こんにちは。ウマフリライター、徳澤泰明です。
世の中に様々ある、家宝級の競馬アイテム──。
今回は馬券編の第6回目として、「馬券」を中心に皆さんからいただいた貴重なお写真を紹介していきます。
「これは貴重なものになる」という自信の下にワクワクしながら買われたもの、思いがけず価値がついたものなど、持ち主や見た人を楽しませてくれるものばかりで、記事を書きながら興奮を抑えきれませんでした。
読者の皆さまの胸にも刺さるものがあれば幸いです。
それでは、見ていきましょう!
※他の記事と同じく、画像の無断転用はお控え下さい。
1.何かがおかしい!?① ~言われてみれば~
早速ですが、こちらの馬券、かなり珍しいものなのですが......どこが珍しいのか分かるでしょうか?
実はこれ、海外馬の馬券のため”9文字を超える馬名の印字がされている”のです。
海外には、(「アルファベット18文字以内」という国際協約に則っていても)日本での規則に沿った「カタカナ9文字以内」に訳せない馬もいます。
そういう時には”海外でついた馬名はそれを尊重する”という旨の国際交流特例規定が適用され、このような珍しい馬券が誕生します。
他にも、9文字に収まらずに切れてしまったストラテジックチョイス(Strategic Choice)のような馬券もあったり......
一世代前の馬券のレイアウトでは12文字でも印字できたり......
珍しい馬券があるものですね。
2.何かがおかしい!?② ~「ウオッカ」と「キズナ」~
続いて、誰もが知る名牝「ウオッカ」の珍しい馬券を2枚紹介します。
良ければこちらも、それぞれ何が珍しいのか考えてみてください。
では、正解発表です。
1枚目は、当日の朝、跛行により出走取り消し(以降販売無し)となったエリザベス女王杯の馬券です。
前日販売で買った人にだけ手に入った「幻の馬券」とも言えます。
そして2枚目は、先代の「ウオッカ」の馬券になります。
(日本ダービーを勝った「ウオッカ」は、2006年のデビューです)
詳しいルールはここでは割愛しますが、過去に登録されていた馬名でも再登録できる場合があるため、長く競馬ファンをしていると、時を越えて同じ名前の馬や馬券に再び出会う事があるのです。
その現象、まさに「キセキ」……!
3.歴史的な舞台となった2020年ジャパンカップの現地馬券
続いて、多くのファンが期待・予想した通り、歴史的な盛り上がりをみせたジャパンカップの馬券です。
こちらは、当日に現地に行った方からいただいた写真です。
各地のWINS等でも、この3頭の名前が1枚に収められた単勝馬券(「アイ コン タクト馬券」とも言われてますね)を買った方は多いのではないでしょうか。
筆者もこのビッグイベントに乗り、ランダムで選ばれた馬名と「GOOD-LUCK」の文字が印字されるクイックピック馬券で、全出走馬の単勝・複勝をコンプリートしてみました。
激戦を制したのはアーモンドアイ。
歴代最高獲得賞金・JRA芝GⅠ+海外GⅠ計9勝という金字塔を打ち立て、惜しまれながらターフを去っていきました。
4.「名牝」となった二頭のデビュー戦馬券
こちらは、ジャパンカップだけでなく今年のクラシック戦線を大いに賑わせたデアリングタクトとコントレイルの母馬、デアリングバードとロードクロサイトのデビュー戦現地馬券です。
以前、フサイチパンドラ(アーモンドアイの母馬)のデビュー戦馬券も紹介しましたが、こちらの二頭については現役時代には勝ち星をあげられなかった事もあり、更にレア度が高いのではないでしょうか。
特に、デアリングバードは出走じたいがこちらの「中京ダート1400mの未勝利戦」一戦のみ。
写真だけでも家宝にさせていただきたいくらいです。
その馬や産駒のその後の活躍によりどんどん価値も高まっていく──そんな、競馬ならではのロマンが詰まった馬券ですね。
5.騎手の「親子馬券」
親子で活躍するのは馬だけではありません。
こちらは、鮫島克也騎手&鮫島克駿騎手、坂井英光騎手&坂井瑠星騎手の「親子馬券」です。
騎手名が印字される地方競馬ならではの面白さがあります。
6.各地で購入された2003年「JBC」の馬券
こちらは、各地で購入された2003年「JBC」(大井競馬場にて開催)の馬券です。
今でこそ各地の馬券を買えるのが当たり前になってきていますが、今のようにJRAの施設で地方競馬の馬券販売が開始されたのはこの年(2003年9月13日)からになります。
また、WINS難波で地方競馬馬券が場外販売されたのはこの日が初めてであり、WINS立川での地方競馬馬券に至っては”発売されたのがこの日限り”(2020年12月時点)。なんと、大井競馬場の台紙が使用されていたとの事です。
一枚一枚がとても貴重なものですし、デザインを見比べるのも面白いです。
7.名牝ナミの馬券、お値段以上な飾り方
大井競馬場の重賞を5勝した名牝ナミの5勝全ての馬券を、当時大井競馬場のショップで売られていた当馬の実使用蹄鉄と一緒に飾っている様子です。
「フィルムディスプレイ」(小さいものなら100円均一等にも売っているそうです)を用いると、こんなに綺麗になるのですね。
皆さんの飾り方の工夫等も、是非拝見させていただきたいものです。
8.今はなき岩見沢競馬場(ばんえい競馬)の馬券
こちらは、この連載でも初めて紹介する「ばんえい競馬」の馬券です。
馬券のデザインも特徴的で、岩見沢競馬場のものはもう手に入らないのが残念です。
9.エルコンドルパサー凱旋門賞 現地馬券
1999年、エルコンドルパサーが凱旋門賞に挑んだ時の現地馬券とレープロです。
一緒に写っているぬいぐるみは、「ぬいぐるみ特集」でも反響の大きかったgogotea様の所有物。
こちらも大変レアなもののようです。
※サンプルとして製作されたもので、一般販売無しとのことです
10.番外編(おまけ)
今回の番外編(おまけ)は、メロディーレーンの凄く貴重な馬券です。
身体の小ささなどからデビュー戦から多くの注目を集めた当馬なのですが……
ファンが自分で作ってしまった馬券まである事は知りませんでした……。
新型コロナウィルスの影響で完全無観客での開催となり紙馬券を購入することができず、天皇賞(春)の紙馬券がどうしても欲しかったそうです。
まさに、世界に一枚しかない貴重な(?)馬券です。
筆者も「100円から買える公式グッズ」として記念馬券の購入を日々楽しんでおりますが、1円もかけない楽しみ方など、まだまだ可能性に溢れている事を改めて感じさせられました。
他にもまだまだ沢山…(なお、更に募集中)
珍しい馬券をお持ちの方、Twitter等から筆者(徳澤)まで気軽にご連絡下さい。
まだまだ紹介できていないものもあわせて、記事にするのを楽しみにしております。
皆様も是非お楽しみに。それでは。
※いただいたお写真は、他の写真との兼ね合い等で、掲載できない場合もございます。
※「ご自身で買ったもの」「友人やコレクター仲間等から記念品として譲り受けたもの」
「懸賞等で当たったもの」を中心にご紹介しております。