12月開催がついに始まりましたね。2020年産駒達の新馬戦もここまでで200戦を超えました。
今回も先週開催された新馬戦で、世代全体のうち3割前後しか勝ち上がることができない狭き門を突破した2歳馬達を紹介していきたいと思います。

2022年12月03日(土)

中山5R 芝1200 曇・良 16頭

フォースターデイズ

牝馬
Kingman×フォースタークルック
母の父:Freud
所属:美浦)木村哲也厩舎
生産:ノーザンファーム
鞍上:横山武史騎手
490㎏ 1番人気 7枠13番

12月最初の新馬戦は、ノーザンファーム生産馬の今年の新馬戦52個目となる勝利で幕を開けました。

外めの枠からとなったフォースターデイズですが、1頭だけ飛び出すような抜群のスタートを切って先頭へ。
行き脚もスムーズについて逃げの体勢に入ります。
12番ベストバディらにしっかり付けられる形で最終コーナーを回り直線に入りますが、フォースターデイズはそこからギアチェンジ。
最後までしっかり脚を伸ばし、2着馬ステラヴェスパーに2馬身差をつけて1番人気に応えました。

勝ち時計は1分09秒8。
手前替えが苦手だったりまだまだ幼い部分が多く、今日はスピードだけで勝った感じ、と鞍上横山武史騎手も伸びしろに期待のコメント。
勝利を経験してどのような走りを見せてくれるようになっていくのか、今後の成長と走りに注目です。

阪神5R ダ1800 晴・稍重 12頭

フルングニル

牡馬
イスラボニータ×ターフドンナ
母の父:Doyen
所属:栗東)杉山晴紀厩舎
生産:社台ファーム
鞍上:川田将雅騎手
562㎏ 1番人気 8枠12番

社台RHから今年15頭目の新馬戦勝ち馬誕生です。

ドイツオークス馬の仔フルングニルは大外から好スタート。
素晴らしいスピードを見せて、3番人気インテンソと共にレースを引っ張っていきます。
そのまま直線に入ると9番ブリリオが脚を伸ばしてきますが、フルングニルも余力は十分。
最後まで殆ど迫られることもなく、2着ブリリオに2馬身半差をつけて一番人気に応えました。

勝ち時計は1分53秒4。
調教時から行きすぎてしまう傾向があるとのことで、心身両面での成長に期待の1頭ですね。

競走中止した10番ショーケンは異常歩様との発表。
軽症であることを祈っております。

中山6R ダ1200 曇・良 16頭

ラックスアットゼア

牝馬
Kantharos×Come Sunday
母の父:Repent
所属:美浦)斎藤誠厩舎
生産:The Estate of Tommy G.Ligon
鞍上:石川裕紀人騎手
460㎏ 2番人気 6枠12番

好スタートを切ったラックスアットゼアでしたが、芝スタートが合わなかったのかなかなかスピードに乗ることが出来ず。
序盤は後方から入っていくことになります。
それでも道中少しずつポジションを上げていったラックスアットゼア。
直線に入る頃には2番手の位置まで上がってきていました。

そこからは逃げていたリラスカイとの一騎打ちの展開に。
競り合いの末、外から並びかけたラックスアットゼアがクビ差前に出たところでゴール。
勝ち時計は1分12秒9でした。

田記オーナー、種牡馬Kantharosにとってはこれが今年のJRA新馬戦嬉しい初勝利となっています。

阪神6R 芝1400 晴・良 16頭

イリゼ

牝馬
サトノアラジン×パスティエーラ
母の父:キングカメハメハ
所属:栗東)武幸四郎厩舎
生産:ノーザンファーム
鞍上:秋山真一郎騎手
400㎏ 7番人気 3枠5番

26年目のベテラン秋山騎手と寺田オーナーが記念すべき今年の新馬戦初勝利を挙げました。

まずまずのスタートを切ったイリゼは、前についていく姿勢を見せて先行集団のすぐ後ろ、7番手辺りで折り合います。
そのまま最終コーナーを回り直線に入ると、外に進路をとって残り200m付近からスパート。
見事な末脚を披露して、内で先行していたロッソジュリアやピースフルナイトらを一気に抜き去っていきました。

勝ち時計は1分21秒7。
今後は未定とのことですが秋山騎手は芝のこのくらいの距離が良いと思うとコメントしており、まずは同条件で選択肢を探っていくことになりそうです。

15番ノヴェントは右後肢挫創のため朝の時点で取消に。
軽症であることを祈っております。


以上、今週土曜開催のメイクデビュー勝ち馬4頭を見ていきました。

この仔達がこれからどのような成長を見せてくれるのか、ここからの成長と活躍を楽しみに応援していきたいと思います。

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