「road to the future」未来へ続く道。

このコーナーでは、週末の新馬戦を勝ち上がった馬たちを取り上げていきます。
ここから、クラシック戦線で活躍する名馬や、古馬になって活躍する名馬が、きっと現れるはずです。
今週は、どのような期待馬がデビュー勝ちを収めたのでしょうか?

6月27日(土)

東京5R メイクデビュー東京・芝1,800m・1:49.7

スライリー

牝馬(5番人気)
父:オルフェーヴル
母:ビジョナリー
母父:ディープインパクト
生産牧場:白井牧場(日高町)
所属:相沢郁厩舎(美浦)
鞍上:石川 裕紀人騎手

父、母父ともに三冠馬の配合のスライリーが新馬勝ちです。
長い東京の直線できちんと最後まで脚を使い、前にいた馬を交わし切りました。
初戦は1,800m戦でしたが距離の融通はききそうな走りでしたので、今後のレース選択にも注目です。

阪神5R メイクデビュー阪神・芝1,200m・1:12.6

メイショウイチヒメ

牝馬(1番人気)
父:メイショウボーラー
母:メイショウマンボ
母父:スズカマンボ
生産牧場:高昭牧場(浦河町)
所属:飯田祐史厩舎(栗東)
鞍上:武豊騎手

松本好雄オーナーの結晶ともいえる血統を持つメイショウイチヒメが、新馬勝ちを果たしました。
父、母ともに松本オーナーの持ち馬で、管理する飯田調教師はメイショウマンボのデビュー戦、2戦目で手綱をとった経緯もあります。
少頭数の競馬となりましたが、道中は中段に構え、直線に入ると武豊騎手の仕掛けにきちんと反応して抜け出し、後続の追い上げを凌ぎぎった点にセンスを感じます。
父がメイショウボーラーという事もあり本質はスプリンタータイプだと思いますが、桜花賞の舞台で見てみたい存在です。

函館5R メイクデビュー函館・芝1,200m・1:09.6

フォドラ

牝馬(1番人気)
父:ロードカナロア
母:セイングレンド
母父:バブルガムフェロー
生産牧場:ノーザンファーム(安平町)
所属:牧浦充徳厩舎(栗東)
鞍上:亀田温心騎手

3kg減の恩恵も活かし、フォドラが逃げ切り勝ちを果たしました。
勝ちタイムは、同条件で行われた9レースの3歳以上1勝クラスでも掲示板級のタイム。もちろんタイムだけで全てが分かるわけではないですが、それでもポテンシャルの一端を示したと考えて良いでしょう。
馬体重が400kgという事で、今後の成長にも期待がかかります。

函館6R メイクデビュー函館・ダート1,000m・R 0:58.5

ルーチェドーロ

牡馬(1番人気)
父:マクフィ
母:アラフネ
母父:クロフネ
生産牧場:アラキフアーム(新冠町)
所属:高橋裕厩舎(美浦)
鞍上:横山武史騎手

8年ぶりに2歳函館ダート1,000mのレコードが更新されました。
正直なところ初戦からバリバリ動けるタイプというよりは、先々に身体が良くなってきてからが楽しみな馬だという印象でした。その馬が初戦からここまで結果を出してきたことは注目に値します。
母のアラフネは新馬・すずらん賞と連勝した馬でしたし、本馬もスタートからのスピードが感じられますから、芝での走りでも期待がもてそうです。

父は本国にきてからは初年度産駒のマクフィ。2010年の英国2000ギニー、ジャックル・ル・マロワ賞のか勝ち馬です。産駒を見ると非常に筋肉質の馬が多く、今後もまずはダート路線で注目です。

6月28日(日)

東京5R メイクデビュー東京・芝1,600m・1:39.9

ロードマックス

牡馬(2番人気)
父:ディープインパクト
母: パーフェクトトリビュート
母父:Dubawi
生産牧場:ケイアイファーム(新ひだか町)
所属:藤原英昭厩舎(栗東)
鞍上:岩田望来騎手

不良馬場の厳しい新馬戦になりましたが、ロードマックスが我慢の競馬で勝ち上がりました。
道中、前に行ったことで他馬に比べストレスが少なかったとはいえ、最後まで脚が衰えることなく走り切った事は評価できます。
母は英国GⅢ勝ちの実績馬。良馬場で改めて強さの確認をしたい一頭です。

東京6R メイクデビュー東京・ダート1,400m・1:25.6

ニーヨル

牡馬(4番人気)
父:シニスターミニスター
母:カリビアンセレブ
母父:ゴールドアリュール
生産牧場:中村雅明さん(浦河町)
所属:畠山吉宏厩舎(美浦)
鞍上:柴田大知騎手

水溜まりまで出来てしまった東京のダートコース。悪条件の新馬戦を、ニーヨルが制しました。
前残りの競馬になったとは言え、後続勢は完封。特にラスト200mからのスパートは、フロックとは思えない強い走りを披露しました。
ここまで2頭の全姉がいますが、牡馬にでた事で一味違った走りを見せてくれそうです。

阪神5R メイクデビュー阪神・芝1,800m・1:48.3

ダノンザキッド

牡馬(2番人気)
父:ジャスタウェイ
母:エピックラヴ
母父:Dansili
生産牧場:ノーザンファーム(安平町)
所属:安田 隆行厩舎(栗東)
鞍上:北村友一騎手

稍重の馬場の中を鮮やかに抜け出しての新馬勝ちです。
道中しっかりと先団につけ北村騎手のゴーサインにしっかりと反応できていました。
半兄2頭ともにPOG期間に勝ち上がっています。特にミッキーブリランテは2019年シンザン記念の3着馬で4勝をあげ、現在はオープンクラスに在籍しています。

函館5R メイクデビュー函館・芝1,200m・1:10.5

ディープエコロジー

牝馬(2番人気)
父:クリーンエコロジー
母:ワンファインデイ
母父:ディープインパクト
生産牧場:千代田牧場(新ひだか町)
所属:宮田敬介厩舎(美浦)
鞍上:菱田裕二騎手

父は道営で活躍した新種牡馬クリーンエコロジー。興味深い血統を持つディープエコロジーが新馬勝ちです。
わずか2頭のJRA登録馬からいきなり勝ち馬が現れたのは、父にとっても追い風でしょう。
調教でも動いていましたし、人気馬との叩きあいをしっかりと制した点も評価できます。
父のクリーンエコロジーは父キングカメハメハ×母父Unbridled's Songという血統。ディープエコロジーには母父として、ディープインパクトの血も流れています。これから調教を積んでいく事で距離の幅が伸びそうな雰囲気です。

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