2021年産駒達のJRA新馬戦、早くも最初の1ヵ月が終わろうとしています。

今回も世代全体のうち3割前後しか勝ち上がることができない狭き門を突破した2歳馬4頭を紹介していきたいと思います。

2023年06月24日(土)

函館5R 芝1200 曇・稍重 5頭

タヤスロンドン

牡馬
シャンハイボビー×ラフメイカー
母の父:スズカマンボ
所属:美浦)岩戸孝樹厩舎
生産:山際牧場
鞍上:丹内祐次騎手
496㎏ 1番人気 4枠4番

5頭立てでの実施となりましたこの週最初の新馬戦。
シャンハイボビー産駒タヤスロンドンが人気に応えました。

単勝1.7倍の人気を背負ってスタートを切ったタヤスロンドンは、2番人気サクラヒメ・オルフェーヴル産駒ジンチョウゲと共に先頭集団を形成しレースを引っ張っていきます。
楽な手応えのまま早めに抜け出すと、余力を感じさせる走りで直線を走り抜き、猛追してきたネガイヲカナエテと3/4馬身差でゴール。勝ち時計は1分12秒1でした。

昨年中央での勝ち星に恵まれませんでした横瀬兼二オーナー。
2021年のクリスマス以来となる嬉しい1勝となりました。

阪神5R 芝1200 曇・良 9頭

チークタイム

牝馬
キンシャサノキセキ×ウスベニノキミ
母の父:エイシンフラッシュ
所属:栗東)鈴木孝志厩舎
生産:サンデーヒルズ
鞍上:和田竜二騎手
448㎏ 4番人気 4枠4番

キンシャサノキセキ10世代目の産駒から、今年もスピード豊かな1頭が登場しました。

アカイイト・ヨカヨカらの馬主として知られる岡オーナーの所有馬であるチークタイムは、好スタートを決めると豪快に追われて前へ。
2番手にポジションをとりレースを進めます。
良い手応えのまま直線に入ると逃げていたダズリングレイとの競り合いを制して抜け出し、追ってきた2着プエルタセクレタに1と1/4馬身差をつけてデビュー戦を飾りました。

勝ち時計は1分10秒8。
この前日46歳になったばかりだった和田竜二騎手は、今年の新馬戦2勝目で自らの誕生日を祝う形となりました。

東京5R 芝1800 晴・良 11頭

ヴェロキラプトル

牡馬
スワーヴリチャード×ルーヴインペリアル
母の父:Giant's Causeway
所属:栗東)高野友和厩舎
生産:社台ファーム
鞍上:三浦皇成騎手
458㎏ 5番人気 6枠7番

2021年京都新聞杯勝ち馬レッドジェネシス半妹ルージュスエルテや、2021年ダイヤモンドS勝ち馬グロンディオーズの全弟になるロジルーラー、セレクトセールで税込み1億円を超えたリオンディーズ産駒サイレンスホープらが顔を揃えた新馬戦は、5番人気以下の馬が馬券圏内を独占する波乱の展開となりました。

好スタートを決めたヴェロキラプトルは、二の脚を利かせて先頭へ。
逃げの体勢に入っていきます。
軽快にレースを引っ張り最後の直線に入ると、東京の直線をしっかりと走り抜き逃げ切り勝ちを決めています。

勝ち時計は1分49秒3。

スワーヴリチャード産駒はこれがJRA初勝利。
鞍上三浦皇成騎手は通算1000勝達成となる記念すべき勝利となりました。

東京6R 芝1400 曇・良 16頭

アスコリピチェーノ

牝馬
ダイワメジャー×アスコルティ
母の父:Danehill Dancer
所属:美浦)黒岩陽一厩舎
生産:ノーザンファーム
鞍上:C.ルメール騎手
464㎏ 1番人気 3枠5番

サンデーレーシング所属馬から今年2頭目の新馬戦ウィナー誕生です。

まずまずのスタートを切りました1番人気馬アスコリピチェーノでしたが、それほど主張はしていかず中団やや後ろへ。
脚を溜めながらレースを進めていきます。
直線に入ると残り400m付近で外へ進路をとり、徐々に加速してポジションを上げると残り200mで更にギアチェンジ。
鋭い末脚を披露し2着レッドセニョールに2馬身半差をつけました。

勝ち時計は1分22秒8。

距離延長もこなせそうで、今年23歳の名種牡馬からまた1頭注目の産駒が登場しました。


以上、6月24日開催のメイクデビュー勝ち馬4頭を紹介しました。

この仔達がこれからどのような走りを見せてくれるのか、今後の成長と活躍を楽しみに応援していきたいと思います。

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