「名馬」を語る [追悼・ダイワメジャー]メジャーとダンスの華やかな「ふたり舞台」 2026年1月25日 2001年4月8日。千歳の社台ファームにてスカーレットブーケは栗毛の牡馬を出産した。名牝スカーレツトインクの血を引くこの馬こそがダイワメジャー。スカーレット一族の血を象徴するような雄大な馬体の持ち主は育成時から並外れたパワーを発揮し、一目置かれる存在だった。そこに輪をかけて父サンデーサイレンス譲りの荒々しさも加わり、手... 勝木 淳
「名馬」を語る 仁川の匠ここにあり。ベラジオオペラと横山和生 2026年1月12日 2025年12月24日。大阪杯を連覇したベラジオオペラが競走馬登録を抹消。社台スタリオンステーションで種牡馬になることが発表された。国内外で14戦し、通算6勝。獲得賞金は11億円をこえた。父ロードカナロア、母エアルーティーン、母の父ハービンジャー。栗東上村洋行厩舎に所属し、主戦騎手を務めたのは横山和生騎手だった。 仁川... 勝木 淳
「名馬」を語る 諦めの悪さにこそ力は宿る。ソウルラッシュの現役生活を振り返る 2026年1月2日 2019年の終わりから毎週末の重賞を回顧する記事を書くようになった。振り返る記事は基本的に当然ながら勝ち馬を主役に展開する。なぜなら、競馬は勝つことが第一であり、勝ち馬こそがそのレースの最高だからだ。そうでなければ競馬の価値がおかしくなる。一頭の馬に関わる人々はみな、ただ1着でゴールすることにすべてを注いでいる。その情... 勝木 淳
ニュース・ブログ [全日本学生馬術大会2025]ヴェロックスを追いかけて。三木ホースランドパークで知った学生馬術の魅力 2025年12月3日 2025年10月30日午前5時 夜明け前、神戸の街は目覚める途中の微睡みのなか。神戸電鉄「新開地駅」から三田行きに乗車し、途中の鈴蘭台で粟生行きに乗り換える。車内は各ロングシートに一人いるかいないかくらい。さすがに早朝から三木方面へ向かう人は少ない。乗車した3000系の車体が音を立てながら、カーブを越え、神戸より標高が... 勝木 淳
「名勝負」を語る 29年後の現在地。フォーエバーヤングの快挙 2025年11月2日 日本時間の2025年11月2日午前7時25分。 第42回ブリーダーズカップクラシックのゲートが開いた。前年の勝ち馬シエラレオーネ、2着フィアースネス、そして3着だったフォーエバーヤングの3頭がそろい、再戦ムードのなか、スタートは切られた。フォーエバーヤングは五分のスタートから先行態勢をとる。すぐ内にいるフィアースネスの... 勝木 淳
「名馬」を語る アイドル性と実力の掛け算。思い出の白毛馬、ユキチャン 2025年8月11日 今でこそシラユキヒメ牝系はブチコからソダシ、ママコチャがあらわれ、GⅠ馬の牝系としてマルガの未来へとつながっているが、初期は白毛という毛色だけがクローズアップされ、ただ珍しい毛色の一族だった。見た目で人を判断してはならない。ルッキズムなる言葉もまだ浸透していなかったころ、普通と違う外見を持つものはただただ異形という扱い... 勝木 淳
「名馬」を語る 父パイロへ、そして自身の名へ、果たした「義」。ケンシンコウの現役時代を振り返る 2025年7月21日 ケンシンコウは2025年7月6日、約1年ぶりの出走になったジュライSで右前肢跛行のため競走中止となる。さらにそのまま引退し、種牡馬入りするという一報が飛び込んできた。8歳まで25戦し、4勝をあげ、重賞1勝という戦歴だった。 ケンシンコウの馬名の由来は、越後の龍と謳われた上杉謙信にある。謙信といえば、毘沙門天の化身ともい... 勝木 淳
ニュース・ブログ ニュースコラム ウインズの手練れたちも虜に。横山琉人騎手JRA通算100勝達成によせて 2025年7月4日 2025年6月28日福島6R新馬ダ1150mでセイカミナミホリエを勝利に導き、横山琉人騎手がJRA通算100勝を達成した。初騎乗は2021年3月6日中山1Rオリエンタルメラク14着。初勝利は同年4月10日中山1Rノアファンタジー。100勝まで約5年の道のりだった。 琉人騎手はウインズの手練れたちが愛する騎手の一人だ。な... 勝木 淳
「名勝負」を語る 魂は今も海峡を渡る風のなかに。トーセンスーリヤの函館記念 2025年6月27日 東京から北海道へ向かう交通手段はいくつかある。羽田から新千歳まで空路なら約90分、東京駅から北海道新幹線だと約4時間で新函館北斗へ到着する。馬産地は新千歳、札幌も新千歳、だが、函館なら新函館北斗。これが私の北海道旅。ちなみに函館~札幌間は函館本線の特急北斗号で約3時間50分。北海道は広い。訪れる目的によってそのアプロー... 勝木 淳
「名馬」を語る 蛇行する男と真っ直ぐ駆ける王者。名馬オジュウチョウサンを振り返る 2024年12月20日 人生の傍らに競馬があると、救われることがある。 不思議としんどい想い、手詰まり感に支配されたときだけは馬券が当たる。築地の世界に飛び込み、はじめての年末で泡を食っていたとき、有馬記念でダイワスカーレットから総流しをかけ、アドマイヤモナークが引っかかった。疲れ切って買い目を絞る気力がなかっただけだが、これが当たり馬券を引... 勝木 淳