いま、日本で1番有名な地方競馬所属馬、って何だと思いますか。
ダートグレード競走に勝ち負けするような実力的にトップクラスである馬を除くと、恐らくは、
「オマタセシマシタ」号か、「ヘルシェイク」号になるのかなと思います。
──読者の皆様も「今回は随分と碎けた書き出しだな」と思われたかも知れませんね。
You Tubeチャンネルで今月に入って2回生配信をしました。4月1日の生配信ではプロジェクトの今後の方向性をお伝えしましたし、一昨日は(私は直接は何の関係もありませんが)同じトウカイテイオーの産駒について雑談配信をしました。事実上、トウカイテイオー後継はクワイトファイン1頭になり、メジロマックイーン後継のギンザグリングラスと共に日本最後のバイアリーターク系の孤塁を守っています。
しかしながら、正直なところ、知名度やマスコミの注目では「オマタセシマシタ」や「ヘルシェイク」に太刀打ちできないのですよ。
私も、この半月、いろいろと考えてきましたが、あまり真面目に考えてばかりいても疲れてしまいますし、競馬はエンターテイメントなのです。基本、明るく楽しく皆様と現実を共有することが大切なのだなと思います。
それに、私は競馬だけで生きている訳ではありません。先日の生配信でアシスタントの神愛莉さんがスパッとコメントしてくれたように、私は普段は本業で全国を駆け回り、普通のビジネスホテルに泊まって夕食はコンビニ弁当というごくごく普通のサラリーマンです。西山茂行さんのような大オーナーとは明らかに格が違いますし、坂崎ふれでぃさんのようにフォロワー17万人超を擁するインフルエンサーでもない。それでも競馬だけに専念できればプロジェクトをもう少し前進させられるのでしょうが、繁忙期が終わるまでは日々の仕事に忙殺され、北海道に行く日程すらままならないし体力的にもしんどい。トウカイテイオーの血を繋ぐという歴史的大事業を担うには、役者不足もいいところです。
でも、私にもし強み(?)があるとするなら、いわゆる「血統のロマンに魅せられて人生を棒に振った」人間ではない、ということかも知れません。
私は俗物だし、多趣味だし、競馬と縁を切って演劇やライブを楽しみながら平凡な日々を送ったほうが遥かに楽ですよ。
でも、いつか、クワイトファインやその仔たちを、「オマタセシマシタ」や「ヘルシェイク」に肩を並べるくらい知名度をアップさせたい。その責任はあります。そのためにも、You Tubeチャンネルを通じてエンタメ業界の人たちにも注目していただけるよう「多趣味で俗っぽい普通の人」らしさは失いたくない。
5月予定日のイットーイチバンの出産の結果がどうなるかわかりませんが(まずは無事に産まれることが大前提)、まだまだ長い戦いは続きます。だから、明るく楽しく。You Tubeもいろんな企画、様々なゲストさんをお招きして、いい意味で皆様の期待を裏切っていきたい、そう思っています。