「road to the future」未来へ続く道。

このコーナーでは、週末の新馬戦を勝ち上がった馬たちを取り上げていきます。
ここから、クラシック戦線で活躍する名馬や、古馬になって活躍する名馬が、きっと現れるはずです。
今週は、どのような期待馬がデビュー勝ちを収めたのでしょうか?

7月25日(土)

新潟5R メイクデビュー新潟・芝1,600m・1:34.8

リフレイム

牝馬(4番人気)
父:American Pharoah
母:Careless Jewel
母父:Tapit
生産牧場:米国産
所属:黒岩陽一厩舎(美浦)
鞍上:木幡 巧也騎手

色々な意味で衝撃的なレースになりました。
4コーナーで外へよれてしまい、外ラチまで飛んで行ってしまいました。また、入線後には鐙がはずれ落馬寸前など課題が山積みの現状だと思います。その中で勝つのですから相当な力をもっているのでしょう。

血統を見ると、父は米国三冠馬American Pharoahで母も米国GⅠ馬のCareless Jewelという超良血馬。レース終了後には「エイシンヒカリの再来」が各所でトレンドになりました。右回りの競馬場でどのような走りが出来るのか、次走以降に注目が集まります。

新潟6R メイクデビュー新潟・ダート1,200m・1:12.3

ラストリージョ

牝馬(8番人気)
父:アグネスデジタル
母:コスモマクスウェル
母父:アドマイヤマックス
生産牧場:ブルースターズファーム(新冠町)
所属:蛯名 利弘厩舎(美浦)
鞍上:柴田 大知騎手

ラストリージョが末脚鋭く伸びて新馬勝ちです。
レース内容は優等生で差し馬のお手本となるようなレースぶりでした。父アグネスデジタルの産駒で総賞金1億円を超えた馬はヤマニンキングリーをはじめ現状15頭いますが、約半数の7頭は、母父がサンデーサイレンス系の種牡馬になっています。ラストリージョの母父もサンデーサイレンス産駒のアドマイヤマックスで今後も芝、ダート問わずに楽しめそうな一頭になりそうです。

札幌5R メイクデビュー札幌・芝1,200m・1:11.3

フクノラプラーニュ

牡馬(4番人気)
父:ラブリーデイ
母:ラヴィーズラヴィン
母父:Giant's Causeway
生産牧場:天羽禮治さん(日高町)
所属:田島 俊明厩舎(美浦)
鞍上:横山 和生騎手

父ラブリーデイ産駒2頭目の勝ち上がりとなりました。
レースぶりは、少頭数の中、逃げ馬のペースとなりラストよく差し切ったなと感心する内容でした。
今日のレースからは最後まで真面目に脚を使ってくれることが分かりましたし、距離はまだまだ伸びても大丈夫な血統背景です。

7月26日(日)

新潟5R メイクデビュー新潟・芝1,800m・1:49.5

ドゥラヴェルテ

牡馬(4番人気)
父:ドゥラメンテ
母:タミーン
母父:Shirocco
生産牧場:下河辺牧場(日高町)
所属:木村哲也厩舎(美浦)
鞍上:北村 宏司騎手

抜群の調教時計を記録していたドゥラヴェルテが新馬勝ちです。
半兄ドリームインパクトもDMMドリームクラブで募集され、未完の大器として大きな期待を集めました。怪我からの復帰が待たれます。ドゥラヴェルテは父が新種牡馬のドゥラメンテに変わりましたが、本質は晩成傾向だと私は感じています。
その中で、今日はドゥラメンテ産駒とは思えない落ち着きでピタリと折り合い、終いの脚は33.1秒で最後は北村騎手が後ろを確認する余裕までありました。

先に書きました通り、良くなってくるのは先々になると思っている中でこの新馬戦の内容ですから、相当楽しみな馬が勝ち上がったと思っています。

新潟6R メイクデビュー新潟・芝1,400m・1:22.3

サルビア

牝馬(2番人気)
父:ダイワメジャー
母:リップスポイズン
母父:Mamool
生産牧場:ノーザンファーム(安平町)
所属:鈴木 孝志厩舎(栗東)
鞍上:福永 祐一騎手

さすがダイワメジャー産駒という新馬戦の走りでした。今日の走りだけを見ると、スピード感抜群で現段階では距離はこれくらいがベストに見えます。
しかし母父は独国のバーデン大賞をはじめ中距離のGⅠを2勝したMamoolです。ゆくゆくはもう少し距離が伸びても大丈夫な下地はあるのではないでしょうか。

札幌5R メイクデビュー札幌・芝1,800m・1:51.3

バスラットレオン

牡馬(1番人気)
父:キズナ
母:バスラットアマル
母父:New Approach
生産牧場:三嶋牧場(浦河町)
所属:矢作 芳人厩舎(栗東)
鞍上:藤岡 佑介騎手

重賞級の1頭が登場しました。

というのも札幌で上がり3ハロン「33.6秒」の衝撃は凄まじいものでした。
過去、札幌芝1,800mで上がり3ハロン33秒台を記録して勝った馬は1980年以降で7頭しかいません。そして全馬がオープンクラスまで出世しています。
代表的なところではディアドラ、マコトブリジャール、ネオリアリズム、ミクロコスモスです。また、2歳で記録したのはコディーノただ1頭です。
前半が超スローペースとはいえかなりの逸材と見ます。

来春のクラシック路線を騒がしても何ら不思議ない馬が現れたと思います。

ウマフリの企画内でも度々取り上げてきたバスラットレオンが新馬勝ちです!

札幌6R メイクデビュー札幌・ダート1,700m・1:48.2

ショウリノカンパイ

牝馬(2番人気)
父:ディープブリランテ
母:ショウリノウタゲ
母父:プリサイスエンド
生産牧場:川端正博さん(日高町)
所属:藤原 辰雄厩舎(美浦)
鞍上:田中 勝春騎手

ショウリノカンパイが先行抜け出しで新馬勝ちです。
逃げ馬がよどみのない流れを作る中、しっかりと折り合いをつけ抜け出しました。
調教でも時計はしっかりとでていましたし現状としては1,800mくらいのダートがあっている印象です。次走以降で、多頭数の競馬で改めて評価したい一頭です。

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