かつて内国産馬、馬産地保護政策からクラシック5レース(桜花賞、皐月賞、オークス、日本ダービー、菊花賞)と天皇賞には、外国産馬は出走できなかった。 NHKマイルカップがマル外ダービーと呼ばれた時代が懐かしく、そのNHKマイルカップを勝ったクロフネは外国産馬開放元年の象徴的存在だった。 2001年、外国産馬に日本ダービーと...
勝木 淳
競馬ライター。競馬系出版社勤務を経てフリーに。優駿エッセイ賞2016にて『築地と競馬と』でグランプリ受賞。主にネットメディア『SPAIA』、競馬雑誌『優駿』などに寄稿。共著『競馬 伝説の名勝負』シリーズ、新刊『テイエムオペラオー伝説 世紀末覇王とライバルたち』(星海社新書)
勝木 淳の記事一覧
新しい時代、令和の幕が開いた。 希望にあふれる時代の始まりは険しい自然の脅威にぶつかった。観測史上例を見ない巨大な台風、複雑な気象要件が揃ったことで大地を打ちつけた大雨。川が狂い、山が泣き崩れ、人々は日常と安らぎを奪われる。 令和とは未知なる世界。我々は前例踏襲を捨て、新世界を生きることとなった。 これは競馬の世界もま...
1999年第120回天皇賞(秋)は語りつくせぬほど話題が多かった。 2冠馬セイウンスカイ、同期のダービー馬スペシャルウィークが秋緒戦の京都大賞典で大敗を喫しただけで、4番人気まで評価を落とすほどだった。 それもそのはず。 その京都大賞典を勝ったツルマルツヨシ、前年の天皇賞(春)の覇者メジロブライト、スペシャルウィークが...
昭和63年第49回菊花賞。 抽選対象だったスーパークリークは複数の出走回避馬によって出走枠を与えられた。 背中にはデビュー2年目19歳の武豊騎手。 タケクニさんのセガレは4角で空いたインにスーパークリークを潜りこませ、同じく抽選対象だった2着ガクエンツービートに5馬身も差をつけて快勝した。 平成8年第57回菊花賞。 日...
コスモス、りんどう、百日草に金木犀、そして、彼岸花、サフラン、秋明菊。 秋に咲く花には品を感じさせるものが多く、いずれ訪れるであろう冬を前にした寂寥を美しさで紛らわせてくれる。 希望に満ちた季節が春ならば、秋はどんな季節なのだろう。 絶頂の夏を終え、秋は希望と絶頂の終着地。一年の大団円であろうか。 2019年牝馬クラシ...
競馬の秋を告げる毎日王冠。 ウオッカが2年連続2着、その2年目にウオッカを負かしたのはカンパニーだった。 カンパニーはその後、天皇賞(秋)、マイルチャンピオンシップと3連勝。 8歳にして覚醒し、競馬ファンをあっと驚かせてみせた。 タフな古豪だからこそ走り切れたであろうこのローテーションは、最近あまり見かけない。 東京芝...
23年前、1頭の牝馬とひとりの調教師が懸命に生死をかけて戦った。 調教中の事故で負った骨折は予想以上に重傷だった。 獣医が厳しい判断を下すも、なんとか命を助けて欲しいと調教師は食い下がった。 サラブレットが脚を痛めた場合、たとえ手術が成功したとしても、その後に厳しい状況が続くのは周知の通りだ。 24時間予断を許さない状...
2012年スプリンターズステークスでロードカナロアが記録した、1分6秒7。 中山芝1200mのレコードとして、現在も記録されているタイムだ。 では、その前のレコードホルダーを覚えているだろうか。 2012年のロードカナロアから遡ること、11年。 同じ日付、2001年9月30日スプリンターズステークスで記録された1分7秒...
芝マイル戦の日本レコード1分30秒5は今春東京ヴィクトリアマイルでノームコアが記録した。 新潟競馬場の芝マイルのレコードはドナウブルーが関屋記念で作った1分31秒5。 中山競馬場では京成杯AHで1分30秒7。 高速化が進んだいま、1分32秒台は条件戦でも記録され、31秒から30秒の時代になった。 ところが、中京競馬場の...
大混戦とは毎年使われる函館記念の慣用句のようなものだが、今年もやはり大混戦。前走重賞で3着以内だったのは鳴尾記念3着のステイフーリッシュのみ。1、2着のほかに9頭が参戦する巴賞組だが、そのレースは13番人気スズカデヴィアスが勝ち、波乱決着。そして、函館記念ではスズカデヴィアスではなく、巴賞で2番人気9着敗退のマイスタイ...
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語り継がれし「名馬」たち
レース回顧
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[重賞回顧]世界を完封! 主役はやはり日本総大将~2024年・ジャパンカップ~
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[重賞回顧]最速の母”ラッシュ”から魂の”ラッシュ”へ、鞍上が繋ぐ悲願成就!~2024年・マイルCS~
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[重賞回顧]”バド”の雪辱を、”スタニング”が晴らす見事な勝利~2024年・エリザベス女王杯~
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[重賞回顧]夕暮れに映えた白き古豪、ハヤヤッコ~2024年・アルゼンチン共和国杯~
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[地方レース回顧]意地の連覇、意欲の挑戦~2024年・マイルチャンピオンシップ南部杯~
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[重賞回顧]いざ、逆襲のとき。武豊騎手とドウデュースが感動の後方一気!~2024年・天皇賞秋~
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[重賞回顧]夏を越して走りが洗練されたアーバンシックが菊の大輪を戴冠!~2024年・菊花賞~