青藍賞:盛岡 1600m

1993年に創設された重賞です。
元々は2000m戦でしたが、2000年からは交流GI南部杯を意識してマイル戦に変更されています。

南部杯をはじめとした岩手・古馬重賞の王道路線を目指す馬が集まるレースのため、少頭数になることも多いですが、非常にハイレベルなメンバー構成になる一戦です。
いわゆる「ぶっつけ」で勝つ馬もいますから、当日の気配には注意が必要です。戦前には夏負けしているかもと囁かれていたエンパイアペガサスが勝利した2019年なども、レース直前の雰囲気を見るまではなかなか判断のつかない存在でした。

過去の勝ち馬は豪華そのもの。
モリユウプリンス、トーホウエンペラー、ウツミジョーダン、ナムラタイタン、エンパイアペガサスと、岩手競馬を支えてきた名馬が、勝ち馬として名を並べます。それだけでも、一般ファンからの知名度以上に、岩手競馬の関係者からは重要視されている王道路線の一戦だということがわかるのではないでしょうか?

レース名の青藍はことわざの「青は藍より出でて 藍より青し」に由来します。
藍(=藍草)で染められた布は、元々の藍草よりも鮮やかな青色になります。
同じように、師匠の教えによって弟子が師匠よりも上回っていくことを例えて「青は藍より出でて 藍より青し」と表現するようになりました。

元々は3歳馬と古馬が最初に激突する舞台としての期待もあったレースで、実際にも5歳以下の若手の活躍が目立つレースとなっています。古豪撃破を目指し、若く鮮やかな「青」が集まります。

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