「名馬」を語る ゆっくりでもいい、希望を捨てずに生きていこう。 ヒシミラクルの菊花賞。 2021年10月22日 問題:2001年以降、春のクラシック不出走の菊花賞馬は、半数以上の11頭。そのうち日本ダービーまでの重賞またはトライアルにも出走歴がない馬が6頭いる。すべて答えよ。(2021年現在) 競馬では秋は逆転の季節。春のクラシックで形成された勢力図を塗りかえる馬がしばしば出現する。それらを、夏の上がり馬と呼ぶ。有力馬たちが夏を... 勝木 淳
「名勝負」を語る さよならは言わないで サンアディユとカノヤザクラ 2021年9月12日 2006年JRAは北九州記念を芝1800mから1200mに変更、サマースプリントシリーズを創設した。セントウルSはその最終戦となり、これを制する馬がスプリントチャンピオンになることが多く、まさにひと夏の物語、その最終話だ。初代チャンピオンのシーイズトウショウに続き、2007年にここを勝ち頂点にたどり着いたのがサンアディ... 勝木 淳
「名馬」を語る 東京競馬場、400m標識でみた夢 - イスラボニータ 2021年4月17日 競馬観戦中、ゾクゾクする瞬間はどんな場面だろうか。 自分が応援している馬が大逃げを打っているとき。これは個人的にはいつか捕まるのではと不安でしかない。逃げは強さの象徴かもしれないが、追われるものに対して追う立場は脅威であり、なにより逃避は体に悪い。 東京競馬場の残り400m標識。手綱は微動だにせず、馬なり。いわゆる抜群... 勝木 淳
「名馬」を語る はじめの一歩 後藤浩輝騎手とキタサンブラック 2021年3月20日 東京都中央卸売市場。当時は築地市場と呼ばれていた。 一部の競り物品を除き、競り人と仲買人が話し合いによって売買する相対取引が主流になり、築地の仲買人たちは早朝というより、真夜中の午前1時、2時から競り場に降りてくる。顧客の注文に見合う魚を長年培った経験をもとに探し、競り人と値段を交渉する。 午前4時。 そうして魚を買い... 勝木 淳
競馬を学ぶ 松田国英調教師〜「マツクニ流」が伝えたこと〜 2021年2月27日 JRA通算636勝(2021/2/19時点)、重賞59勝、GⅠ14勝。管理したGⅠ馬は9頭。クロフネ、タニノギムレット、キングカメハメハ、ダイワエルシエーロ、フサイチリシャール、ダイワスカーレット、ダノンシャンティ、ベルシャザール、タイムフライヤー。 厩舎から独立した調教師は角居勝彦調教師・友道康夫調教師・高野友和調教... 勝木 淳
「名馬」を語る 「東京では負けない」 ジャングルポケットと東京競馬場 2021年2月12日 「ジャンポケ」といえば、いまや競馬ファンとてお笑いトリオ「ジャングルポケット」が真っ先に浮かぶのではないか。無類の競馬好きで現在では競馬中継のMCを務めるメンバーの斉藤慎二さんが、トリオ結成時につけた名前が2001年の日本ダービー馬・ジャングルポケットだった。これは彼が単にジャングルポケットのファンだったからではなかっ... 勝木 淳
「名馬」を語る すべての理由が「距離」ではない - フィエールマン物語 2021年1月10日 2004年11月28日。 この年、JRAは創立50周年を迎え、JRAゴールデンジュビリーキャンペーンを展開。各地で記念競走が行われ、そのハイライトはジャパンCとジャパンCダートを同日に行うゴールデン・ジュビリー・デーだった。10RジャパンCダートを武豊騎手が乗るタイムパラドックスが勝ち、11RジャパンCはオリビエ・ペリ... 勝木 淳
「名馬」を語る 夜空にいななく ゴールドシップ引退式 2020年12月26日 2015年12月27日。 有馬記念という祭典の終わり。 気がつけば競馬場一面の夜空。台地を滑る寒風はさらに強烈で、主役の登場を待つ人々は唇を震わせ、足踏みし続けた。やがて芝コースに赤、白袖赤一本輪の勝負をまとった3人があらわれる。横山典弘騎手、岩田康誠騎手、内田博幸騎手。有馬記念後夜祭の"主役"と苦楽を共にしてきた男た... 勝木 淳
「名馬」を語る ブエナビスタ〜彼女が目にした最後の"絶景"〜 2020年11月27日 Q:ビワハイジの6番仔といえば? 競馬民が集うカルトクイズ番組であれば、即答されてしまうだろうか。 A:ブエナビスタ。 馬名の由来は、スペイン語の絶景。彼女の競走生活は馬名由来のごとくとは必ずしも言えなかった。デビュー戦は菊花賞当日の新馬戦。のちに“伝説の新馬戦”といわれるレースでアンライバルド、リーチザクラウンに次ぐ... 勝木 淳
「名馬」を語る ラブリーデイ〜夢のかたまりから、血を継ぐものへ〜 2020年11月1日 「もしもだれか他人になることができるとしたら、だれになりたいか?」 競馬ファンにこんな問いかけをしたら、まちがいなく上位に来る人物のひとりに金子真人オーナーがいるだろう。馬主名義・金子真人HDといえば、キングカメハメハ、ディープインパクト、マカヒキ、ワグネリアン、2000年以降のダービー馬4頭を筆頭に活躍馬は数え切れな... 勝木 淳