![[リーディング]C.ルメール騎手の好調や千代田牧場の2週連続長距離レース制覇、高柳大輔厩舎の快挙にジャンダルム産駒の重賞初制覇!盛りだくさんの11月1週目](https://uma-furi.com/wp-content/uploads/2026/11/202611033-scaled.jpeg)
競馬の流れは、数字で如実に表れる。好調な陣営や種牡馬を見つけ、注目するのも楽しみのひとつと言えるだろう。先週の競馬をリーディングの順位とともに振り返る。
■厩舎リーディング 田中博康厩舎、2歳戦での安定感!海の向こうでは高柳大輔厩舎が歴史に名を刻む
先週、管理馬が2頭出走し、ともに勝利した田中博康厩舎。土曜東京1Rの2歳未勝利ダ1600m戦(ホウオウシュウ・A.プーシャン騎手)と、5Rの2歳新馬芝1800m戦(エクアトーレ・C.ルメール騎手)は、今後が楽しみになる勝ち方だった。

これで今年の2歳戦での勝利数を「8」とした田中博厩舎だが、現時点で2歳馬の勝利数ランキングでは前川恭子厩舎、斎藤誠厩舎に次いで3位の成績。ただ、複勝率は驚異の75.9%で、今季の2歳戦に管理馬が3回以上出走した厩舎のなかではトップの数字である。
同厩舎ですでに勝利を挙げている2歳馬のなかには、ダートで2戦無敗と存在感を示しているウィンターブリーズや、リバティアイランドの半弟として注目を集めているダノンダックスなど、楽しみな存在が多い。ここから先の2歳GⅠ、さらに来春のクラシックを見据えるうえでも面白い数字といえるのではないだろうか。
先週が終了した時点で、TOP10の順位は以下の通り。
1位 杉山晴厩舎 54勝(+0勝) 先週1位
2位 矢作厩舎 43勝(+0勝) 先週2位
3位 斎藤誠厩舎 42勝(+1勝) 先週3位
4位 池江厩舎 37勝(+1勝) 先週4位タイ
5位タイ 中舘厩舎 36勝(+0勝) 先週4位タイ
5位タイ 大竹厩舎 36勝(+0勝) 先週4位タイ
7位 寺島厩舎 35勝(+0勝) 先週7位
8位タイ 福永厩舎 34勝(+0勝) 先週8位
8位タイ 宮田厩舎 34勝(+2勝) 先週13位タイ
10位タイ 藤原厩舎 33勝(+1勝) 先週10位
10位タイ 斉藤厩舎 33勝(+1勝) 先週11位タイ
10位タイ 手塚久厩舎 33勝(+0勝) 先週8位タイ
先週は海の向こうから嬉しいニュースも届いた。キーンランド競馬場で行われたBCスプリントを、高柳大輔厩舎のテーオーエルビスが見事に勝利。日本調教馬初のBCスプリント制覇を達成した。
日本競馬界にとって長らく鬼門と言われていたダートスプリントの王者決定戦を勝利したことで、またひとつ大きな扉がこじ開けられた。こうなると来春、日本馬がまだ勝てていないドバイゴールデンシャヒーン制覇の夢も見たくなる。引き続きの活躍に期待は高まるばかりだ。
■騎手リーディング C.ルメール騎手、土日で7勝の固め打ち!!
ルメール騎手の勢いが止まらない。先週最初の騎乗となった土曜東京2Rの2歳未勝利芝1600m戦(ローザヴェローナ・尾関知人師)を制すると、そこから9Rのオキザリス賞(2歳1勝クラス ダ1400m戦 ワンスフォーユー・高橋亮師)まで騎乗機会5連勝。続く10Rから12Rまでは惜敗が続いたが、翌日曜日も2勝を挙げ土日で計7勝をマークするなど、圧巻の内容だった。

これで年間の勝利数を147としたルメール騎手。今年、JRAの残開催日数は18で、あと53勝すれば年間200勝に到達するが、達成には1日平均3勝が必要となる。
だが10月のルメール騎手は、JRAの1日あたりの勝利数が平均2.72で(11月1日も含む)、さほど高いハードルと思えないのが恐ろしいところ。果たして、6年ぶり3度目の年間200勝達成はなるか。残り2か月、注目したい。
先週が終了した時点で、順位は以下の通り。
1位 C.ルメール騎手 147勝(+7勝) 先週1位
2位 岩田望騎手 124勝(+2勝) 先週2位
3位 松山騎手 120勝(+2勝) 先週3位
4位 横山武騎手 100勝(+1勝) 先週4位
5位 川田騎手 91勝(+0勝) 先週5位
6位 坂井騎手 89勝(JRA+0勝/米国1勝)) 先週6位
7位 西村淳騎手 87勝(+2勝) 先週7位
8位 横山和騎手 73勝(+0勝) 先週8位
9位 丹内騎手 71勝(+0勝) 先週9位
10位 戸崎騎手 70勝(+2勝) 先週10位
先週から短期免許で来日しているC.デムーロ騎手とA.プーシャン騎手。両者とも土日で3勝を挙げ、週間ではルメール騎手に次ぐ2位タイの勝利数を記録した。その2人と同じ3勝を挙げた日本人ジョッキーが武豊騎手と田口貫太騎手。特に田口騎手は10月だけ(11月1日も含む)で8勝を挙げ、月間勝利数TOP10にも入っている。京都大賞典でJRA初重賞制覇を決めた勢いそのままの活躍ぶりだ。
また、河原田菜々騎手も10月は7勝で、月間勝利数は11位タイと健闘しており、若手が着実に台頭しているといえる。今週以降も、日本の若手騎手たちが海外のトップジョッキー相手にどのような活躍を見せるのか。楽しみは尽きない。
■種牡馬リーディング 亡き父に届けた初タイトル!ジャンダルム産駒が重賞初出走で初制覇
土曜京都11RのファンタジーSを制したのは、新種牡馬ジャンダルム産駒のニクスルーナ。未勝利戦からの連勝で初タイトルを手にし、父ジャンダルムにとっても産駒の重賞初出走で初勝利という、記念すべき1勝となった。

ジャンダルムは昨年2月に10歳の若さで急逝しており、産駒が競馬場を駆ける姿を見届けることは叶わなかった。それでも、初年度産駒から早くも重賞勝ち馬が誕生。しかも、父が重賞を制した京都競馬場で、娘も産駒初の重賞勝利を挙げるというのは感慨深い。ここから目指すは、ジャンダルムがあと一歩のところで叶わなかった2歳GⅠ制覇、その先にはクラシックへの挑戦も見えてくるだろうか。
先週が終了した時点で、順位は以下の通り。
1位 キズナ 130勝(+2勝) 先週1位
2位 ロードカナロア 86勝(+4勝) 先週2位
3位 キタサンブラック 85勝(+1勝) 先週3位
4位 エピファネイア 100勝(+1勝) 先週4位
5位 サートゥルナーリア 80勝(+1勝) 先週5位
6位 ドレフォン 73勝(+2勝) 先週6位
7位 レイデオロ 66勝(+0勝) 先週7位
8位 モーリス 67勝(+2勝) 先週8位
9位 シルバーステート 63勝(+2勝) 先週9位
10位 コントレイル 64勝(+0勝) 先週10位
上位陣では、キズナが引き続き首位を堅守。一方、先週の天皇賞(秋)では、キタサンブラック産駒のクロワデュノールが5着に敗れたことで、2位ロードカナロア、3位キタサンブラックという並びにも変動はなかった。そして、この争いに同レースを勝利したダノンデサイルの父、エピファネイアも4位から差を詰めてきており、リーディング上位の争いはますます白熱しそうだ。
■生産者リーディング 千代田牧場が2週連続で3000mの特別レースを制覇!
京都日曜10Rの古都Sを勝利したのはファームツエンティ(酒井学騎手)。同馬は先週の菊花賞を制したゴーイントゥスカイと同じ千代田牧場の生産馬で、2週続けて芝3000mのレースを制したことになる。
これは古都Sが芝3000mとなった2021年以降では、21年岡田スタツド(菊花賞・タイトルホルダー、古都S・メロディーレーン)、23年ノーザンファーム(菊花賞・ドゥレッツァ、古都S・ワープスピード)に続く3例目。このうち、メロディーレーンとワープスピードはこの勝利ののち、長距離重賞を沸かせる存在となった。そう考えると、ファームツエンティもまた長距離重賞を沸かせる存在になるかもしれない。次走は未定だが、長距離重賞に出走してくるようなら注目だ。
先週が終了した時点で、順位は以下の通り。
1位 ノーザンファーム 551勝(+11勝) 先週1位
2位 社台ファーム 242勝(+8勝) 先週2位
3位 社台コーポレーション白老ファーム 75勝(+3勝) 先週4位
4位 三嶋牧場 56勝(+0勝) 先週3位
5位 下河辺牧場 60勝(+0勝) 先週5位
6位 ケイアイファーム 48勝(+0勝) 先週6位
7位 千代田牧場 37勝(+1勝) 先週7位
8位 ノースヒルズ 55勝(+1勝) 先週8位
9位 ダーレー・ジャパン・ファーム 60勝(+0勝) 先週9位
10位 岡田スタツド 38勝(+0勝) 先週10位
上位2牧場は依然として盤石。ノーザンファームは先週11勝をあげ、年間551勝となった。2位の社台ファームも8勝を挙げているが、両者の勝利数には300以上の差がついている。
しかし、社台ファームにとって日曜東京11Rの天皇賞(秋)を生産馬ダノンデサイルが制したことはこれ以上ない朗報といえるだろう。この勝利で、年間獲得賞金は60億円を突破。リーディング2位の座をさらに堅固なものとした。
一方、3位以下では白老ファームと三嶋牧場の争いが今後も続きそうだ。両者の差はわずか370万円ほどで、特別戦勝利はもちろん、条件戦の好走ひとつで順位が入れ替わってもおかしくない。果たして、白老ファームがこのまま3位の座を守り抜くのか。それとも、三嶋牧場が再逆転を果たすのか。
秋華賞、菊花賞、天皇賞(秋)と続いた中央のGⅠ3連戦が終わり、今週は中央でGⅠがない週となる。だが、それが終われば年末の有馬記念まで毎週GⅠ競走が開催されるため、しっかりと身体を充電しながらも、リーディングの動向には引き続き注視しておきたい。
写真:@gomashiophoto、ぼん(@Jordan_Jorvon)
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