G2、G3では活躍するのだが、G1となるとあと一歩足りない。そんな馬達は、今も昔も変わらずにいるものだ。 2020年、アーモンドアイがG1最多勝記録を更新したのは周知の通り。では一方でG2最多勝記録を持つ、「トライアル大将」を皆さんはご存じだろうか?その馬こそ今回の主役、バランスオブゲームだ。 誕生時からバランスが取れ...
小早川 涼風
ペンネームは先頭を涼し気に走り続けるサイレンススズカの姿と名前から。
忘れられない思い出の馬はファストフォース。
小早川 涼風の記事一覧
競走馬にとっての幸せとは何だろう。それを我々人間が理解することは恐らく難しいものだろうが、少なくとも彼らがこの世に「走ること」を定められて産まれている以上、走り続けられることが幸せであると思いたい。そんな宿命を抱えて生きるサラブレッドの、まさにお手本と言うべきか。 11歳まで走り、10歳にして重賞制覇。生涯戦績は76戦...
G2、京都記念。テイエムオペラオー、アドマイヤムーン。近年で言えばブエナビスタやクロノジェネシス──歴戦の名馬たちの多くが、この京都記念を足掛かりに大阪杯や天皇賞、果てはドバイや香港へ旅立ってきた。 一方、ここで悔しい思いをした昨年のリベンジを果たさんとする馬もいる。 トゥザグローリー、トレイルブレイザー。 そして、シ...
2011年10月30日。ある1頭の鹿毛馬が、最強女王を従え天皇賞を制した。そのレコードタイムは日本記録となった。 2012年5月27日。その弟が、兄の辿り着けなかった夢の舞台で惜しくも3着に敗れた。屈腱炎を発症した彼は偉大な英雄の後継として、息子へ夢を託してスタッドイン。 時を同じくして同年、ひとりの少年が競馬学校の門...
「東海S」と聞いて、皆さんはどんな馬を思い浮かべるだろうか。 東海Sの歴史は1984年、グレード制改革によって新設された「ウインターS」から始まる。その後「東海テレビ杯ウインターS」「東海S」を経て、現在の「東海テレビ杯東海S」となった。 開催時期も12月から5月、1月と時期が移り変わってゆき、直後に控える大舞台へのス...
これは、まだ朝日杯フューチュリティステークスが中山で行われていた頃の話だ。中山芝1600m戦といえば、スタートしてから2コーナーまでの距離が240mと短く、外枠に入った馬はどうしても外々を回らざるを得なくなる。そのため、内枠との有利不利が強く生じる難しいコースとして知られている。 そうした点も踏まえ、2014年以降、朝...
寄り道、脇道、回り道、しかしそれらも全て道!──キュアビューティ/青木れいかスマイルプリキュアより 一般的に「プリキュア」と言えば、大人気アニメであるプリキュアシリーズを思い出す人が多いだろう。しかし我々競馬民にとっては、競走馬のテイエムプリキュアが先に出てくる人も少なくないはずだ。彼女は私にとって、不思議な縁を持つ1...
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語り継がれし「名馬」たち
レース回顧
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