5月18日、北海道静内種馬場でけい養されていた功労馬フォーティナイナーが、老衰のため死亡したことがわかりました。35歳でした。
1985年生まれのフォーティナイナーは、現役時代にアメリカでG1を4勝し種牡馬としても活躍。1989〜1995年はアメリカで、1996年〜2007年は日本で種牡馬生活を送り、その後は功労馬としてJBBA静内種馬場で過ごしていました。
種牡馬として優秀だっただけでなく種牡馬の父としても優れた成績を残し、エンドスウィープやトワイニング、コロナドズクエスト、ディストーテッドヒューマーといった種牡馬を送り出しています。
日本で送り出した主な活躍馬は以下の通りです。
父として
- マイネルセルクト(JBCスプリントなど)
- ユートピア(南部杯など)
- アドマイヤホープ(全日本2歳優駿など)
- ビワシンセイキ(かきつばた記念など)
- テイエムサウスポー(京王杯3歳ステークスなど)
- クーリンガー(名古屋大賞典など)
- シャドウスケイプ(根岸ステークスなど)
- キネティクス(富士ステークスなど)
- ヴァンクルタテヤマ(サマーチャンピオンなど)
- エイシンニーザン(阪神スプリングジャンプなど)
- ダイワパッション(フィリーズレビューなど)
母の父として
- エポカドーロ(皐月賞など)
- タシロスプリング(ファンタジーステークスなど)
- インタータイヨウ(兵庫チャンピオンシップなど)
- オースミスパーク(小倉大賞典など)
- ダノンヨーヨー(富士ステークスなど)
- ティアップワイルド(かきつばた記念など)
- トレイルブレイザー(アルゼンチン共和国杯など)
- マイネルバイカ(白山大賞典など)
- ウインプリメーラ(京都金杯など)
- マドリードカフェ(京都ハイジャンプなど)
- テイエムジンソク(東海ステークスなど)
- マイスタイル(函館記念など)
父の父として
- アドマイヤムーン(宝塚記念など)
- サウスヴィグラス(JBCスプリントなど)
- スウェプトオーヴァーボード(メトロポリタンハンデキャップなど)
- スイープトウショウ(宝塚記念など)
- ラインクラフト(桜花賞など)
- プリサイスエンド(ベイショアSなど)
さらにアドマイヤムーンはハクサンムーン・セイウンコウセイらを輩出。スウェプトオーヴァーボードもパドトロワやレッドファルクスを輩出。サウスヴィグラスは地方の名種牡馬として名を轟かせました。
これからも日本競馬界・米国競馬界を中心に、彼の血は残っていくでしょう。
競走馬としても種牡馬としても、競馬界の発展に貢献した名馬でした。
ご冥福をお祈り申し上げます。