「road to the future」未来へ続く道。

このコーナーでは、週末の新馬戦を勝ち上がった馬たちを取り上げていきます。
ここから、クラシック戦線で活躍する名馬や、古馬になって活躍する名馬が、きっと現れるはずです。
今週は、どのような期待馬がデビュー勝ちを収めたのでしょうか?

8月8日(土)

新潟5R メイクデビュー新潟・芝1,600m・1:36.8

ストゥーティ

牝馬(3番人気)
父:モーリス
母:リラヴァティ
母父:ゼンノロブロイ
生産牧場:ノーザンファーム(安平町)
所属:奥村豊厩舎(栗東)
鞍上:福永祐一騎手

直線に向いた際に牡馬とぶつかっても怯むことなく抜け出したストゥーティが新馬勝ちです。
タイム以上に、非常に濃いレース内容でした。
母は16年マーメイドSの勝ち馬リラヴァティ、祖母は名繁殖牝馬のシンハリーズです。
モーリス産駒は今週大活躍。そのなかで「重馬場適性」が見えてきましたので、この馬も良馬場でどの様な競馬ができるのか注目したい一頭です。

新潟6R メイクデビュー新潟・ダート1,800m・1:54.7

サウンドブレイズ

牡馬(6番人気)
父:パイロ
母:ゴールドマッシモ
母父:ネオユニヴァース
生産牧場:守矢牧場(新冠町)
所属:高柳大輔厩舎(栗東)
鞍上:幸英明騎手

好位からしっかりと抜け出し新馬勝ちを果たしました。
父パイロ×母父ネオユニヴァースの配合はこの馬が初のJRA勝ち馬となりましたが、元々レベルの高い南関の交流競走で勝ち上がり馬などを輩出していました。
これからの成長が鍵になりそうですが、もう少し距離はあっても良さそうに見えました。

札幌5R メイクデビュー札幌・芝1,200m・1:09.9

テーオーメアリー

牝馬(1番人気)
父:モーリス
母:リーグルメアリー
母父:Afternoon Deelites
生産牧場:ヤナガワ牧場(日高町)
所属:梅田智之厩舎(栗東)
鞍上:C.ルメール騎手

半兄は交流重賞北海道スプリントカップの勝ち馬テーオーヘリオス。母の産駒たちはダートの活躍馬が多いですが、本馬テーオーメアリーは芝で新馬勝ちを果たしました。
好スタートから先手を奪いそのまま逃げ切り勝ちの内容でしたが、今日は馬場が向いた様にみえました。とは言え、この血統で芝で勝ち上がった事で先々の選択肢が大きく増えた事は事実です。ダートではもちろんの事、阪神の芝で一度見てみたい一頭です。

8月9日(日)

新潟5R メイクデビュー新潟・芝2,000m・2:05.7

ランドオブリバティ

牡馬(3番人気)
父:ディープインパクト
母:ドバウィハイツ
母父:Dubawi
生産牧場:社台ファーム(千歳市)
所属:鹿戸雄一厩舎(美浦)
鞍上:三浦皇成騎手

3頭での叩きあいを制して新馬勝ちを果たしました。
母ドバウィハイツは英国産で米国の芝GⅠを2勝、半姉リバティハイツはフィリーズレビューの勝ち馬という良血馬。
新潟競馬場で芝が不良まで悪くなる事は滅多に無く、新馬にとってはかなり厳しい条件となりましたが、最後まで気を抜く事なく走り切りました。次走以降、良馬場で再評価したい逸材です。

新潟6R メイクデビュー新潟(牝馬限定)・芝1,600m・1:37.5

インフィナイト

牝馬(1番人気)
父:モーリス
母:モルガナイト
母父:アグネスデジタル
生産牧場:ノーザンファーム(安平町)
所属:音無秀孝厩舎(栗東)
鞍上:北村友一騎手

楽な手応えで抜け出しインフィナイトが1番人気に応えました。半兄は東京新聞杯の勝ち馬ブラックスピネルです。上述しましたが、日曜日の新潟は異例の不良馬場。蹴り上げる土の塊が大きく後ろに掘られ飛んでいくという、若駒の牝馬にとっては過酷な条件だったと思います。
そのなかで、モーリス産駒は今週大活躍。やはり本馬も重馬場適性は抜群だったのでしょう。
次走以降に良馬場でどれくらい走れるか、それ次第では大きく期待が高まります。

札幌5R メイクデビュー札幌・芝1,800m・1:51.3

オーソクレース

牡馬(1番人気)
父:エピファネイア
母:マリアライト
母父:ディープインパクト
生産牧場:ノーザンファーム(安平町)
所属:久保田貴士厩舎(美浦)
鞍上:C.ルメール騎手

「強い」。
その一言に尽きます。
7月26日に同条件バスラットレオンが勝ち上がった際に私は下記の様に書きました。

過去、札幌芝1,800mで上がり3ハロン33秒台を記録して勝った馬は1980年以降で7頭しかいません。そして全馬がオープンクラスまで出世しています。
代表的なところではディアドラ、マコトブリジャール、ネオリアリズム、ミクロコスモスです。また、2歳で記録したのはコディーノただ1頭です。

まさかこんなにも早く、新たな新星が現れるとは思ってもいませんでした。
レース内容は前半はかなり緩い流れで進みましたが、何より最後に見せた切れ味は重賞級、というよりもGⅠを目指せる器と言っても決して大袈裟な表現ではないと思います。
母マリアライトから、いきなり大物候補がでました。

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