先週に引き続き今週も凱旋門賞の前売りで上位人気の評価を得ている馬が出走したので、これについてご紹介していこうと思います。
今週出走したのはラブ、ガイヤース、タウキールの3頭です。
3歳牝馬ラブは快勝
凱旋門賞の前売りで2人気の評価を得ているラブは19日にイギリス・ヨーク競馬場で行われた、ヨークシャーオークス（G1・2,370m）出走しました。
毎年少頭数になることが多く今年も6頭立て、これといった強敵も見当たらず、ラブほどの実力馬ともなれば「勝って当たり前」といっても過言ではないメンバー構成でした。
レースは3人気タイのマヌエラデベガが逃げ、ラブは2番手を追走する展開。道中は各馬とくに動くこともなく、隊列は変わらないまま直線へ。
100mほど進んだところでラブが持ったままマヌエラベガを交わすと、一気に後続を突き放し5馬身差の圧勝。
メンバーレベルはそれほどでもなかったとはいえ、その勝ちっぷりの良さから即座にブックメーカーが反応。
再び1人気に返り咲きました。
今後のローテーションはまだ発表されていませんが、このまま「凱旋門賞へ直行」か「ヴェルメイユ賞」あたりを使うものと思われます。
ハンデ60㎏も問題なしガイヤースは4連勝
ガイヤースは翌日の英インターナショナルS（G1・2,050m）に出走しました。
こちらも5頭立てと少頭数でしたが、G1勝ちの実績があるマジカル 、カメコ、ロードノースなどが出走。
レースは好スタートからいつもの様にガイヤースが先手を奪うと、道中は後続を3、4馬身離しての逃げ。
直線では馬場のやや外目に進路を取り追い出されると、最後まで後続を寄せ付けず3馬身差の勝利。
この距離なら「現役世界最強」と言ってもいい強さでしょう。
次走は3レースが候補
レース後にアップルビー調教師は以下の3レースが次走候補だと発表しました。
- 凱旋門賞
- BCターフ
- ジャパンC
距離は3レースとも2,400m。
一番適性はありそうなのが「平坦小回りコース」のBCターフですが、コロナの影響で遠征できるか分からないので、凱旋門賞への出走が一番可能性が高いのではないでしょうか。
タウキールはデビューから無敗の5連勝
タウキールはフランス調教の3歳牝馬。
現在デビュー4連勝中で22日にフランス・ドーヴィル競馬場で行われた、ノネット賞（G2・芝2,000m）に出走しました。
前走G1サンタラリ賞を勝っていることから、単勝オッズは1.40倍と抜けた人気での出走となりました。
レースは、Cスミヨン騎手が騎乗したフランケルズストームが、後続を大きく離し大逃げを打つ展開に。
そして2番手に1人気のタウキールが続きます。
直線でタウキールが逃げたフランケルズストームをとらえて先頭に立つと、フランケルズストームはズルズルと失速して後退。
かわって後続勢が追い込み態勢に入ると、3番手追走のティックルミーグリーンに一旦は並びかけられましたが、タウキールが最後まで先頭を譲らずに1着でゴール。
レース後に4人気タイの評価が与えられましたが、このあと凱旋門賞に出走するかまだ分かりません。
ただ、ノネット賞の1着馬は凱旋門賞当日に開催されるオペラ賞（牝馬限定G1・2,000m）に向かうことが多い傾向がありますので、今年もそうなるでしょうか？
エネイブルはセプテンバーSに出走
エネイブルは9月5日にイギリス・ケンプトンパーク競馬場で開催されるセプテンバーS（G3・AW2,400m）に出走します（AW＝オールウェザー）。
あまり聞いたことがないレースだと思いますが、エネイブルは2年前にもこのレースから凱旋門賞に向かい勝っています。
出走メンバーはまだ分かりませんがレース中に「よほどのトラブル」が起きない限りは、まず負けることないのではないでしょうか？
9月はこのレース以外にも愛チャンピオンS、フォワ賞、パリ大賞など「凱旋門賞の前哨戦」となるレースが多数行われますので、来週以降も引き続き凱旋門賞について書いていこうと思っています。
