[皐月賞2021]今も駆ける スター"ウマ娘"の血を引く者たち〜皐月賞編〜

巷で話題になっているゲームアプリ「ウマ娘 プリティーダービー」。

実際の競走馬をモデルにしたこのゲーム。登場するウマ娘たちの中に現役で走っている馬をモチーフとしたキャラクターはいませんが、子供、孫あるいは親戚にあたる馬が現役で駆けている例はたくさんあります。

そういった競走馬を「ウマ娘 プリティーダービー」から競馬を持った方々にも応援してもらいたい。そんな思いからこの「今も駆ける スターの血を引く者」では、ウマ娘にも登場するキャラクターのモデルとなった競走馬と血縁関係に当たる馬を、その週のビッグレースからピックアップして紹介していきたいと思います。

今週は牡馬クラシックの第1戦、皐月賞です。

皐月賞とは

「日本ダービー」「菊花賞」とともに牡馬クラシック三冠のひとつに数えられる伝統的なG1。2000mという三冠の中で最も短い距離のためか「最も速い馬が勝つ」と言われています。ウマ娘に登場するキャラクターの多くがこのレースを制しており、現在公式サイトに名前のあるウマ娘のうち、実に12頭がこのレースを勝利しています。

皐月賞が開催される中山競馬場は直線が310mと短いため、1998年の皐月賞を制したセイウンスカイのように前の方で競馬をする馬が有利──と思いきや、その分ペースが速くなることも多く、1993年のナリタタイシンや1999年のテイエムオペラオーのように鮮やかな追い込みが決まることもあります。そのため、予想するうえでは一筋縄ではいかないレースでもあります。

ルーパステソーロ

ルーパステソーロの父は「ゴルシ」の愛称でも知られるゴールドシップ。

ゴールドシップはウマ娘の中でも、育成がなぜか無人島から始まると言う突飛なシナリオ、G1を勝ったらドロップキックを食らわしてくるなどの奇抜な言動と、ひときわ異彩を放つキャラクターとして人気を博しています。

そんな設定にも関わらず、競馬ファンであれば「あぁ……ゴールドシップならそういうキャラになるよな……」と納得するほど、現実のゴールドシップも個性派。インターネット上に上がっている伝説だけでも

  • 毎日遊んであげないと暴れる
  • 遊ぶとシャツを破かれる
  • 気に入らない人や馬の気配を察知すると暴れる
  • 調教は基本的にやる気なし
  • 調教で出くわした馬を威嚇するときは殺る気満々
  • トーセンジョーダンを見かけると必ず蹴りに行く

と個性の強さを示すものばかり。レースでもやる気のある時は素晴らしい走りをするのですが、やる気のない時はまずゲートに入らない、ゲートで暴れる、ゲートから出ない、出ても進んでいかない、と人間味あふれる(?)走りで、ファンを魅了していました。

そんなゴールドシップが活躍できた要因のひとつが「タフさ」。それを存分に示したのが2012年の菊花賞です。

菊花賞は例年京都芝外回りコースで行われるのですが、京都の芝外回りコーナーは勾配が急な山のようになっていて、そこでスパートすると体力を使うため「京都の3コーナーはゆっくり上ってゆっくり下る」が鉄則とされています。しかし、ゴールドシップは3コーナー手前からのロングスパートを敢行。普通の馬なら挑戦でバテてしまうところを、最後の直線は舌を出しながら走ると言う余裕(?)も見せて完勝。スタミナの豊富さを見せつけました。

そんなゴールドシップの息子、ルーパステソーロ。皐月賞までに7戦を経験していて、これはメンバー中最多のキャリアです。キャリアの豊富さと、それに耐えうる父譲りのタフさを生かして上位を狙います。

アドマイヤハダル

アドマイヤハダルは母の姉、つまり伯母にスイープトウショウがいます。

このスイープトウショウは、ゴールドシップにも劣らない個性派です。

現役時代は追い切り(レースに向けての最終トレーニング)に行くのを断固拒否して予定していたレースに使えなかったり、本馬場入場で騎手を乗せるとテコでも動かず、騎手が下りた途端スタート前の待機所に動き始めたため、自分だけ先に待機所へ行き騎手をそこまで歩かせたりと「ワガママ娘」のイメージが強い馬でした。

一方、ポテンシャルも十分で、鋭い末脚を武器に牡馬を相手に11番人気で勝利した宝塚記念などG1を3勝。2000年代後半の牝馬と言えばどうしてもウオッカやダイワスカーレットに目が行きがちですが、この馬もその2頭に決して劣らない実力を持っていました。

アドマイヤハダルも前走の若葉Sをラスト200mだけで3馬身差をつける加速力の高さを見せつけ快勝。その末脚の伸びはスイープトウショウを彷彿とさせるものでこのメンバーでも決して見劣りはしないでしょう。

その他のウマ娘関連血統馬

  • エフフォーリア:父エピファネイアの母方の祖父がスペシャルウィーク。また、祖母は”ヒシアマ姐さん”ことヒシアマゾンの姉。
  • エフフォーリア・ワールドリバイバル:父エピファネイアの母方の祖父がスペシャルウィーク。また、母方の祖父はアグネスタキオン。
  • ラーゴム:父オルフェーヴルの母方の祖父がメジロマックイーン。
  • タイトルホルダー:父ドゥラメンテの母方の祖母がエアグルーヴ。
  • アサマノイタズラ:母方の祖父がキングヘイロー。

開発:Cygames
ジャンル:育成シミュレーション
プラットフォーム:iOS/Android/PC
配信:日本
利用料金:無料(一部有料コンテンツあり)
URL:
・AppStore
https://apps.apple.com/jp/app/id1325457827
・GooglePlay
https://play.google.com/store/apps/details?id=jp.co.cygames.umamusume
・DMM GAMES
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