12月の開催も4週目。2020年産駒達の新馬戦もここまでで245戦を超えました。
今回も先週開催された新馬戦で、世代全体のうち3割前後しか勝ち上がることができない狭き門を突破した2歳馬達を紹介していきたいと思います。
2022年12月25日(日)
阪神4R ダ1800 晴・良 14頭
タガノチョコラータ
牝馬
アメリカンペイトリオット×スペシャルディナー
母の父:スペシャルウィーク
所属:栗東)角田晃一厩舎
生産:新冠タガノファーム
鞍上:角田大和騎手
512㎏ 1番人気 2枠2番
日曜最初の新馬戦。
内枠から好スタートを切ったタガノチョコラータは、3-4番手の位置で最短距離を回りレースを進めます。
そのまま直線に入るとスペースを見つけて2番手へ。
逃げていたレオマニフィクの手応えが良く、残り200mを切る辺りまではなかなか差を縮められませんでしたが、最後までしっかり脚を伸ばすとゴール前でついに逆転。3/4馬身差で1番人気に応えました。
勝ち時計は1分58秒0。
父・角田晃一調教師の管理馬に騎乗した2年目・角田大和騎手は、これが今年の新馬戦における初勝利となりました。
中山5R ダ1200 晴・稍重 16頭
トウカイラメール
牡馬
ヘニーヒューズ×トウカイポプリ
母の父:タイキシャトル
所属:美浦)菊川正達厩舎
生産:松栄牧場
鞍上:M.デムーロ騎手
478㎏ 4番人気 5枠9番
M.デムーロ騎手が今月の新馬戦3勝目を挙げました。
好スタートを切ったトウカイラメールは積極的に勢いをつけて前へ。
3番手争いを制してレースを進めます。
直線に入り徐々に前との差を詰めると、残り200mから追われて更に1段階ギアを上げる内容で2着リネンスピリットに2馬身半差をつけました。
勝ち時計は1分13秒4。
菊川正達厩舎、生産の松栄牧場、そしてトウカイテイオーの馬主として有名な内村正則オーナーにとっての今年の新馬戦初勝利となりました。
5番オーキデパフュメは異常歩様のため3コーナー手前で競走中止。
軽症であることを祈っております。
中山6R 芝1600 晴・良 16頭
ペリファーニア
牝馬
モーリス×ケイティーズハート
母の父:ハーツクライ
所属:美浦)鹿戸雄一厩舎
生産:ノーザンファーム
鞍上:横山武史騎手
496㎏ 1番人気 5枠10番
2019年JRA最優秀4歳以上牡馬ウインブライトの半妹ウインエレナに、2021年年度代表馬エフフォーリアの半妹ペリファーニアと、JRA表彰歴がある偉大な兄の半妹が顔を揃えました中山6レース。
エフフォーリアの半妹ペリファーニアが単勝1.4倍の支持に応え、この世代のキャロットファーム所属馬から6頭目の新馬戦勝ち馬となりました。
まずまずのスタートを切ったペリファーニアは中団から。
先頭集団後ろで折り合ったかと思われましたが、ここで下がってきた他馬の影響を受けて大きくポジションを下げてしまいます。
それでもすぐに体勢を立て直すとスルスルと上がっていき、直線に入ると早い段階で先頭に。
そのまま最後までしっかり脚を伸ばし、2番人気レッドシュヴェルトが粘り強くついて行きましたが、2馬身差を保ったままゴールとなりました。
勝ち時計は1分36秒0。
不利があった際に外傷を負ってしまったそうで、この後は一旦放牧に出る予定とのこと。
軽症であることを祈っております。
阪神6R 芝1400 晴・良 18頭
エクローサ
牝馬
エイシンフラッシュ×クラリスピンク
母の父:ネオユニヴァース
所属:栗東)坂口智康厩舎
生産:社台ファーム
鞍上:角田大河騎手
444㎏ 14番人気 2枠4番
この日最初の新馬戦を勝った角田大和騎手に続くように、この日最後の新馬戦は弟・大河騎手が制しました。
18頭立ての14番人気だったエクローサは、まずまずのスタートを切ると中団を追走。
内側最短距離を回ってレースを進めます。
そのまま直線に入るとスッと加速して前に迫り、200m付近で、逃げていたエイルリシュリューと内ラチの間から抜け出し先頭へ。
上り最速の35.2を記録した末脚で、2着1番人気セピアスを3/4馬身抑えて勝ち上がりを決めました。
勝ち時計は1分23秒1。
返し馬までは力んだりもしていたそうですがレースではリラックス。
もう少し距離が伸びても良さそうと言うことで、来年以降の活躍にも期待の1頭ですね。
写真:だいゆい、かぼす
以上、今週日曜開催のメイクデビュー勝ち馬4頭を見ていきました。
この仔達がこれからどのような成長を見せてくれるのか、また次開催の新馬戦ではどのような仔達が登場してくるのか、水曜のレースを楽しみに待ちたいと思います。