[石神深一ブログ]マイネルグロンと中山大障害を制覇できました!来年もよろしくお願いいたします。

ウマフリ読者の皆さま、こんにちは。
障害騎手・石神深一です。

マイネルグロンと中山大障害を制覇!

先日、マイネルグロンとのコンビで中山大障害を制することができました。
応援してくださった皆さま、ありがとうございました。

グロンはゲートが速い馬ではないので、スタートはかなり気をつけました。このコースは中団より前目のポジションにいないと勝つ可能性が下がる、位置取りが大切なレースです。出遅れだけはしないようにと考えていました。陣営からの事前の指示はなく、僕に任せてくれていたのもあり、程よい緊張でレースに行くことが出来ました。レースは順調に進められて、大竹柵を飛んでからは、もう僕が落ちなければ大丈夫だと勝利を確信しました。

普段のグロンは大人しい馬。ほとんど手がかからないタイプ。
まだグロンと出会ってから日も浅いので、これから思い出を作っていく段階にはありますが、競馬に行ってしっかりと結果を出してくれる良いパートナーです。

グロンは心臓がかなり強い馬で、スタミナも抜群のため、長く良い脚を使えますね。さらに飛越スピードも一流。とても心強いですね。
ただ、それはレースでのこと。
実は、初めて跨ったときの印象は"牛みたい"というものでした。
ですから『これで競馬行って大丈夫なのかなぁ…』と思ったものです。
調教と競馬でオンオフのスイッチがあるのも、グロンの良いところかと思います。

2023年を振り返って

今年は2月に頚椎骨折がありました。
ですが折れ方が悪くなかったこともあり、今は怪我と上手く付き合っていくことが出来ています。

ですが、悔しい想いをすることが多い1年でもありました。
特に中山グランドジャンプは上手く乗ることが出来ず、非常に悔しかったです。

また、障害騎手の引退が続いてるので、近頃は若い子達に障害を宣伝中です。どうにか「障害に乗ってみたい!」と思ってもらえるように、面白さを伝えていこうと思っています。

今年も重賞を勝つことが出来て、G1まで勝たせて貰える馬に巡り会えました。
グロンと出会えたことが、今年の大きな収穫です。来年も楽しみですね。

レースの2日後グロンの様子を見に行ったら噛まれました(笑)

前半は少しリズムが悪かったときもありましたが、後半は良いリズムで競馬が出来ていたと思います。依頼して下さった馬主さん、調教師の先生方には感謝しかありません。

来年は42歳になりますが、まだまだ障害リーディングは狙っていくので、また来年も応援していただけますと幸いです。

今年も1年間ありがとうございました! また来年も宜しくお願い致します!

写真:RINOT、石神深一

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