CBC賞ってどんなレース?

1965年、3歳以上の馬による重賞競走として中京競馬場に創設されました。当初の施行距離は砂1800mでしたが、1970年には中京競馬場に芝コースが新設されたことにより芝1800mに変更。その後距離は短縮の流れとなり、翌1971年からは芝1400mに短縮、さらに1981年からは芝1200mに短縮され、現在に至っています。
2012年からはサマースプリントシリーズの第2戦として設定されました。

創設時の負担重量はハンデキャップでしたが、翌1966年から別定に変更。2006年から再びハンデキャップとなりました。

CBC賞を勝った馬たち

1990年にスプリンターズステークスがG1レースに昇格する前、スプリンターと呼ばれた馬は暮れのCBC賞を目指していました。1983年には後に安田記念やマイルチャンピオンシップを制したニホンピロウイナーが、このレースを制しました。

CBC賞を勝ってサマースプリントシリーズの王者になった馬には、2018年のアレスバローズがいます。アレスバローズはCBC賞と北九州記念を制し、2018年のサマースプリントシリーズの王者になりました。

今年の主な出走馬

クリノガウディー(牡4 栗東・藤沢則厩舎 58Kg 横山典騎手騎乗)

高松宮記念で1位入線後、4着に降着したクリノガウディ―。初重賞制覇に向けて出走します。

高松宮記念は降着になりましたが、初めての芝1200m戦でスプリント能力の高さを示しました。母のクリノビリオネアは現役時代にダート1000~1200m戦で3勝をあげるなどスピードがある馬でしたので、今考えると元々スプリント適性の高い血統だったと言えるのでしょう。
初めて背負う58Kgのハンデですが、490Kg台のパワフルな馬体の馬ですので、不安はないと思います。

アウィルアウェイ(牝4 栗東・高野厩舎 55.5Kg 川田騎手騎乗)

シルクロードステークスを制したアウィルアウェイ。高松宮記念11着からの巻き返しを狙います。

ポイントとなるのは馬場状態。稍重馬場で行われたオパールステークスは勝っているものの、昨年のCBC賞(不良馬場・9着)や前走の高松宮記念(重馬場・11着)では大敗している様に、道悪競馬での適性に疑問符が付きます。
一方で、良馬場ながらもパワーの要る馬場で行われたシルクロードステークスで快勝したように、ほどほどに時計の掛かる馬場であれば力は出せるはずです。

レッドアンシェル(牡6 栗東・庄野厩舎 57Kg 福永騎手騎乗)

昨年のこのレースを制したレッドアンシェル。連覇を目指し出走します。

今年に入ってからはシルクロードステークス18着、京王杯スプリングカップ11着と大敗続きです。ただ、シルクロードステークスはスタートでジャンプする様な形で出てしまったことでトモ(後肢)を痛めたことが敗因ですし、京王杯スプリングカップは馬自身がズルさを見せて最後まで頑張ろうとしなかったことが敗因です。負けた理由が明確なだけに、そこを解消すれば再浮上の可能性は十分です。阪神コースは5戦して4戦で3着以内と安定していますから、その点は追い風となりそうです。

タイセイアベニール(牡5 栗東・西村厩舎 56Kg 松山騎手騎乗)

オープンレースの鞍馬ステークスを制したタイセイアベニール。こちらも初の重賞タイトルを目指し、出走します。

一時期はダート戦で走っていましたが、昨年の夏からは芝1200m戦に専念。2勝クラスを勝つのに時間を要しましたが、昨年11月の中山芝1200m戦に勝つと、続く豊明ステークス(3勝クラス)も快勝し、オープンクラスの仲間入りを果たします。春雷ステークスは3着に敗れましたが、勝ったラヴィングアンサーとは0.1秒差。前走の鞍馬ステークスではラスト600mのタイムがメンバー中2位となる32.6秒をマークし差し切りました。
秋のスプリンターズステークスを目標に、ここはしっかりと賞金を稼ぎたいところです。

ミッキースピリット(牡4 栗東・音無厩舎 54Kg 松若騎手騎乗)

1勝クラスから3連勝中のミッキースピリット。昨年4月のアーリントンカップ(10着)以来の重賞出走となります。

父がディープインパクトですが、この馬の場合は母の系統が強く出た馬と言えるでしょう。母のフリーティングスピリットは2009年のイギリスG1レース・ジュライカップ(芝直線約1200m)を制するなどヨーロッパのスプリント路線で活躍した馬です。
そうした血統背景からも、スプリンターとしての素質は十分持っている馬なのでしょう。
ハンデも54Kgと、トップハンデのクリノガウディーとは4Kg差あるので、一気に4連勝を飾りたいところです。

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