[重賞回顧]西上始動便〜2021年・紫苑ステークス〜

9月に入りいよいよトライアル戦線が本格化。
舞台も関東は中山競馬場へと移しての戦いとなった。
土曜日のメインレースはG3の紫苑ステークス。3歳牝馬のG1秋華賞のトライアルレースである。
重賞馬やトライアルで結果を残したい各馬が集ったこのレース。果たしてどの馬が夢を繋げたのか。

レース概況

紫苑ステークスはフルゲート18頭立て。
単勝一桁オッズは3頭となった。

1番人気はルメール騎手騎乗のエクランドール。
天皇賞春を連覇したフィエールマンの妹に当たり、ここまで2戦2勝と良血らしいパフォーマンスを発揮していた。G1に繋げるためにこのトライアルレースは必勝態勢で臨むこととなった。

2番人気は福永騎手のファインルージュ。
フェアリーステークスを勝利し、桜花賞でも3着と重賞で目覚ましい活躍を見せているファインルージュ。
もちろん賞金的には秋華賞を狙える立ち位置にいるが、2000mの本番を見据えるためにもこのレースで結果は欲しいところ。

3番人気は石橋騎手のメイサウザンアワー。
フローラステークスでオークスの出走権をあと一歩で取り損ねた悔しさを晴らすべく、1勝クラスを買ってここに乗り込んできた。トライアルの悔しさはトライアルで返す。思いをぶつけるべく紫苑ステークスに挑んだ。

2000mのスタート地点から、レーススタート。
ホウオウイクセルが出負けしたが他はまずまずのスタートを切った。
ズラッと横に広がった中からの先行争いは12番のアビックチアが先頭に立つ。連れて外枠のスライリー、さらにシャーレイポピーやクリーンスイープにメイサウザンアワーもこの先団に加わって隊列が固まった。
やや縦長になった隊列。注目馬ではファインリュージュが先団やや後ろの外目、エクランドールは最後方付近でレースを進めた。

前半の1000mは59秒7で進み、各馬が3コーナーへと差し掛かった。

ジワッと動きを見せたのは16番のクリーンスイープ。
連れてファインルージュも先団から前を追って直線に向いた。

逃げるアビックチアがしぶとく粘る。
しかし馬場の3分どころから一気にファインルージュがアビックチアをつかまえて先頭に立った。
後方からシャーレイポピーにスルーセブンシーズ、さらに大外からミスフィガロが追い込んで激戦となるが、ファインルージュにはどこ吹く風。

最終的に、2馬身弱の差をつけて完勝した。
そしてスルーセブンシーズとミスフィガロに秋華賞の優先出走権が与えられた。

各馬短評

1着 ファインルージュ (福永祐一騎手 2人気)

やはりこのトライアルでは一味違った。
先団追走から3コーナー過ぎで進出開始。直線に向くとあっという間に逃げ馬を捕らえて先頭に。後は横綱相撲で押し切った。

課題と見られた距離も難なくクリア。桜花賞3着のリベンジを同じ阪神競馬場で晴らす体制は整った。

2着 スルーセブンシーズ (大野拓弥騎手 4人気)

2着は中団から追走したスルーセブンシーズが入った。
直線ではファインルージュの内目を進み、しぶとく伸びて激戦と出走権争いを制した。ミモザ賞でも結果を残しているように距離適性や坂適性は万全。本番でもしぶとさが光りそうだ。

3着 ミスフィガロ (津村明秀騎手 12人気)

大外一気で出走権をミスフィガロが奪取した。
道中は11番手とやや後方を追走していた。直線に向くと大外に進路を向けて差し脚を伸ばし、鋭い脚で接戦の2着争いに持ち込んだ。結果はハナ差の3着であったがこの末脚は本番でも強力な武器となるだろう。

総評

秋華賞トライアル第1弾の紫苑ステークスからはファインルージュ、スルーセブンシーズ、ミスフィガロの3頭が優先出走権を獲得。中でもこのレースを制したファインルージュは内容としても大満足の勝利だろう。

桜花賞のリベンジを果たすため、秋の仁川へと乗り込む。

写真:shin 1

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