[連載・クワイトファインプロジェクト]第18回 You Tubeチャンネル開設!"真に発信すべきこと"とは何かを考えてみる。

You Tubeを開設しました。このコラム下にある私のプロフィールにも、You Tubeチャンネルへのリンクを追加しています。
動画のクオリティーとしては、あくまで素人のオジサンが作ったものだと思って見ていただければと思います。今後に向けて改善の余地があるとは思いますが、まずは立ち上げることが大事ではないでしょうか。

そして肝心なのは、「何を発信するか」という点なのですが、単にプロジェクトの報告をするだけでしたら、キャンプファイアー社サイトのアクティビティ(活動報告)やTwitter、そしてこのウマフリでの連載だけで充分に足りています。そして、発信に向けて大きな手間はかかりません。
一方で、動画撮影は一般ファン層の方々に観ていただけるようなクオリティーにしようと思えば、やはりコストがかかります。そうしないと付加価値は付きません。そのコストを負担してまで、私が動画を通じて皆様にお伝えしたいことは何なのでしょうか──。

動画やウマフリの連載でも述べているように、私は「競馬のロマン」について、実はそれ程こだわっていません。『現実に起きている血統の偏りをどう是正するか』が私の関心の9割で、極論すればパールシークレット(※)のサイヤーラインが日本で続いてもいいと思っています。
(※)インディアンリッジ系コンプトンプレイス産駒。欧州のバイアリーターク系の平地用種牡馬における最後の砦と言える。

しかし、このプロジェクトは、多くの皆様に支えられております。古えの名馬に心踊らせ、その名勝負に感動の涙を流した皆様のお気持ちに、ルドルフ・テイオー・ミスターシービー・トウショウボーイらの血を受け継ぐ「クワイトファイン」という「形」でお返しをさせていただいています。もちろん、生産者の前川義則さん、この馬のトレードに快く応じていただいた初代オーナー様があってのことですが、もうすでに五代血統表の中に名前を見つけることの出来ない数多の名馬たちの思いも受け継いで、このプロジェクトは継続しています。

──そう、継続しているのです、もう3年も。

そして来年も(繁殖牝馬が集まるかどうかは別として)続きます。と言うより、コミュニティで多くの皆様に支えていただいている以上、最早わたしだけの判断で終わらせることも出来ないのです。
このプロジェクトが続いていることは、恐らく「競馬のプロ」と言うべき多くの方々にとって、「信じられない、ありえない、異常なこと」だと思います。
とある雑誌では「愚か」と書かれたこともありましたし、もちろん今でもこのプロジェクトを白眼視する方々も多くいます。しかし、一方で、ビジネスモデルとして評価していただく声も私の耳には届いています。種牡馬の誕生、繁殖牝馬の選定、産駒の誕生までをファンが支え、ファンが実現させるなどという前代未聞の「愚か」な行為は、いまや主宰者の一存では止められなくなっているのです。

いま、このプロジェクトに足りないピースは「ファンの力で競走生活を支える」ことだけだと思っています。それにはまだまだハードルが高いのが現実です。関係者の理解は、まだまだ得られていません。

ですが、コミュニティ会員が(退会される方も毎月一定数いるにも関わらず)発足以来ずっと増え続けていること、週刊朝日で取材されて以来急速に会員が増えたようにこのプロジェクトをまだ知らない方のほうが圧倒的に多いことなどを踏まえると、普通に考えたら、こんなビジネスチャンスないと思うんです。大企業のテコ入れがあれば、あっと言う間に会員数4桁行くのではないかと思っています。

そうすれば、種牡馬と繁殖の維持だけでなく新たな投資も出来ます。

たとえば、先日の繁殖セールに出てきたようなゴールデンドックエー級の超良血牝馬を導入出来たり、その産駒がクラブ法人で人気を集めたり……。そうした未来は、もはや夢物語ではなく、やり方1つで手繰り寄せられると思っています。

前置きが長くなりましたが、You Tubeチャンネルは、そんな「トータルビジネスとしてのプロジェクト発信の場」として位置付けたいと思っています。

直接的に馬だけをフューチャーするなら、正直なところクワイトファインと産駒たち以外にコンテンツはないのですが、トータルビジネスとして、過去、現状、未来の理想の姿を共有するために動画が上手く使えればという想いもあります。

初回は反省点も多々ありますが、その成長過程も含め、アシスタントさんや撮影カメラマン、ブッキングマネージャー、会場提供者、編集協力者さん等々、素人は素人なりに明るく楽しく進めて行きたいと思っています。どうぞ、温かい目で見守り、応援していただけますと幸いです。

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