ニュース・ブログ 創設80年で新たなステージ迎えた東京ダービー。位置付けと見どころは? 2024年6月5日 2024年から日本のダート競馬が大きく変わった。「全日本的なダート競走の体系整備」と題して行われた大規模改革により、新たに生まれた「3歳ダート三冠」という路線。その中で第2関門を担うとともに、中心となるのが東京ダービーである。 同レースの歴史は古く1955年に創設。その後64年に成立した南関東三冠競走の基幹レースに置か... 中川兼人
それぞれの競馬愛 たった一頭で挑んだ地方馬。20年かしわ記念で強敵相手に戦ったナンヨーオボロヅキ 2024年5月1日 年間に約60レース。地方競馬の意地、中央競馬の誇りが激突するのがダートグレード競走だ。 1995年のいわゆる「交流元年」。制度改革によって中央・地方間の連携が強化されると、97年にはダートグレード競走がスタートを切った。G1〜G3まで、中央・地方で共通した格付けが与えられ、所属の枠を超えた戦いが全国で繰り広げられるよう... 中川兼人
「名馬」を語る 高知で咲き、高知で生涯を終えた名馬。2017年黒船賞覇者、ブラゾンドゥリス 2024年3月26日 少し肌寒く感じるようになった11月頭のこと、寂しいニュースが飛び込んできた。ブラゾンドゥリスが亡くなったとの報。2022年のことである。2017年に黒船賞を制すと、その後は高知競馬へと転入。引退後は当地で誘導馬となり、今後の活躍が期待されていたところだった。 父ノボジャック、母ブライアンズソノ、母の父マヤノトップガンと... 中川兼人
「名馬」を語る レース史上唯一の3連覇 ダイオライト記念の“鬼”クリソライト 2024年3月6日 ダートの長距離戦もずいぶん少なくなった。ひと昔前のダート大レースといえば、2000mを遥かに超える距離で争われるのが普通だった。帝王賞は2800m、東京大賞典は3000m。2024年からダートグレード競走になった東京ダービーも、古くは2400mで行われていたのだ。交流重賞でいえば東海菊花賞→名古屋グランプリ、オグリキャ... 中川兼人
「名勝負」を語る 東京大賞典で見せた鮮烈な4馬身差V。心揺さぶるホッコータルマエの走り 2023年12月29日 ホープフルステークスが行われるようになったものの、年末の大一番といえば有馬記念という競馬ファンが多いだろう。だが、私は10年近く前から東京大賞典と決まっている。まぁ、個人的な話をすれば、大みそかに高知競馬のファイナルレースを買って馬券を外し、もやもやしたままひと眠り。そして、目が覚めたら初詣で馬券的中を願って、名古屋や... 中川兼人
「名勝負」を語る 砂の怪物ルヴァンスレーヴ 全日本2歳優駿で見せた衝撃の快走劇 2023年12月13日 いつの時代も盛り上がる「ダート最強馬論争」。ある人はクロフネという。またある人はホクトベガの名前を出すし、カネヒキリやスマートファルコンだと主張する人もいる。人それぞれ意見があるのは承知。だが、私はルヴァンスレーヴを真っ先に挙げたい。ダートGI級を4勝。勝ち星だけ見れば突出したものではないが、レース内容、凄み、迫力は数... 中川兼人
「名勝負」を語る [クイーン賞]スタートからクレイジーアクセル全開 生え抜き馬がクイーン賞でつかんだビッグタイトル 2023年11月29日 レース名にちなみ、世界名バンド「Queen」の名曲をBGMに馬場入場する。毎年恒例になったクイーン賞のひとコマ。牝馬限定戦のハンデ戦とあって、馬券下手な筆者にとっては、無い脳みそをフル稼働しても当たらない難解なレースでもある。 冗談はさておき、今回はクレイジーアクセルのことを書かせていただく。同馬は父ロージズインメイ、... 中川兼人
競馬を学ぶ レギュラーメンバー、サブノジュニア、ララベル…。JBC大井の名場面、名勝負を振り返る 2023年11月3日 2001年にスタートした『JBC競走』は、すっかり関係者やファンに定着。「地方競馬の祭典」や「ダート競馬の祭典」、「下半期のダート王者決定戦」といわれるようになった。当初は「スプリント」と「クラシック」の2競走でスタートしたが、2011年に「レディスクラシック」が創設。2020年からは「2歳優駿」がスタートし、年々と規... 中川兼人
「名馬」を語る 復活ではなく進化 - 2017年東京盃覇者、キタサンミカヅキ 2023年10月4日 東京盃は1967年にスタートした伝統の短距離重賞。創設された当時の日本競馬はまだまだ長距離志向が強く、地方競馬では全国初の短距離重賞だったともいわれる。60年近くが経った現在ではJpnIIに格付け、“Road to JBC”にも指定されており、JBCスプリントを見据えた各馬が覇を競うレースとなっている。 長い歴史のある... 中川兼人
「名勝負」を語る 復活を果たした王者スーニ。悔し涙から1年後、2011年のサマーチャンピオン 2023年8月31日 2021年からは晩夏に行われるようになった佐賀の名物重賞・サマーチャンピオン。文字通り「夏の王者」を決める戦いであり、暑さを忘れるような熱戦が毎年繰り広げられる。本稿で取り上げるのは2011年の当レースで復活の勝利を挙げたスーニ。現在も佐賀のレコード一覧に燦然と名が輝いている。 4歳時までの同馬を表す言葉は「天才」だろ... 中川兼人