![[新馬戦回顧]メイクデビューの勝者達(2025/06/07-08)](https://uma-furi.com/wp-content/uploads/2025/06/IMG_6807.jpeg)
多くのサラブレッドたちが最初の大舞台として走ることになる新馬戦。
ここでは2023年産産駒のなかから、そんな新馬戦を勝利した馬たちを取り上げていきます。
今週はどのような期待馬が勝利を収めたのでしょうか?
06月07日(土)
■阪神5R 2歳新馬・芝1600m・1:36.2
チュウワカーネギー
牡馬(1番人気)
父:モーリス
母:デックドアウト(母父:Street Boss)
厩舎:大久保龍志(栗東)
騎手:北村友一
馬主:中西忍
生産者:レイクヴィラファーム(洞爺湖町)
この世代最初の新馬戦を制したのは500㎏を超える大型馬でした。
2枠2番から好スタートを切ったチュウワカーネギーはそのままハナを切ってレースを引っ張って行きます。
直線に入っても脚色は衰えず、追い込みをはかったライバル達から最後まで先頭を譲ることはありませんでした。
今年のダービージョッキー北村友一騎手による見事な逃走劇でしたね。

■東京5R 2歳新馬・芝1600m・1:34.4
ディバインウインド
牡馬(2番人気)
父:スワーヴリチャード
母:ストロベリームーン(母父:キンシャサノキセキ)
厩舎:堀宣行(美浦)
騎手:Dレーン
馬主:NICKS
生産者:社台ファーム(千歳市)
NICKSのスワーヴリチャード産駒が見事勝ち上がりを決めました。
10頭立ての7枠7番からのスタートとなったディバインウインドは、やや抑えられるくらいの抜群の二の脚を見せて2番手で落ち着きます。
そのまま楽な手応えで直線を迎えると残り400を切った辺りから追われ始めてグッと加速し、2着馬ゾロアストロに3馬身半差をつける快勝でした。

06月08日(日)
■阪神5R 2歳新馬・芝1400m・1:21.8
ファムマルキーズ
牝馬(1番人気)
父:キタサンブラック
母:ダイワダッチェス(母父:ワークフォース)
厩舎:大久保龍志(栗東)
騎手:高杉吏麒
馬主:吉田照哉
生産者:白老ファーム(白老町)
1番人気に推されたファムマルキーズは、好スタートを切ったもののまずは落ち着かせる方に注力。
少しポジションを下げ、縦長の展開を馬群なかほどで進んでいきます。
勢いをつけながら最終コーナーを回るとこの時3-4番手。
直線では19歳高杉騎手の檄に応えながら少しずつ順位をあげていき、先頭に立ってゴールを駆け抜けました。
大久保龍志厩舎は早くも今年の新馬戦2勝目となっています。

■東京5R 2歳新馬・芝1800m・1:46.8
ダノンヒストリー
牡馬(1番人気)
父:エピファネイア
母:コーステッド(母父:Tizway)
厩舎:堀宣行(美浦)
騎手:Dレーン
馬主:ダノックス
生産者:ノーザンファーム(安平町)
2024年のセレクトセールで4億2900万円の値がついた注目馬が新馬勝ちを果たしました。
2枠2番からまずまずのスタートを切ったダノンヒストリーは、内枠を活かして積極的に前に出て先頭へ。
そのままマイペースでレースを進めると、東京の長い直線でもその勢いは衰えず。
先頭のままゴールを迎え、単勝1.2倍のダントツ1番人気に応えました。
半兄に2022年の共同通信杯勝ち馬ダノンベルーガ、半姉には秋華賞2着を始め重賞レースで活躍し本賞金1億を超えているボンドガールがいる良血馬。
Dレーン騎手と堀宣行調教師のコンビは昨日のディバインウインドに続く2日連続の新馬勝ちとなりました。

■東京6R 2歳新馬・芝1400m・1:23.1
パープルガーネット
牝馬(2番人気)
父:モーリス
母:コーディエライト(母父:ダイワメジャー)
厩舎:森一誠(美浦)
騎手:Cルメール
馬主:G1レーシング
生産者:ノーザンファーム(安平町)
一口価格:900,000円(40口)
2023年産世代の新馬戦開幕週。
計5レースの新馬戦が行われましたが、クラブ馬の勝利はこの1頭のみでした。
現役時代、勝ち星こそ1つだったものの2歳重賞で2度の2着、桜花賞にも出走を果たした母コーディエライト8歳時の仔でモーリス産駒。
好スタートから先行集団の後ろ寄りにポジションをとりレースを進めると、名手Cルメール騎手に導かれて少しずつポジションをあげ、直線ではスペースを巧みについて脚を伸ばしていく落ち着いたレースぶりで勝ち星を掴みました。
モーリス産駒はこの世代の新馬戦早くも2頭目の勝ち馬誕生となっています。

写真:ぐっちー、Sarcoma、RINOT