[ヴィクトリアマイル]今も駆ける スター"ウマ娘"の血を引く者たち〜日曜重賞編〜

巷で話題になっているゲームアプリ「ウマ娘 プリティーダービー」。

実際の競走馬をモデルにしたこのゲーム。登場するウマ娘たちの中に現役で走っている馬をモチーフとしたキャラクターはいませんが、子供、孫あるいは親戚にあたる馬が現役で駆けている例はたくさんあります。

そういった競走馬を「ウマ娘 プリティーダービー」から競馬を持った方々にも応援してもらいたい。そんな思いからこの「今も駆ける スターの血を引く者」では、ウマ娘にも登場するキャラクターのモデルとなった競走馬と血縁関係に当たる馬を、その週のビッグレースからピックアップして紹介していきたいと思います。

今日はヴィクトリアマイルの出走馬の中から注目馬を5頭紹介してみたいと思います。

デアリングタクト

一昨年の牝馬三冠馬デアリングタクト。父エピファネイアはシンボリクリスエス、スペシャルウィークとマルゼンスキーの血を引く種牡馬です。

今回のデアリングタクトには”ある記録”がかかっています。それは「JRA史上最長レース間隔G1勝利」。文字通り前走からの間隔が最も長い期間開いた間隔でのG1勝利記録です。

現在この記録を保持しているのは皆さんもご存じであろうトウカイテイオー。アニメ「ウマ娘 プリティーダービーSeason2」のモデルになったレース、1993年の有馬記念で中364日での勝利を挙げています。

1993年のトウカイテイオーは、上半期前年の有馬記念で痛めた腰の回復に努め、宝塚記念で復帰する予定でしたが、骨折によってふたたび休養。何とか態勢が整ったのが、暮れも押し迫った有馬記念でした。

この年の有馬記念は、特に強豪ぞろいのレースであり、その年のダービー馬ウイニングチケット、ジャパンカップを制したレガシーワールド、2冠牝馬ベガ、前年の有馬記念覇者のメジロパーマー、天皇賞春でメジロマックイーンの3連覇を阻んだライスシャワー、有馬記念2年連続3着のナイスネイチャなど多士済々の面子が揃っていました。

そんな中、ファンが1番人気に推したのはビワハヤヒデ。デビューしてから10戦、全てのレースで2着以内に来ると言う抜群の安定感を誇り、前走の菊花賞では2着に5馬身差をつける圧勝劇を見せ、新世代のエースとしてその名を轟かせていました。

直線、ビワハヤヒデが早めに抜け出し、誰もがこの芦毛馬が世代交代を告げるのだと誰もが思ったその刹那、その外から迫ってきたのがトウカイテイオーでした。残り200mでは1馬身あった差を、じわりじわり、本当にじわりじわりと詰めていき、半馬身だけ抜き去ったところが栄光のゴールでした。この瞬間は馬券を当てた人も外した人も誰もが「テイオーおめでとう!ありがとう!」と思ったのではないでしょうか?映像を振り返ると、不思議とそんな気持ちにさせられるゴール後の歓声でした。

そんな快挙を成し遂げたトウカイテイオーの記録をデアリングタクトは塗り替えようとしています。そんなに簡単な道ではないかもしれませんが、デアリングタクトはいまだかつて誰も成し遂げられなかった「無敗の牝馬三冠」を成し遂げた歴史的名牝。彼女にはトウカイテイオーを超える走りを期待したいです。

ソングライン・アブレイズ・ファインルージュ・アカイイト

1993年の有馬記念でトウカイテイオーの前に最後まで立ちふさがったビワハヤヒデ。その馬を近親に持つ馬の子孫がヴィクトリアマイルに出走します。その馬は父にキズナを持つソングライン、アブレイズ、ファインルージュ、アカイイトの4頭。キズナの母キャットクイルはビワハヤヒデ、ナリタブライアン兄弟の母であるパシフィカスの妹にあたります。

有馬記念でトウカイテイオーに敗れたビワハヤヒデは、翌1994年に文字通り”無双”します。

年明け初戦の京都記念を7馬身差の圧勝で飾ると、次の天皇賞ではBNWのライバルナリタタイシンに1馬身4分の1差をつけて勝利。続く宝塚記念はそのナリタタイシンとウイニングチケットと言うライバルが出走しなかったこともあって5馬身差の圧勝。いずれも後続を寄せ付けない完勝だったため、関西テレビで実況を担当してた杉本清氏はその勝ちっぷりを「今日も涼しい顔をして」と評しています。

時を同じくしてその年のクラシックではひとつ下の弟ナリタブライアンが皐月賞・日本ダービーともに圧勝。世間は2頭のとんでもない怪物の兄弟対決を期待するようになっていきます。

秋初戦のオールカマーでライバルウイニングチケットを1馬身4分の3差で完封し、ナリタブライアンとの直接対決への盛り上がりが最高潮に高まる中、好事魔多し、次のレース秋の天皇賞のレース中に競走馬にとって「不治の病」と言われる屈腱炎を発症。弟と対戦することなく競走生活の幕を下ろしました。

このようにビワハヤヒデはトウカイテイオーに敗れた後、圧倒的な現役最強馬として君臨しました。それを考えると当時のビワハヤヒデは「史上最強馬」の候補として挙げられであろう程の強さだったと思います。そのビワハヤヒデを1年ぶりのレースで競り負かしたトウカイテイオーは本当に凄い馬だったのだなぁと思わざるを得ません。

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