![[リーディング]川田騎手が土日で6勝 騎乗機会の連続連対も継続中 厩舎部門は昨年のリーディング覇者がトップタイに](https://uma-furi.com/wp-content/uploads/2026/02/202602172-scaled.jpeg)
競馬の流れは、数字で如実に表れる。好調な陣営や種牡馬を見つけ、注目するのも楽しみのひとつと言えるだろう。先週の競馬をリーディングの順位とともに振り返る。
■厩舎リーディング 池江厩舎が海外重賞制覇! リーディングは杉山晴厩舎がトップタイに並ぶ
土曜深夜にカタールのアルライヤン競馬場で行われたアミールトロフィー(4歳上オープン・G2 芝2400m戦)を、池江泰寿厩舎所属のディープモンスターとトム・マーカンド騎手が勝利。初の海外遠征というハンデもものともせず、ゴリアットやジアヴェロットといった国際G1の勝利があるライバルを下してみせた。現役産駒の数も徐々に減りつつあるディープインパクト産駒が、日本馬によるカタールの重賞初制覇という大記録を打ち立てたのは、やはり彼の血の凄さを感じる。

池江泰寿厩舎は過去にも自身の父である池江泰郎師が管理したステイゴールドの仔であるオルフェーヴルでフランスのニエル賞を制しており、父が管理していた競走馬の産駒ではそれに続く異国の地での勝利となった。特に現役時代に海外重賞を制していたステイゴールドとは違い、ディープインパクトは遠征先で悔しい結果に終わっていることを考えるなら、時を経て息子たちがその時の無念をほんの少し晴らしたとも言える。人馬ともに父から仔へ紡がれてきたドラマが結実した瞬間とも言えるのではないだろうか。
なおディープモンスターの勝利は海外のため、中央競馬のリーディングに直接の影響はないが、日本国内でも土曜小倉1Rの3歳未勝利ダ1700m戦(ペンダント・丹内祐次騎手)を勝利し、しっかりリーディング3位をキープしている。トップとは僅かに1勝のため、勢いそのままに先頭へ立てるかどうか。
一方、杉山晴紀厩舎は土日で3勝を挙げ、トップの藤原英昭厩舎に並んだ。日曜京都10Rの北山ステークスを制したグランドプラージュは5戦4勝でオープン入りを果たし、今後が非常に楽しみな存在。それ以外にも素質馬が多数いるこの厩舎に、いよいよエンジンがかかってきたような感じもする。
先週が終了した時点での順位は以下の通り。
1位タイ 藤原厩舎 9勝(先週1勝) 昨年8位
1位タイ 杉山晴厩舎 9勝(先週3勝)昨年1位
3位タイ 福永厩舎 8勝(先週1勝) 昨年26位
3位タイ 池江厩舎 8勝(先週国内1勝)昨年17位
3位タイ 上原佑厩舎 8勝(先週0勝)昨年30位
6位タイ 高野厩舎 7勝(先週2勝) 昨年22位
6位タイ 松永幹厩舎 7勝(先週0勝)昨年15位
6位タイ 田中克厩舎 7勝(先週2勝)昨年52位
6位タイ 村田厩舎 7勝(先週2勝)昨年22位
10位タイ 寺島厩舎 6勝(先週1勝) 昨年43位
ほか 鹿戸厩舎など5人が10位タイ
上位争いに再浮上してきた村田一誠厩舎は土曜の小倉ジャンプステークスをサンデイビスが制したことで、およそ2年ぶりの重賞勝利となった。サンデイビス自身も長期休養明けから復活の重賞タイトルを手にした形であり、春の中山での活躍が期待できるのではないだろうか。
■騎手リーディング 川田騎手が6勝で加速 最終週の東京は関東の2人に注目?
先週は土曜東京2Rの4歳上1勝クラスダ2100m戦(ライノ・高野友和厩舎)、12Rの4歳上1勝クラス芝1600m戦(エルマーゴ・加藤征弘厩舎)、日曜京都9Rの春日特別(4歳上2勝クラス 芝1800m戦 ネブラディスク・福永祐一厩舎)、10Rの北山ステークス(4歳上3勝クラス ダ1800m戦 グランドプラージュ・杉山晴紀厩舎)、12Rの4歳上2勝クラスダ1200m戦(ルクスデイジー・高橋亮厩舎)で6勝を挙げた川田将雅騎手が大活躍。
これにより混戦の3位争いから抜け出し、一気に首位であるクリストフ・ルメール騎手へ1勝差まで迫ってきた。加えて日曜京都11Rの京都記念ではエリキングで2着に入線しているため、騎乗機会での連続連対の数も「5」とした。かつてルメール騎手が樹立した同記録の最高値は「10」で、その折り返し地点まで来ている川田騎手。G1もある今週、土日でこの数字をどこまで伸ばせるかは注目だ。

また、今週で第1回の東京競馬が終了するが、今開催の暫定1位は10勝でルメール騎手。2位のレイチェル・キング騎手には4勝差をつけているが、双方とも1日に複数勝を挙げるのが珍しくないため、日曜の終わりにはひっくり返っている可能性も十分にある。
また、今開催で4勝を挙げ、東京リーディングでは5位タイにランクインしている津村明秀騎手と佐々木大輔騎手にも注目。彼らの騎乗馬の平均人気はどちらも6番人気以下とそれほど高くないながらしっかり上位に食い込む結果を残しているということは、好調ぶりを示していると考えて良さそう。最終週も要チェックか。
先週が終了した時点での順位は以下の通り。
1位 C.ルメール騎手 23勝(先週3勝)昨年1位
2位 川田騎手 22勝(先週6勝)昨年6位
3位 岩田望騎手 19勝(先週4勝)昨年8位
4位 西村淳騎手 18勝(先週4勝)昨年21位
5位タイ 松山騎手 17勝(先週2勝)昨年3位
5位タイ 横山武騎手 17勝(先週1勝)昨年4位
7位タイ 戸崎騎手 14勝(先週海外遠征)昨年2位
7位タイ 丹内騎手 14勝(先週3勝)昨年7位
9位タイ 斎藤騎手 12勝(先週2勝)昨年9位
10位タイ 武豊騎手 11勝(先週2勝)昨年13位
ほか、荻野極騎手など3人が10位タイ
先々週からの好調ぶりを継続しているのが西村淳也騎手。土日は京都で4勝を挙げたが、その前の木曜日には佐賀のG3級競走、佐賀記念にカゼノランナーで挑み見事に勝利。2着のメイショウフンジンに6馬身差をつける快勝劇を魅せた。
■種牡馬リーディング ついにキズナが首位奪還!京都記念ではワンツーフィニッシュ
先々週が終わった時点では3位のキズナだったが、今週でついに首位を奪還。京都記念を産駒のジューンテイクとエリキングがワンツーフィニッシュを飾ったことが決め手となったか。それでも2,3位の座は先週までトップ争いをしていたロードカナロアとエピファネイアで揺らがないあたり、彼らの強さも感じる。

一方、TOP10外でめきめきと順位を上げてきているのがモズアスコット。先週は土日で産駒が5勝を挙げ、15位までランクインしてきた。今年に入ってから準オープン以上のクラス勝利はまだないが、今週はダイヤモンドステークスにファウストラーゼンが出走予定。昨年はクラシックの有力候補として名前も挙がっていた素質馬だけに、ここを制して来週はTOP10に割り込んでくるかもしれない。
先週終了時点の順位は以下の通り。
1位 キズナ 19勝(先週6勝) 昨年1位
2位 ロードカナロア 16勝(先週0勝) 昨年2位
3位 エピファネイア 20勝(先週3勝) 昨年5位
4位 キタサンブラック 14勝(先週1勝) 昨年3位
5位 レイデオロ 14勝(先週1勝) 昨年10位
6位 ドレフォン 14勝(先週1勝)昨年7位
7位 モーリス 12勝(先週1勝)昨年9位
8位 リオンディーズ 9勝(先週0勝)昨年6位
9位 ドゥラメンテ 6勝(先週1勝)昨年4位
10位 シルバーステート 13勝(先週1勝)昨年14位
先週はTOP10と11位以下の入れ替わりは発生しなかったが、前述のモズアスコットなど着実に順位を上げてきている種牡馬も存在する。ここまでダート戦のみの出走で16位につけているシニスターミニスターはその筆頭。重賞の勝利こそないものの3勝クラスやオープン戦は順当に勝ち上がっているため、ダートの大きいレースを産駒が勝てばそれだけで上位へ進出する可能性は十分にある。
まだまだ上位陣が盤石というわけではなさそうで、1か月後には大きく順位が入れ替わっている可能性もありそうだ。
■生産者リーディング ヒダカファームが4年連続のJRA重賞制覇を達成
日曜京都11Rの京都記念を制したジューンテイクはヒダカファームの生産馬。これにより、同牧場は2023年から4年続けての重賞制覇を達成。特にここ数年はライオットガール、ジューンベロシティといった活躍馬を続けざまに輩出しているだけに好調と言えそうだ。今週も阪急杯に生産馬のララマセラシオンがいるため、2週続けての重賞勝利にも期待がかかる。
先週が終了した時点での順位は以下の通り。
1位 ノーザンファーム 75勝(先週10勝) 昨年1位
2位 社台ファーム 34勝(先週7勝) 昨年2位
3位 社台コーポレーション白老ファーム 13勝(先週1勝) 昨年3位
4位 ケイアイファーム 4勝(先週0勝) 昨年8位
5位 ノースヒルズ 9勝(先週2勝)昨年9位
6位 三嶋牧場 11勝(先週1勝)昨年5位
7位 辻牧場 10勝(先週0勝) 昨年18位
8位 岡田スタツド 7勝(先週2勝)昨年6位
9位 下河辺牧場 8勝(先週1勝)昨年4位
10位 ダーレー・ジャパン・ファーム 10勝(先週0勝)昨年11位
1位のノーザンファームは生産馬のフォーエバーヤングが海外でサウジカップを制し、レース史上初となる連覇も達成した。土曜東京11Rのクイーンカップもドリームコアが勝利しており、春のG1シーズンに向けてしっかりと順調な成績を残している。
一方、2位につけている社台ファームもリアライズシリウスが共同通信杯を制したことで、今年初の重賞タイトルを獲得。近年、クラシックレースの登竜門となっている同競走を勝利したことは非常に大きな価値があるだろう。こちらもG1レースに向けての楽しみは大きい。
いよいよ今年最初のG1レースであるフェブラリーステークスが開催される今週。それ以外にも3つの重賞が控えているため、各陣営にとってそれぞれで好成績をあげることが冬の良い締めくくりになりそうだ。リーディング的にも勢いを付けたい2月の最終週、果たしてどんな結果が待ち受けているだろうか。
写真:すずメ、突撃砲、水面
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