[京都記念・共同通信杯]今も駆ける スター"ウマ娘"の血を引く者たち〜日曜重賞編〜

巷で話題になっているゲームアプリ「ウマ娘 プリティーダービー」。

実際の競走馬をモデルにしたこのゲーム。登場するウマ娘たちの中に現役で走っている馬をモチーフとしたキャラクターはいませんが、子供、孫あるいは親戚にあたる馬が現役で駆けている例はたくさんあります。

そういった競走馬を「ウマ娘 プリティーダービー」から競馬を持った方々にも応援してもらいたい。そんな思いからこの「今も駆ける スターの血を引く者」では、ウマ娘にも登場するキャラクターのモデルとなった競走馬と血縁関係に当たる馬を、その週のビッグレースからピックアップして紹介していきたいと思います。

今日は京都記念・共同通信杯の出走馬の中からそれぞれ注目馬を1頭ずつ紹介してみたいと思います。

京都記念 ユーバーレーベン

ゴールドシップ産駒として初めてG1を制した孝行娘ユーバーレーベン。今年は京都記念から始動します。

その名の通り、例年京都競馬場で開催される京都記念ですが、一昨年から京都競馬場が改修工事に入った影響で、今年は阪神芝2200mと言う条件で開催されます。

阪神芝2200mと言えば宝塚記念が行われる舞台。そして宝塚記念の歴史で欠かすことが出来ないのがゴールドシップの存在です。ゴールドシップは2013年から2015年まで、合計で3回宝塚記念に出走しています。

2013年の宝塚記念は前年の三冠牝馬ジェンティルドンナ、天皇賞春を制したフェノーメノとともに3強を形成。スタート直後から鞍上の内田博幸騎手が手綱をしごいてしごいて、それまでの追い込みの競馬とは一変先行策をとると、4コーナーあたりからジェンティルドンナ、フェノーメノとともに大逃げをするシルポート、3強の少し前で競馬をしていたダノンバラードを捕まえに行きます。

ジェンティルドンナとフェノーメノがやや伸びあぐねるなか、ゴールドシップは力強く抜け出して、終わってみれば2着ダノンバラードに3馬身半差をつける完勝。力のいる馬場や急坂を苦にしないパワーを見せつける勝利でした。

翌2014年もスタート直後こそ行き脚がつかなかったものの、鞍上の横山典弘騎手が促すとスムーズに先行。4コーナー手前からムチが入るものの、ややズブい面があるゴールドシップにとってはこれはいつものこと。直線はその4コーナーの手応え以上の伸びを発揮し、この年も2着に3馬身差をつける快勝。阪神芝2200mでは敵なしを印象付けました。

迎えた2015年、この年は過去2年落としていた天皇賞春も制覇し、盤石の態勢で挑んだ宝塚記念。史上初の「3連覇」がかかったレースでした。しかし……。

「ゴールドシップ、大きく立ち遅れました」

「ゴールドシップがゲートを出ませんでした」

いつもはゲート入りを嫌がる素振りを見せるゴールドシップ。この日は目隠し効果もありスムーズに入ったのですが、隣の枠に入ったトーホウジャッカルがややチャカついたことに反応。ゲートの中で暴れ出し、ちょうど立ち上がった瞬間にスタートが切られてしまいました。

結果、10馬身以上の大きなロス。そして、それで機嫌を損ねたのか押せども押せども加速せず、ブービー15着に大敗。ある意味では過去2年より強いインパクトを残し、3連覇の夢ははかなく消えました。

そんな阪神芝2200mと因縁深いゴールドシップ。産駒にもその傾向は受け継がれているのか、ゴールドシップ産駒の阪神芝2200m成績は【2/0/2/3】となかなかの好成績を誇っています。

ユーバーレーベンも父が輝いた阪神芝2200mで輝けるのか、注目です。

共同通信杯 アケルナルスター

今年はハイレベルなメンバーが揃ったと言われる共同通信杯。そこに出走するアケルナルスターも将来が楽しみな1頭です。この馬は母の父がタイキシャトルです。

日曜日は雪も予報されている東京競馬場周辺の天気。もしかしたら、結構な悪条件の中施行される可能性があります。そうなってくると、走る馬の「精神力」が問われることは想像に難くありません。その「悪条件をものともしない精神力」を持っている馬がタイキシャトルでした。

1998年の安田記念。この年の安田記念は前日から降り続く雨の影響で芝状態は不良。レース中も雨が降り続いており、とても気持ちよく走れると言った環境ではありませんでした。

4コーナーで手応えをなくす馬、走る気をなくす馬もいる中で、圧倒的1番人気に支持されたタイキシャトルは晴れた日とほぼ変わらない力強い走りで他馬を圧倒。荒れた馬場も、降りしきる雨も意に介さない走りを見せ、2馬身半差の完勝。スピードだけでなく、パワーと精神力を見せつける勝利でした。

アケルナルスターはデビューしてから3戦全て最速の上がり3F(ラスト600mのタイム)を記録しています。特に初勝利をあげた未勝利戦はスローペースを後方からレースを進め直線一気に差し切ると言う圧巻の競馬を見せポテンシャルの高さを見せつけました。

ここで祖父譲りのパワーや精神力を見せることが出来れば、一気にクラシックの有力候補にのし上がっても不思議はありません。

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