それぞれの競馬愛 縁が紡いだ2000勝。メイショウと、牧場と、人 2025年8月29日 競馬場に一度でも足を運んだことがある人なら、その冠名を見ない日は無いはずだ。青い勝負服に桃色の襷と袖。ターフをひたむきに駆ける「メイショウ」の馬たちは、いつの時代も、どの競馬場でも、競馬の様々なシーンにその姿を見せ続けている。そしてその背後には、ひとりの馬主の揺るぎない情熱がある。 2025年8月。松本好雄オーナーはつ... norauma
「名馬」を語る 3つのティアラに愛を。儚さをまといながら記憶に浮かぶ名牝、スティルインラブ 2025年8月22日 京都競馬場のパドック裏に伸びる三冠馬メモリアルロード。 喧噪から少しだけ離れた小径は季節ごとの花に彩られ、遠くから子どもの笑い声や実況の余韻が風に乗って届く。静かに佇む歴代の名馬たちの馬像は、時を超えて訪れる人々を見つめている。彼らが織り成したドラマに思いを馳せながらゆっくりと歩くと、淀の地が見守ってきたたくさんの栄光... norauma
それぞれの競馬愛 [エッセイ]「また、会いたいな」。白い奇跡が織りなす夢物語 2025年8月14日 初めてその存在に巡り合ったときのことを、私はいまでもはっきりと覚えている。 パドックをゆっくりと歩く、一頭の白毛馬。 純白の馬体は陽光に照らされて眩しく輝き、汗をかいてほんのりピンク色に染まったその肌は、奥にある血管や筋肉すら透けて見えるようで、思わず息を呑んだ。 競馬場にはいろいろな馬がいる。鹿毛、栗毛、黒鹿毛、芦毛... norauma
「名馬」を語る 馬がいて、人がいて…。横山和生とハイランドピーク 2025年8月9日 爽やかな札幌の夏空。砂埃の向こうでひときわ大きな歓声が弾けた。 勝者、ハイランドピーク。その背には横山和生。彼は込み上げる思いを噛みしめるように左手を突き上げ、それから愛馬の首筋をそっと撫でた。父・横山典弘という偉大な存在を追い続けてきた青年が、ついにJRA重賞初制覇という勲章を手にした。 多くの競馬ファンにとって「横... norauma
「名馬」を語る [追悼]ありがとう、グラスワンダー。灼熱の時代を駆けた“マル外の怪物”の蹄跡を振り返る 2025年8月9日 力強く大地を蹴り上げ、隆起した筋肉を誇る栗毛の馬体がゴール板を駆け抜けた。誇らしげな人馬が、喝采を一身に浴びていた。 あの姿を、私たちは忘れない。 ひとつのいのちが、静かに天に旅立った。 グラスワンダー。灼熱の時代を生きた、マル外の怪物。享年30歳。本当に長く、よく、生きてくれた。今はただ、心からの感謝を伝えたい。 衝... norauma
ニュース・ブログ ニュースコラム 北の大地から未来へ響く蹄音。ソルジャーフィルド、道営三冠の先に待つ高み 2025年7月30日 2025年7月24日。北の大地・門別競馬場で一つの蹄音が道営競馬の歴史を刻んだ。 その主役はソルジャーフィルド。デビュー6年目の若手有望株、小野楓馬騎手を背に史上8頭目となる道営三冠を成し遂げ、北の3歳ダート王の座を確固たるものとした。 門別競馬場には、独特の魅力がある。 馬産地に直結した立地ゆえ、スタンドでは生産者の... norauma
「名馬」を語る ターフに笑顔を咲かせて…。スマイルジャック、その歩みと記憶 2025年7月23日 走り続けた一頭の馬がいた。 あとわずか届かずとも、悔しさを噛みしめて、またターフへと向かう。 晴れの日も雨の日も、酷暑も極寒も、陽を浴び風を受けながら、彼は歩みを止めずに挑み続けた。 勝利だけがすべてではない。新たな潮流が吹き抜ける中でも走り続けること、それもまた誇りだった。幾度の戦いを重ね、その名が刻んだ歳月はひとき... norauma
ニュース・ブログ ニュースコラム 白き「道」を駆けて。マルガ、未来への第一歩を踏み出す 2025年7月15日 ソダシという光がターフを去ったあの日から、私はずっと待っている。純白の輝きが再びファンの視線を釘付けにし、ターフを席巻する日が来ることを。 白毛馬は、それだけで私を魅了する。希少性と目を引く美しさを備えたその存在は、一昔前にはただ走るだけで話題になり、そこにいるだけで特別な存在として胸を打った。 だが、彼らは競走馬だ。... norauma
ニュース・ブログ ニュースコラム 命を落とした彼らへの、静かな祈り - ウマピョイ、スティックバイミー、ネティフラウ、トライデントスピアを悼んで 2025年7月6日 一週間のうちに、いくつもの命が競馬の世界から消えていった。それぞれ別の場所、別のかたちで、あまりにも突然に。 彼らの最期の姿は、私の眼の奥に深く焼きついたままだ。彼らの名前は、ニュースの大見出しにはならなかったかもしれない。けれど、確かに走り、確かに生きていた。 私は、ただの競馬ファンに過ぎない。 命の重さを測ることも... norauma
「名馬」を語る 砂塵に消えた黄金の稲妻。短くも輝いた名馬・ゴルトブリッツ 2025年7月2日 ひとすじの光が駆け抜けた。砂塵を巻き上げ、夜明けを告げるように。 遅れてきた才気。ひとたび弾ければ、並ぶものなく、ただ前へ、ただ先へ。 ──その旅路は、長くはなかった。 されど、深く刻んだその蹄跡は、今も、砂の中に息づいている。いまはもう届かぬ夢。 胸に宿した黄金の稲妻。その光を抱き、君はいまも駆けている。 スマホ画面... norauma