［新馬戦振り返り］メイクデビュー勝ち馬紹介 2021/1/16,17

2021年1月20日

高橋楓

「road to the future」未来へ続く道。

このコーナーでは、週末の新馬戦を勝ち上がった馬たちを取り上げていきます。
ここから、クラシック戦線で活躍する名馬や、古馬になって活躍する名馬が、きっと現れるはずです。
今週は、どのような期待馬がデビュー勝ちを収めたのでしょうか？

1月16日（土）

中山4R　メイクデビュー中山（牝馬限定）・ダート1,800m・1:58.2

ララシャルロット

牝馬（1番人気）
父：ヘニーヒューズ
母：エイシンピカデリー
母父：Hard Spun
生産牧場：佐藤牧場（新冠町）
所属：今野貞一厩舎（栗東）
鞍上：大野拓弥騎手

しっかりと先行抜け出して、新馬勝ちです。
スタートしてから無理をする事無く先行集団に近づくスピードを見せてくれましたし、今日は完勝でした。

父ヘニーヒューズ×母父Hard Spun（ハードスパン）の配合は頭数は多くありませんが、好素材ナスノダケが輩出された組み合わせです。
今日の様な競馬が出来れば次走でも好勝負できる素材かと思います。

中山6R　メイクデビュー中山・芝1,600m・1:36.4

オメガロマンス

牝馬（1番人気）
父：ハーツクライ
母：オメガスピリット
母父：スピニングワールド
生産牧場：社台ファーム（千歳市）
所属：斎藤誠厩舎（美浦）
鞍上：横山武史騎手

オークス馬ヌーヴォレコルトの全妹オメガロマンスがド派手な新馬勝ちをおさめました。
作戦だったのか、レースの流れだったのか後方へ待機する競馬を選択し、3コーナー時点で今日は危ういかと思わせる展開でしたが、スピードが乗ってからは一気の脚を見せてくれました。

今日のエンジンのかかり方を見ても、恐らくは全姉同様で長い距離のほうが良いでしょう。
父ハーツクライ×母父スピニングワールドはこれでJRAで11頭中10頭の勝ち上がり。残りの1頭もJRAで2着経験があり園田を含め3勝。一族で勝利をあげているわけでなく、異なる6頭の繁殖牝馬でこの成績ですからニックスと言っても過言では無いでしょう。

中京6R　メイクデビュー中京・芝2,000m・2:02.1

インフェニスタ

牝馬（3番人気）
父：モーリス
母：アンチュラス
母父：ディープインパクト
生産牧場：追分ファーム（安平町）
所属：清水久詞厩舎（栗東）
鞍上：岩田康誠騎手

岩田康誠騎手が馬の機嫌を損ねる事無く、しっかりと新馬勝ちへ導きました。
父モーリス×母父ディープインパクトの配合からはすでにシンザン記念2着のルークズネストや未勝利の身で挑みながらコスモス賞で1番人気2着となったカランドゥーラ等が登場しています。

レースぶりは道中4番手につけながら中盤にはすでに先頭に立ち、そのまま最後まで押し切りました。
半兄アンティシペイト（父ルーラーシップ）は長距離路線ですし、母アンチュラスはファンタジーSの2着馬。これからのレース選択も楽しみです。

1月17日（日）

中山4R　メイクデビュー中山・ダート1,800m・1:59.2

コズミックマインド

牡馬（6番人気）
父：Into Mischief
母：Mystical Star
母父：Ghostzapper
生産国：米国
所属：田島俊明厩舎（美浦）
鞍上：田辺裕信騎手

強い勝ち方をしました。今後も注目の存在になりそうです。
血統面を見ると母Mystical Star（ミスティカルスター）は米国芝GⅡニューヨークSの勝ち馬で芝、ダートのGⅠで2、3着など活躍した馬。父Into Mischief（イントゥミスチーフ）の競走成績はGⅠを1勝していますが目立った活躍とはいかず何とか種牡馬になった感はありますが、スタッドインしてから大爆発。現在2年連続で北米リーディングサイヤーに輝いています。

直線走路でインを目指した際に詰まってしまい急ブレーキ。後続にのまれかけるも一気に伸び返し鮮やかに差し切りました。
血統的にもダート路線でこれからも注目の1頭になりそうです。

中京4R　メイクデビュー中京・ダート1,800m・1:56.8

リノユニヴァース

牡馬（3番人気）
父：ネオユニヴァース
母：ボシンシェ
母父：Kingmambo
生産牧場：ノーザンファーム（安平町）
所属：友道康夫厩舎（栗東）
鞍上：福永祐一騎手

全兄グレンツェントに続けとばかりに新馬勝ちです。
正直申し上げて、前半はかなりスローペースでしたし、4コーナーの段階では厳しい位置取りとなり「良く勝ち切ったな」という印象です。力がある所を示してくれました。
最後の切れ味は素晴らしかったですし、血統的な裏付けもありますので今後も楽しみな存在となりそうです。