1981年、「世界に通用する馬づくり」を掲げて国際招待競走・ジャパンカップが創設されて以降、海外から多くの競走馬が来日した。創設年には、米国で一線級とは決して言い難いメアジードーツの前にモンテプリンスやホウヨウボーイが敗れ去り、1983年には天皇賞馬キョウエイプロミスが自らの競走生命と引き換えに初めての連対。翌年、カツ...
norauma
淀を中心に活動。物心ついた時から競馬ファン。馬事文化を愛し、馬が創る物語を丁寧に読み進め、小さな魅力を育む言葉を紡ぎたい。/”志馬 悠”のペンネームで星海社『競馬 伝説の名勝負 GIベストレース』に参加させて頂きました。
noraumaの記事一覧
競馬は優勝劣敗の世界であり、ただ一頭の勝者とその他大勢の敗者は明確に分かたれる。栄冠を掴んでその名を競馬の歴史に刻み込むことが許されるのは熾烈な競走を勝ち抜いた者のみであり、手にしたタイトルは第二の馬生を成功に導くためのチケットになり得る。それ故に、自らの生きた証を後世の残すべく、すべての競走馬は喝采を浴びる表彰台の頂...
「もう、競馬場で会えないんだな……」 競走馬引退の報を目にする度、私は茫漠とした寂寥の念を覚える。 傑出した成績を残した競走馬には引退式が執り行われ、名残惜しさを残しつつも惜別の拍手を送る機会が与えられるが、誇らしげに花道を歩んでセカンドステージへ向かえる馬はごく一部。多くの競走馬はひっそりと──あるいは予期せぬ形で...
数多の競馬シーンを1ページずつ読み解いていくと、どの競走馬にも運命の分かれ道と思える瞬間が見つかる。 勝利で拓ける道もあれば、勝利が回り道の入り口になることもある。敗北で絶たれる道もあれば、敗北が飛躍の契機となることもある。「生まれた時代が早すぎた」と言われた馬が、それ故に大きなチャレンジを成し遂げて名を残すこともある...
2011年4月27日。衝撃のニュースが競馬界を駆け抜けた。 ──メジロ牧場、解散へ。半世紀に亘る歴史に幕。 メジロアサマ・メジロティターン・メジロマックイーンによる父仔三代の天皇賞制覇、メジロラモーヌによる史上初牝馬三冠、メジロライアンとその仔メジロブライト、メジロドーベルが果たした記憶に残る数多のG1制覇、そして個性...
条件戦を際立つパフォーマンスで突破し、勢いそのままに古馬重賞へ挑む馬には、独特の魅力がある。 「前走の内容は圧倒的。ここも通過点。まだまだ底は見せない」 「いや、ここは一気の相手強化となる。ペースも違うし経験不足。そう簡単にはいかないのでは?」 競馬ファンは思い思いの評価を下し、その結末を予想する。そして多くの場合、歴...
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語り継がれし「名馬」たち
レース回顧
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[重賞回顧]師弟で掴んだ王者の称号。長期休養を乗り越えたテーオーロイヤルが古馬最高の栄誉を獲得!~2024年・天皇賞(春)~
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[重賞回顧]美しいレース運びで惜敗続きにピリオドを打ったアドマイヤベルが、オークスの優先出走権を権得!~2024年・フローラS~
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[重賞回顧]天まで届け勝利の凱歌。史上まれに見る混戦を制したのはジャスティンミラノ!~2024年・皐月賞~
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[重賞回顧]中118日の雪辱劇!『マジックマン』に導かれたステレンボッシュが、逆転で桜の女王を戴冠~2024年・桜花賞~
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[重賞回顧]躍進著しい上村厩舎の大黒柱ベラジオオペラ。ダービーの雪辱を果たし、GⅠ初制覇を達成!~2024年・大阪杯~
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[重賞回顧]雪辱vs雪辱の死闘を制したマッドクールが、待望のGⅠ初制覇~2024年・高松宮記念~
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[重賞回顧]傑出した瞬発力でライバルを圧倒!無傷3連勝を達成したシックスペンスが、堂々クラシック候補に名乗り~2024年・スプリングS~