位タイ 川田騎手 29勝(+2勝)先週4位タイ
4位タイ 西村淳騎手 29勝(+2勝)先週4位タイ
6位 横山武騎手 22勝(+2勝)先週6位
7位タイ 戸崎騎手 20勝(+1勝)先週7位
7位タイ 丹内騎手 20勝(+2勝)先週8位
9位タイ 坂井騎手 18勝(+1勝)先週9位
9位タイ 鮫島克騎手 18勝(+3勝)先週11位

■種牡馬リーディング キズナが重賞勝ちを含む5勝で首位を快走

種牡馬リーディングも上位陣が好調。特にリーディングを快走するキズナはG2フジテレビ賞スプリングステークス勝ちのアウダーシアを含む5勝を挙げ、2位のエピファネイアとの差を広げた。3位以下で続く種牡馬たちも順調に勝ち星を積み重ねた。先週から中京開催がスタートして3場での開催となったが、上位陣がそのまま勝ち星を積み上げた形となった。

先週12位だったサートゥルナーリアは、5勝を挙げてTOP10圏内に食い込んできた。また、3月4日の当コラムで取り上げたシルバーステートは、先週も産駒が2勝を挙げ、引き続きTOP10内の8位をキープ。今後も産駒の活躍が期待される。

先週終了時点の順位は以下の通り。

1位 キズナ 35勝(+5勝) 先週1位
2位タイ エピファネイア 26勝(+2勝) 先週2位
2位タイ キタサンブラック 26勝(+3勝) 先週3位
4位タイ ルヴァンスレーヴ 21勝(+2勝) 先週6位
4位タイ ロードカナロア 21勝(+1勝) 先週4位
6位 ドレフォン 20勝(+2勝)先週7位
7位 レイデオロ 20勝(+1勝)先週5位
8位 シルバーステート 19勝(+2勝)先週8位
9位 モズアスコット 18勝(+2勝)先週9位
10位タイ サートゥルナーリア 17勝(+5勝)先週12位
10位タイ モーリス 17勝(+1勝)先週10位

また、日曜に行われたもう一つの重賞、金鯱賞を制したシェイクユアハートは父がハーツクライ。ランキングでは63位だが、その存在感を見せつけた。同馬は2年前に22歳でこの世を去っており、現5歳世代がラストクロップとなる。シェイクユアハートをはじめとした産駒たちが、また大きなタイトルを獲得するのだろうか。

■生産者リーディング 上位陣は引き続き堅調、千代田牧場が3勝をマーク

リーディングを独走するノーザンファームが、先週も12勝を積み上げて126勝まで勝利数を伸ばした。前述のアウダーシアで重賞も勝利しており、その勢いはとどまることを知らない。

2位につける社台ファームも6勝を挙げて今年の勝利数を48としているが、その2倍以上の勝利を挙げているのだから、いまさらながら恐れ入るばかり。一方で、4位以下は15勝で4つの生産者が並ぶなど混戦模様であり、次週以降の結果で順位が大きく変動しそうだ。

先週が終了した時点での順位は以下の通り。

1位 ノーザンファーム 126勝(+12勝)先週1位
2位 社台ファーム 48勝(+6勝)先週2位
3位 社台コーポレーション白老ファーム 20勝(+2勝)先週3位
4位タイ 三嶋牧場 15勝(+3勝)先週8位
4位タイ ダーレー・ジャパン・ファーム 15勝(+1勝)先週4位
4位タイ レイクヴィラファーム 15勝(+2勝)先週5位
7位 下河辺牧場 14勝(+1勝)先週5位
8位 ノースヒルズ 13勝(+0勝)先週5位
9位タイ 辻牧場 12勝(+0勝) 先週9位
9位タイ 追分ファーム 12勝(+2勝)先週10位

上記の他では、新ひだかの千代田牧場が土日の中京最終レースをともに勝利するなど、3勝を挙げる活躍を生産馬が見せてくれた。また土曜中京メインの中京スポーツ杯ではテーオーマルコーニが勝利し、ヤナガワ牧場に勝利の報を届けた。


いよいよ春のG1シーズンも間近となり、各リーディング争いも一段と熱を帯びてきた。多くの競馬ファンの注目が集まるシーズンを迎えるが、それぞれのリーディング争いがどのように推移していくのか、引き続き注目していきたい。

写真:INONECO、ぼん(@Jordan_Jorvon)

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