![[リーディング]ルメール騎手が年間50勝1番乗り! 種牡馬部門ではブリックスアンドモルタルが躍進](https://uma-furi.com/wp-content/uploads/2026/03/202603242-scaled.jpeg)
競馬の流れは、数字で如実に表れる。好調な陣営や種牡馬を見つけ、注目するのも楽しみのひとつと言えるだろう。先週の競馬をリーディングの順位とともに振り返る。
■厩舎リーディング 池江厩舎が再び加速 寺島厩舎は週間3勝で7位浮上
先々週の時点で単独トップにいた杉山晴紀厩舎に、土曜中京3Rの3歳未勝利ダ1900m戦(セルジュバローズ・川田将雅騎手)、日曜中京12Rの4歳上1勝クラスダ1200m戦(シルフズミスチーフ・今村聖奈騎手)で2勝を挙げた池江泰寿厩舎が並び、トップタイに浮上。3月初頭から首位争いを続ける2人の決着はまだまだつかなさそうだ。
今週は杉山晴厩舎がドバイのアルクォーツスプリントにルガルを、池江厩舎は中京の高松宮記念にママコチャと、国内外のスプリントG1に有力馬を送り込む。JRAリーディングに直接関係はないが、果たして両者ともに短距離王の座を手にすることができるかは注目だ。
先週が終了した時点での順位は以下の通り。
1位タイ 杉山晴厩舎 16勝(+0勝)先週1位
1位タイ 池江厩舎 16勝(+2勝) 先週2位
3位タイ 矢作厩舎 13勝(+1勝) 先週3位
3位タイ 福永厩舎 13勝(+2勝)先週4位
3位タイ 手塚久厩舎 13勝(+3勝)先週7位
6位 藤原厩舎 12勝(+2勝)先週7位
7位タイ 寺島厩舎 11勝(+3勝) 先週14位
7位タイ 鹿戸厩舎 11勝(+0勝)先週4位
7位タイ 大竹厩舎 11勝(+0勝) 先週4位
7位タイ 松永幹厩舎 11勝(+1勝)先週7位
先々週の時点で8勝だった寺島良厩舎が、先週は3勝と好調ぶりを見せた。その勝利の内訳はすべて3歳未勝利。徐々に未勝利戦が少なくなってくる3歳馬にとって、出走レースが限られる前に勝ち上がることができるのは何よりのこと。その結果へ導ける仕上がりに持って来るトレーナーの手腕も確かである。今年11勝のうち、5勝が未勝利戦という寺島厩舎から出走してくる未勝利馬は、この先含めて注目の的となるかもしれない。
■騎手リーディング ルメール騎手が早くも年間50勝到達 負けじと川田騎手も土日で6勝
先週はクリストフ・ルメール騎手が大暴れ。土曜中山4Rの3歳未勝利ダ1800m戦(ビービーアジャイル・中舘英二厩舎)を皮切りに、6Rの3歳1勝クラス芝1600m戦(スペルーチェ・宮田敬介厩舎)、10Rの韓国馬事会杯(3勝 ダ1800m戦 ルージュアベリア・加藤士津八厩舎)、日曜中山5Rの3歳未勝利芝1600m戦(カナルサンマルタン・宮田敬介厩舎)、6Rの3歳未勝利芝2000m戦(シーギリヤロック・田中博康厩舎)、8Rの4歳上1勝クラスダ1800m戦(ドゥマーヴェリック・萩原清厩舎)、9Rの鎌ヶ谷特別(2勝クラス ダ1200m戦 カネショウレジェン・稲垣幸雄)と7勝。開幕から3か月を待たずして早くも50勝に到達した。

このペースが続けば、今年は夏競馬を前にして年間100勝に到達するのもあながち夢ではないかもしれない。2020年以来となる年間200勝達成もやや現実味を帯びてきたか。
一方で川田騎手も負けてはいない。先週は土曜中京11Rのファルコンステークス(G3 オープン 芝1200m戦 ダイヤモンドノット・福永祐一厩舎)を筆頭に土曜4勝、日曜2勝で計6勝の大加速。こちらも3位の松山騎手に並ぶ形で勝ち星を積み重ねている。毎年リーディング争いを繰り広げる2人が、早くもエンジンに火が点いたと考えて良さそうだ。
先週が終了した時点での順位は以下の通り。
1位 C.ルメール騎手 50勝(+7勝)先週1位
2位 岩田望騎手 39勝(+5勝)先週2位
3位タイ 松山騎手 35勝(+3勝)先週3位
3位タイ 川田騎手 35勝(+6勝)先週4位
5位 西村淳騎手 29勝(+0勝)先週4位
6位 横山武騎手 27勝(+5勝)先週6位
7位 戸崎騎手 22勝(+1勝)先週7位
8位タイ 丹内騎手 21勝(+1勝)先週7位
8位タイ 坂井騎手 21勝(+3勝)先週9位
10位 鮫島駿騎手 19勝(+1勝)先週10位
上記の2騎手以外にも岩田望来、横山武史両騎手が5勝を挙げており、リーディング上位勢が順当に結果を残した1週間であった。
また、中京で気を吐いたのが2年目の田山旺佑騎手。日曜中京7Rでは8番人気のテルアスワッドを勝利に導き、土日で2勝をマークした。現時点の関西リーディングでは15位につけており、1年先輩の高杉吏麒騎手や吉村誠之助騎手に迫る活躍ぶりだ。まだまだ伸びしろ十分な田山騎手の今後にも注目したい。
■種牡馬リーディング 春のG1シーズンを前にキズナが一歩抜け出す
TOP3の順位には変動がないが、春のG1シーズンを直前にしてキズナがリードを取る形に。2位のロードカナロアとの差はおよそ2億円となっており、仮にキズナ産駒がすべて着外となり、ロードカナロア産駒が高松宮記念を勝利してもひっくり返らない。
だが、もしワン、ツーフィニッシュ、もしくはワン、スリーフィニッシュを飾ればこの順位はひっくり返る。前者は該当レースに出走なしだが、後者は前年覇者のサトノレーヴに加えてレッドモンレーヴがスタンバイ。果たしてどんな結末が待っているだろうか。
先週終了時点の順位は以下の通り。
1位 キズナ 39勝(+4勝) 先週1位
2位 ロードカナロア 22勝(+2勝) 先週4位
3位 エピファネイア 28勝(+2勝) 先週2位
4位 キタサンブラック 28勝(+2勝) 先週2位
5位 レイデオロ 25勝(+5勝) 先週5位
6位 ドレフォン 23勝(+3勝)先週6位
7位 ドゥラメンテ 10勝(+1勝)先週18位
8位 モーリス 18勝(+1勝)先週10位
9位 ブリックスアンドモルタル 19勝(+6勝)先週12位
10位 サートゥルナーリア 18勝(+1勝)先週10位
急上昇してきたのがブリックスアンドモルタル。先週は産駒が6勝を挙げたうえ、土曜の重賞ファルコンステークスもダイヤモンドノットが勝利した。さらに日曜中山8Rのペガサスジャンプステークス(障害オープン 障害芝3350m フォージドブリック・大江原圭騎手)も制覇。

さらに準オープンへの昇級を果たした馬も2頭おり、1週間でかなりの活躍を遂げた。今後のG1戦線にも有力馬が多数控えており、結果次第ではブリックスアンドモルタルの今年は大躍進の1年となるかもしれない。
■生産者リーディング ケイアイファームが再びTOP10へ浮上。上位陣は盤石
先週は18位だったケイアイファームが7位まで上昇。勝利数こそ2勝だったが、若葉ステークスで2着となり皐月賞の優先出走権を獲得したロードフィレールや、フラワーカップで4着と掲示板内を確保したアメティスタの活躍が大きかったのだろう。賞金順で2週間ぶりにTOP10へ復活した。
さらに3月24日の黒船賞ではダノンフィーゴも2着と好走しており、かしわ記念に向けて期待の高まる走りを見せている。この路線にはロードクロンヌやロードフォンスといった馬たちもいるため、今年はダートグレードでケイアイファームが台風の目となるかもしれない。
先週が終了した時点での順位は以下の通り。
1位 ノーザンファーム 139勝(+13勝)先週1位
2位 社台ファーム 57勝(+9勝)先週2位
3位 社台コーポレーション白老ファーム 20勝(+3勝)先週3位
4位 下河辺牧場 16勝(+4勝)先週7位
5位 ノースヒルズ 16勝(+3勝)先週8位
6位 三嶋牧場 16勝(+1勝)先週4位
7位 ケイアイファーム 7勝(+2勝) 先週18位
8位 岡田スタツド 9勝(+1勝)先週13位
9位 辻牧場 13勝(+1勝) 先週9位
10位 ダーレー・ジャパン・ファーム 16勝(+1勝)先週5位
先週と比較してもかなり4位以下の順位が入れ替わっているが、振り返って2週間ほど前のリーディングと照らし合わせると、当時に戻ったとも考えられる。先週も当該記事で記した通り、まだまだ混戦状態なのは間違いない。きっかけひとつで浮上してくる生産者が現れてもおかしくないだろう。
今週から季節は春のG1シーズン真っ只中となる。大舞台で勝利することは、リーディング上位に食い込む要素になることはもちろん、同時に名誉と勲章を手にすることにもなる。果たして今年は、どんなドラマが上半期に待っているのだろうか。
写真:ぼん(@Jordan_Jorvon)、s1nihs
