ニュース・ブログ レース回顧 [重賞回顧]第54回日刊スポーツ賞シンザン記念(GⅢ)~名牝へと続く道~ 2020年1月14日 クラシックレースへの登竜門「シンザン記念」。 数多くの名馬が、ここをきっかけに大きく飛躍した出世レースでもあります。2018年の勝ち馬アーモンドアイの道悪馬場を切り裂く豪脚は記憶に新しいところで、2012年には歴史的名牝ジェンティルドンナも勝利したレースです。 さらに遡れば、2002年にはダービー馬タニノギムレットがシ... ウマフリライター
ニュース・ブログ レース回顧 [重賞回顧]第58回スポーツニッポン賞京都金杯(GⅢ)~京都巧者の新たなる面~ 2020年1月8日 1月のハンデ戦、京都金杯。 しかし、ここを飛躍のきっかけとして、のちにG1ホースになる馬もいる。 例えば、芝2000mで行われ、名称も「金杯・西」と呼ばれていた時代の、1988年。 タマモクロスが直線の短い京都内回りで、ラストで14頭をごぼう抜きした。 タマモクロスはその後、天皇賞春秋連覇や宝塚記念制覇を達成し、その年... 勝木 淳
ニュース・ブログ レース回顧 [重賞回顧]第69回中山金杯(GⅢ)~新たな12年のはじまりに~ 2020年1月7日 イノシシでひと回りした十二支が最初に戻る子年は、新たな十二支のはじまりを意味する。 原点回帰、リスタート、新たな挑戦への一歩が似合う子年にふさわしい男はだれであろうか。 キャリアハイの102勝をあげた三浦皇成騎手は、デビュー年に武豊騎手の新人勝利数記録を更新。 その後ケガが重なり、飛躍できないもどかしさを昨年払しょくし... ウマフリライター
ニュース・ブログ レース回顧 [重賞回顧]第36回ホープフルステークス(GⅠ)~よろこびの歌~ 2019年12月30日 ベートーヴェン作曲の交響曲第9番、通称「第九」は彼が最後に作曲した交響曲である。シラーの詞「歓喜に寄す」に曲をつけるという構想は彼が20代前半のころに抱いたものといわれており、その作曲家人生の原点であり集大成であったとされる。第九の第4楽章は「よろこびの歌」として世界中で年の終わりを告げる風物詩となっている。その起源は... 勝木 淳
ニュース・ブログ レース回顧 [重賞回顧]第14回阪神カップ(GⅡ)~桜花賞馬復権~ 2019年12月25日 グランアレグリア、レッツゴードンキという新旧桜花賞馬を含む重賞馬9頭が揃った、2019年阪神カップ。豪華メンバーに加えて、阪神芝1400mという距離がこのレースを難解なものにする。 例えば、キンシャサノキセキが1度目の阪神カップを制した2009年は、2着にCBC賞を制したプレミアムボックスが入ったように、1200m前後... ウマフリライター
ニュース・ブログ レース回顧 [重賞回顧]第64回有馬記念(GⅠ)~夢の第11レース~ 2019年12月24日 有馬記念になると、Sのことを思い出す。 もう10年以上前のこと。Sとはアルバイト先だったコンビニエンスストアで出会った。私より年はかなり下で、当時大学生だったSは単位が順調で授業がないときは私が働く日勤のシフトに入ることがあった。 あの頃、有馬記念が近くなると、コンビニでは有馬記念優勝馬のフィギュアが入った玩具菓子が売... 勝木 淳
ニュース・ブログ レース回顧 [重賞回顧]第71回朝日杯フューチュリティステークス(GⅠ)~5度目の2着~ 2019年12月18日 日本競馬界に七不思議があるとするならば、武豊騎手の朝日杯未勝利は確実にその一つに数えられるだろう。 JRAのGⅠ77勝、記録が追いかけてくるようなレジェンドをして勝てないGⅠ、それが朝日杯フューチュリティステークスだ。 武豊騎手は94年スキーキャプテン、95年エイシンガイモン、98年エイシンキャメロン、15年エアスピネ... 勝木 淳
ニュース・ブログ レース回顧 [重賞回顧]第71回阪神ジュベナイルフィリーズ(GⅠ)~ダイワメジャーは自力で勝る~ 2019年12月10日 スカーレットインクの牝系は別名を「華麗なる一族」という。 スカーレットレディからサカラート、ヴァーミリアン、キングスエンブレム、ソリタリーキングと砂の猛者たちが生まれ、スカーレットブーケからはダイワルージュ、ダイワメジャー、ダイワスカーレットが生まれた。 特にダイワメジャー、ダイワスカーレットは薄手な馬が多いサンデーサ... 勝木 淳
ニュース・ブログ レース回顧 [重賞回顧]第20回チャンピオンズカップ(GⅠ)~乾坤一擲~ 2019年12月3日 川田将雅騎手は今年JRAリーディング成績141勝で2位。重賞勝利数はチャンピオンズカップの前では首位クリストフ・ルメール騎手と同数の14勝。ところが、GⅠでは1番人気は6回、2番人気は4回とリーディング上位騎手らしく主役級に多く乗りながら、結果は2着5回、3着4回でGⅠ勝利はゼロ。いかにも歯がゆい。それは昨年秋のキセキ... 勝木 淳
ニュース・ブログ レース回顧 [重賞回顧]第39回ジャパンカップ(GⅠ)~ハーツクライは二度、覚醒する~ 2019年11月26日 国際招待レースであるジャパンカップの存在意義が問われている。好走は13年前のウィジャボード(3着、勝ち馬はディープインパクト)が最後であり、今年はついに海外からの出走馬が途絶えてしまった。 やや暗くなる話題の一方で、今年はジョッキーの国際色がより豊かだった。 英国の名門ジョン・ゴスデン厩舎の主戦騎手を務めるランフランコ... 勝木 淳