エネイブルの半弟を共有!24歳日本人がオーストラリアの共有馬主をして感じたこと。

はじめまして、ジェイと申します。

皆さんは、オーストラリアで共有馬主をしてみたいと感じたことがありますか?

私は現在、オーストラリアでエネイブル半弟であるセントロイドの共有馬主をしています。
今回は、私がどうやってオーストラリアで共有馬主を始めるに至ったかをお話ししていきたいと思います。

強烈な強さを目の当たりに。エネイブルの凱旋門賞連覇。

エネイブルが凱旋門賞2連覇の偉業を達成した時、私はフランスのロンシャン競馬場で声援を送っていました。海外競馬好きで、エネイブルの強さに惚れ込んでいたのです。目の前で見たエネイブルの走りは強烈で、今でも脳裏に焼きついています。

そしてあの日から2年ほど過ぎた頃、私のもとにオーストラリアから、1通のメールが届きました。メールの「あなたは正式にオーストラリアで共有馬主になりました」という文面に、心が躍りました。
この日、私は24歳という若さで、海外馬主となったのです。共同所有という形にはなりますが、共有したのはあの日目にした怪物牝馬、エネイブルの半弟、セントロイドという6歳の現役馬です。

ただし私は、大富豪というわけではありません。あくまで一般的な会社員として、その座を掴み取ったのです。

キタサンブラックを見て、競馬の魅力にとりつかれる。

私は、「ジェイのG1馬主への道!」という、一口馬主の情報を主に発信するYouTubeチャンネルを運営している、関西に住む24歳のサラリーマンです。
競馬にハマったのは20歳の時、大学の先輩に誘われて東京競馬場に足を運んだことがきかっけです。その後、雄大な馬体を持ちパワフルな走りで他馬を圧倒するキタサンブラックの走りに魅せられて、気が付いたら競馬にどっぷりハマっていました。

学生時代から「一口馬主をやってみたい!」という野望を持ち、資金がたまった社会人1年目の冬からロードTOで2018年産の馬に出資し、一口馬主を始めました。今ではノルマンディーOCにも入会させていただき、19産で2世代目となったところです。

オーストラリア在住ホースマンとの出会いから、共有馬主の道へ。

興味を持ったきっかけは、2020年の夏。Twitter上で、オーストラリアの共有馬主をされている方が「自分の名前がレースブックに載った」と投稿しているのを見たことでした。

え!?オーストラリアでは共有馬主でも、レースブックに名前が載るの!?」と、ものすごく驚いたのを覚えています。(20人まで共有馬主も名前が並ぶようです)

それから自分なりに海外馬主について動画で発信していたところ、それをオーストラリアで2020年まで障害ジョッキーをされていた川上鉱介さんにご覧いただき、直接ご連絡をいただきました。

その後、コラボ動画の撮影にご協力いただくなど、やり取りさせていただく中で、川上さんが代表を務める共有馬主のシンジケート『ライジングサンシンジゲート』でエネイブルの半弟が募集馬となるアナウンスがありました。
この馬こそ、今回共有に至ったセントロイドでした。

元々、エネイブルはフランスのロンシャン競馬場まで足を運んで応援に行ったほど好きな馬だったので、どこか運命的なものを感じて、共有への参加を決めました。また、川上さんのような信頼できる日本人のホースマンが現地の調教師さんとの間に入ってくれることも、決定を後押ししてくれました。

馬を共有すると決めてからの私。

馬を共有するまでに、オーストラリアでの血統トレンドやレース動画の見方、活躍馬の特徴などあらゆる情報を調べました。

やはり日本語での発信が日本競馬と比べると圧倒的に少ないので、情報を集めるのはちょっと大変でした。

また、今回共有を決めたシンジケート以外に、オーストラリアでは調教師さんと直接やり取りして馬を共有するという方法もメジャーですが、今回は避けました。現地の調教師さんとやり取りするには言語の壁があることや、過去に預託料に関するトラブル事例があったようでしたので、そうした点を少し心配したためです。

オーストラリア共有馬主のメリットは、費用感!

オーストラリアで馬を共有するメリットとして、まず第一に費用面があげられるでしょう。

日本で共有することに比べたら、安価な値段で共有馬主という一つ上のランクを楽しむことができます。僕は2.5%共有(40口)で始めましたが、日本の40口クラブより、初期費用も維持費も僕のような若手サラリーマンでもできるくらい価格帯に収まると思います。

セントロイドの場合ですと、手数料なども含んで1口あたり総額2324豪ドル(1ドル83円で計算すると19万2千円)、維持費とクラブ運営費合わせて1か月あたり125豪ドル(1ドル83円で計算すると約1万円)です。
「共有馬主」のイメージよりも、かなりリーズナブルに感じる方も多いのではないでしょうか?

もちろん決して安い買い物ではありませんが、大富豪でなくても手が出せる価格帯だと思います。
(※維持費は標準的な預託料のみの場合の負担額なので、遠征であったり治療が必要な場合などは別途費用負担が発生する可能性はあるそうです)

もうひとつの魅力は「自分は海外で馬主をしている」というステータス感に酔いしれられることでしょうか(笑)

この『気分』という要素は結構重要です。友人にも、海外で馬主はじめたんだよね、しかもエネイブルの弟!」と自慢できるのは、個人的には何にもかえがたいほどの快感だったりします(笑)

実際に、「セントロイドの維持費のためなら、ちょっと節約頑張ろう!」とも思えます。

2021年3月現在、セントロイドはオーストラリアに移籍したばかりで、レースに出走していません。しかしいつか、エネイブルの弟としてではなく、「あのセントロイドの姉はエネイブルだったのか!」と言われるくらいの活躍を期待し、デビュー戦を心待ちにする日々です。

写真:ライジングサンシンジケート、川上鉱介、ジェイ

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