例年より早めの梅雨入りと共に、2021年産駒達のJRAの新馬戦がついにスタートしました。
今年もこのコーナーを担当させていただきますクロキリです。よろしくお願いいたします。
早速、世代全体のうち3割前後しか勝ち上がることができない狭き門を、最初に突破した2歳馬2頭を紹介していきたいと思います。
2023年06月03日(土)
阪神5R 芝1600 晴・稍重 5頭
テラメリタ
牝馬
ブリックスアンドモルタル×テラノヴァ
母の父:ヴィクトワールピサ
所属:栗東)須貝尚介厩舎
生産:社台ファーム
鞍上:C.ルメール騎手
462㎏ 2番人気 1枠1番
出走全5頭が社台グループ系牧場の生産馬となった今年の中央最初の新馬戦。昨年に続いて新種牡馬の仔が初出走初勝利を達成する結果となりました。
アメリカでG1を5つ勝つ大活躍を見せたあと、社台スタリオンステーションで種牡馬入りしましたブリックスアンドモルタル。その初年度産駒の1頭が、このテラメリタです。
ゲートに入るのをやや怖がったとのことですが、まずまずのスタートを切るとスッとスピードに乗っていき先頭へ。
伸び伸びとレースを進めて直線に入ると、良い手応えのまま走り抜き上りも最速の34.3。2着カントゥータに3馬身半差をつける快勝でした。
勝ち時計は1分36秒5。
鞍上C.ルメール騎手はこれで3年連続の新馬戦開幕週勝利。管理する須貝調教師は自らの誕生日を祝う勝利となりました。
東京5R 芝1600 曇・不良 9頭
シュトラウス
牡馬
モーリス×ブルーメンブラット
母の父:アドマイヤベガ
所属:美浦)武井亮厩舎
生産:ノーザンファーム
鞍上:D.レーン騎手
504㎏ 1番人気 8枠8番
現役時代マイルCSを含む8勝を挙げた名牝ブルーメンブラット10番目の仔が、単勝1.4倍の1番人気に応えました。
8枠からのスタートとなったシュトラウスは、まずまずのスタートを切るとやや幼さを見せつつも、先頭に立ったブシンのすぐ後ろ、2番手につけてレースに入っていきます。
3コーナー辺りで早くも先頭に並びかけるとそのまま交わして4コーナーを回り、直線はノーステッキのまま後続をぐんぐん突き放していく文句なしの内容。
2着の2番人気ショウナンマントルに9馬身差をつける完勝となりました。
勝ち時計は1分36秒9。
一般的に仕上がりに時間がかかりがちと言われる大型馬。馬体重500㎏以上の馬の新馬戦勝利は昨年6月は25戦中2つ、17戦目でしたが、今年は2戦目で早くも1頭勝ち上がりです。
距離延長に関しては気性面・折り合い面がどうなっていくかというところですが、今後に注目の1頭になりそうです。
以上、6月3日開催のメイクデビュー勝ち馬2頭を紹介しました。
この仔達がこれからどのような走りを見せてくれるのか、今後の成長と活躍を楽しみに応援していきたいと思います。
写真:おにぎり豆腐、かぼす