[POG2022-2023]注目馬紹介~一口クラブ・YGGホースクラブ編~

2019年産世代はドライスタウトがデビューから3連勝でJpn1全日本2歳優駿を優勝、道営デビュー馬ラッキーミーティアがホッカイドウで1勝・南関で2連勝を飾り中央転籍を果たすなど明るい話題が目立ったYGG。

そんなYGGの2020年産中央募集馬から、私が今年のPOG指名候補として注目しています所属馬を3頭ほどご紹介したいと思います。

シルヴァースプーンの20

牝馬
エピファネイア×シルヴァースプーン
2020年03月02日生まれ
門別山際牧場生産
栗東)牧田和弥厩舎

まずはこちら、シルヴァースプーンの20です。
競走馬名はマロンアルジャン。

現役時代、地方で2勝を挙げている母の12歳時の仔で、5番仔になります。
デビュー済みの兄姉は4頭いて、中央勝ち上がり馬こそいませんが、地方では元クラブ所属の半兄ソルレオーネを含む3頭が勝利を挙げています。

募集総額は1760万円。

この仔の種付けが行われた頃のエピファネイアの種付け料は250万でしたのでこの価格となっていますが、2022年度のエピファネイアの種付け料はなんと1800万!
その年の父の種付け料より安く募集される仔となり、クラブ会員を驚かせました。

育成は森本スティーブルさん。

見るからに逞しい馬体は、3月末の更新時で体重474㎏と迫力充分。ハロン15秒を切るペースでの坂路調教もこなすなど、調教の進捗状況はこの世代のYGG中央募集馬では現状トップクラスの早さでしょう。

育成牧場での評価も高いようですし、早期デビューからのクラシック戦線挑戦に期待したい1頭です。

シンラバンショウの20

牡馬
リアルスティール×シンラバンショウ
2020年04月17日生まれ
川上牧場生産
栗東)高橋康之厩舎

2頭目はこちら、シンラバンショウの20です。
競走馬名はオールスティール。

現役時代、中央で1勝を挙げている母8歳時の仔で、2番仔となります。
半姉フウゲツムヘンもクラブ所属馬として2歳11月に中央でデビュー、芝の短距離で戦っています。

募集総額は990万円。

リアルスティール初年度産駒で、育成はグリーンマイルトレーニングセンターです。

しっかりした馬体に、重さを感じさせないスムーズな歩様をしていて、育成牧場さんでの評価も上々のようです。

馬体重が10月下旬の募集時点で420㎏とやや小柄でしたがそれもその後は442㎏まで成長しています。牝馬より成長期が遅めにきやすいと言われる牡馬ですし、もうひと回り大きくなってくれれば……といったところでしょうか。

現状では早期デビューを考えているというわけではなさそうですが、近年エピファネイアやモーリス、キズナら若い種牡馬の仔達が活躍をみせてくれているなか、この仔も父の名をさらに高めるような走りを披露してくれるのではと注目しています。

トレサンセールの20

牝馬
オルフェーヴル×トレサンセール
2020年03月03日生まれ
門別山際牧場生産
美浦)稲垣幸雄厩舎

最後にご紹介するのは、トレサンセールの20。
競走馬名はトレブランシュです。

2歳の冬に全治1年の骨折をしてしまい未出走のまま引退した母の6歳時の仔で、こちらが3番仔となります。
デビュー済みの兄姉は2頭いて、母の初仔でありトレブランシュの半兄であるサザンナイツが中央で勝ち上がっています。

募集総額は1100万円。

この年のオルフェーヴル産駒は種付け数が50そこそことかなり少なかった年で、血統登録数だともっと少なくなりますから貴重な1頭と言えるでしょう。

オルフェーヴルの種付け数は最初の3年間が200頭超え、2020年産駒の1つ下とその下も150頭以上いるようですからその少なさが際立ちます。

育成は森本スティーヴルさん。

稲垣先生は4年目と若手ですが、昨年初の2桁勝利を挙げるなど、今まさに勢いに乗ろうとしている厩舎。個人的にも注目している先生の1人です。

募集時からコロッとした感じの綺麗な馬体に力強い歩様をしていましたが、現在もそうした特徴はそのままで、順調に育成が進められている様子。

ハロン15秒ほどのペースで坂路をのぼっているようですが、ペースが上がりすぎないように抑えているほどだそうです。

オルフェーヴルということで気になる気性面の問題も今のところ特にないようで、432㎏という馬体重がもう少し増えてきてくれれば面白い存在になるのではないかなと期待している1頭です。


以上、私が今年のPOG指名候補として注目していますYGG所属馬3頭でした。

この他にもモーリス産駒でこちらも育成順調なシュシュブリーズの20や、地方募集馬の方にも私のイチオシになりますスマートシャワーの20等ご紹介したい所属馬が沢山いるのですが、全頭紹介になってしまいそうな勢いですのでこの辺りで。

「POGの指名枠に空きがあるんだよなぁ」という皆様、今年はYGGから選んでみるというのはいかがでしょうか?

皆様のPOGの参考になりますと幸いです。

※写真は募集時のものを使用しています。
※記事内の産駒成績等は4月8日現在のものになります。
※本記事はクラブ様の許可をいただき書かせていただいております。無断転載等はご遠慮ください

あなたにおすすめの記事