巷で話題になっているゲームアプリ「ウマ娘 プリティーダービー」。
実際の競走馬をモデルにしたこのゲーム。登場するウマ娘たちの中に現役で走っている馬をモチーフとしたキャラクターはいませんが、子供、孫あるいは親戚にあたる馬が現役で駆けている例はたくさんあります。
そういった競走馬を「ウマ娘 プリティーダービー」から競馬を持った方々にも応援してもらいたい。そんな思いからこの「今も駆ける スターの血を引く者」では、ウマ娘にも登場するキャラクターのモデルとなった競走馬と血縁関係に当たる馬を、その週のレースからピックアップして紹介していきたいと思います。
今週は土曜日の東京5Rに「ウマ娘的注目馬」が揃った印象です。そこから3頭紹介していきます。
土曜東京5R ヴァプンアート
まずは父が新種牡馬サトノアラジンのヴァプンアート。この馬は曾祖母のワキアオブスズカがサイレンススズカの姉にあたります。
サイレンススズカ自身はレース中の事故でこの世を去っているため、残された産駒はいません。
その為、サイレンススズカと血のつながりがある馬は、その兄弟姉妹が残した産駒のみという事になります。この血統からは、サイレンススズカが活躍したのちにもサイレンススズカの弟・ラスカルスズカや、先述のワキアオブスズカの子供で2003年の京成杯を勝ったスズカドリームなどの活躍馬も出ていました。
しかし、近年は活躍馬も少なくなり勢いもなくなりつつあります。それに伴いサイレンススズカに少しでも血のつながりがある馬も減ってきているので、サイレンススズカ推しの方は是非この馬に注目してみてください。
土曜東京5R ウィンターアゲイン
続いてクリエイター２産駒のウィンターアゲイン。こちらは、母の父がマーベラスサンデーです。ウマ娘ファンにはもちろんそこも注目してもらいたい点が、この馬の高祖母マチカネアスカの存在です。
この馬は、皇帝シンボリルドルフのひとつ下の妹に当たります。
シンボリルドルフ自身はアニメウマ娘プリティーダービーの第2期で主人公となったトウカイテイオーなど活躍馬を多く出しましたが、その兄弟姉妹から出たのは2007年の中山大障害を勝ったメルシーエイタイムが目立つ程度。しかし、底力のある血統には間違いないので、いきなり名馬が出てきてもおかしくありません。
また、この馬の毛色は芦毛なのですが、馬名が芦毛＝Gray＝ウィンターアゲインと連想できるのも面白いところ。シンボリルドルフファンの方はもちろん、洒落っ気のある馬名が好きな方は応援してみてもいいのではないでしょうか。
土曜東京5R ニシノカケハシ
最後はウィンターアゲインと同じクリエイター２の産駒である、ニシノカケハシ。この馬は祖母が先々週エプソムカップに出走したニシノデイジーと同じニシノミライです。つまりセイウンスカイとニシノフラワーの血を引く馬となりますう。
ニシノデイジーの母ニシノヒナギクは、ニシノミライにアグネスタキオンが交配され生まれた馬ですが、ニシノカケハシの母ニシノミチシルベは父がタイキシャトル。いずれにしてもウマ娘に登場するキャラクターの子孫と言う事になります。
ニシノミチシルベは、桜花賞トライアルのアネモネSで2着になった後、桜花賞まで駒を進めた素質馬でした。この馬もその血を引いているので期待をするのに十分な素質はありそうです。その名の通りセイウンスカイとニシノフラワーの血を繋ぐ「架け橋」になるかもしれません。
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