![[POG26-27]注目馬紹介~一口クラブ・大樹レーシングクラブ](https://uma-furi.com/wp-content/uploads/2026/06/20260506_20241001.jpg)
2026年現在、ビクトリーホースランチを母体とする牧場系のクラブである大樹レーシングクラブ。現役馬では3勝クラスのタイキラフターや、2歳時には朝日杯FSに出走したタイキヴァンクールなどが所属している。昨シーズンのPOG期間中は、年明けデビューとなったタイキルッジェーロが初戦を13番人気で勝利。スプリングSまで駒を進めるなどの活躍を見せている。
そんな大樹レーシングクラブの今年の募集馬は、果たしてどんなラインナップとなっているだろうか。本記事では今年度募集された2歳馬の中から、注目馬を4頭ピックアップしていく。
■タイキマドリー

父:タワーオブロンドン
母:スパークスフライ
性:牡 毛色:鹿毛
所属:栗東・高野友和厩舎
母スパークスフライは未出走ながら、祖母に重賞級を6勝したブロードアピール、近親に日本ダービー馬ワグネリアンを持つ良血馬。今回、タイキマドリーは彼女の初仔となるが、父がスプリンターズSを制した快速馬であるタワーオブロンドンで、母系にはロードカナロア、キンシャサノキセキと短距離GⅠを勝利したスピードスターが勢ぞろい。血統背景からも速力に優れた走りを期待したいところだ。
タイキマドリーの父であるタワーオブロンドンは、これが3世代目の産駒となる。2025年のNHKマイルCをパンジャタワーが制したことで、既にGⅠウィナーの父に輝いている同馬だが、彼以外にも葵Sで3着となったレイピア、カンナSを制したウチュウノセカイなど、やはり父同様に短い距離で活躍する馬が産駒には多数。パンジャタワーも2026年には高松宮記念で3着になるなど、距離をマイルから短縮しても一線級の走りを見せている。なお、彼らはいずれも夏から秋にかけてのデビューで、勝ち上がりもその期間内。仕上がりが比較的早いのもタワーオブロンドン産駒の特徴と言えるだろう。
タイキマドリー自身は成長を促すためゆっくり乗り込まれており、成長が噛み合った秋以降のデビューとはなりそうだが、早い時期からグングン成長してくる父の傾向と母系の強さが良い方に出れば、初戦からいきなりそのスピードを見せてくれるかもしれない。
■リーズメイリー

父:モズアスコット
母:タイキマロン
性:牝 毛色:鹿毛
所属:美浦・伊藤圭三厩舎
母タイキマロンは現役時代1勝。近親には東京新聞杯を勝利したブラックスピネルや、阪神JFで2着となったビップデイジー、アイルランドTで2着のアンゴラブラックなどがいる。また、祖母マロノヴィーナスの弟にはGⅡ2勝のダンビュライト。良血馬がちりばめられている血統表と言えるだろう。
リーズメイリーの2つ上の姉、ミニョンマルーンは同クラブで募集され、2026年6月3日時点で短距離戦を2勝。それ以外の兄姉たちも基本的には短距離戦を主場としていることからも、タイキマロンはスピードに優れている子供たちを輩出する傾向にあるように見える。
だが、リーズメイリーが彼らと違うのは、父がモズアスコットに変わったことでMiswakiのクロスが加わったこと。Miswakiといえば、稀代の快速馬であるサイレンススズカの母の父として広く知れ渡っているが、近年ではシンエンペラーがこの血の4×4のクロスを所持し、幅広い場所で活躍を遂げている。
そしてモズアスコット産駒は、じわじわとトップスピードに乗ってからの末脚が長い、スピードの底力と持続力を伝えていそうな感覚がある。弥生賞を捲って制したファウストラーゼンや、ファンタジーSで好位から粘り込みを図ったモズナナスターなどがその筆頭だろうか。
ならば、リーズメイリーはもしかすると、きょうだいたち以上に良い速力を内包しているかもしれない。予定では6月17日に北海道を出発するとのことで、デビューの時もすぐそこまで迫っていそう。Miswakiの伝える快速ぶりがベールを脱ぐか、注目したい。
■アヴニールラデュー

父:リアルスティール
母:ピアレジーナ
性:牝 毛色:鹿毛
所属:栗東・西園翔太厩舎
母の父はタイキシャトル。母ピアレジーナの兄にはリステッド競走の師走Sを制したタイキフェルヴールや3勝クラスで3着となったタイキラフターなどがいる、大樹レーシングクラブ縁の血統である。
ひとつ上のタイキプレジール同様、クロスはHaloの4 x 4を持つアヴニールラデュー。近年、このクロスを持つ活躍馬にはコスモキュランダやホウオウルーレットといった、長く良い脚を使える馬が多い。2025年、POG期間内に重賞を制したサトノシャイニングも、一瞬のキレで勝負するよりは速い脚を持続させるような感じで、同様のタイプと言える。となれば、アヴニールラデューのスタイルもそういった形になって行くかもしれない。
だが、兄は父がダノンプレミアムなのに対し、こちらはリアルスティールにスイッチ。果たして、これがどういう変化をもたらすだろうか。
産駒の活躍場は芝に限らず、フォーエバーヤングはもちろん、ビダーヤやチカッパといったダートの実力馬を数多く送り出しているだけに、ひょっとすると兄よりさらに馬場適性の幅は広がるかもしれない。管理予定の西園翔太師からも「走りそうな雰囲気があるので楽しみ」というコメントが出ており、先々はかなり面白くなってきそうな存在だ。きょうだいたちはいずれも2歳中のデビューというところからも、年内には走る姿を見られるのではないだろうか。
■パーシビア

父:シスキン
母:クラウンアゲン
性:牝 毛色:鹿毛
所属:美浦・萱野浩二厩舎
母の父はマンハッタンカフェで父がシスキンという配合だと、2024年の阪神JFで3着に入ったテリオスララを思い起こさせる。初年度産駒から2歳GⅠに駒を進めるような産駒を送り出したシスキンは、翌年もライヒスアドラー、ロックターミガンと芝、ダートの三冠競走を歩む2頭を輩出。母系の良さを存分に引き出す種牡馬という噂もあることから、パーシビアはこれまでのきょうだい達とは全く違ったスタイルの競走馬になる可能性もありそうだ。
それに加え、マンハッタンカフェはブルードメアサイアーとしてソウルラッシュ、メイショウハリオにテーオーロイヤルと、古馬になってから以降の活躍馬を多く輩出しているイメージがある。だが一方で、タスティエーラやセイウンハーデスのように、3歳クラシック路線に乗ってからもう1段階の成長を見せるような馬もおり、伸びしろが非常にある血統なのかもしれない。
デビュー時期は現段階では未定とのことだが、上記で述べた血統背景からも、乗り込まれてどんどん良くなっていくタイプな感覚もある。素質を秘めた若駒として、デビューから追いかけたい1頭ではないだろうか。
※写真はクラブ様公式ホームページより。
※記事内の産駒成績等は6月1日現在のものになります。
※本記事はクラブ様の許可をいただき書かせていただいております。無断転載等はご遠慮ください。
![[POG26-27]注目馬紹介〜一口クラブ・広尾サラブレッド俱楽部](https://uma-furi.com/wp-content/uploads/2026/06/202606042-300x225.jpg)
