国内の最強馬決定戦に相応しい舞台として、天皇賞・秋を挙げる人は少なくない。GIでは最も施行数の多い1600、2000、2400mで、ちょうど中間の距離で行なわれる点。そして、やや外枠不利な面はあるにしても、比較的紛れが少なく、直線が長く大回りの東京競馬場で行なわれる点も、その舞台に相応しいといえるだろう。 ただ、そんな...
齋藤 翔人
6歳の時、父親の部屋にあった月刊『優駿』を見たことと、イナリワンが制した天皇賞(春)を現地観戦したことがきっかけで競馬に魅了される。
初めて遊んだ競馬ゲームは、ダービースタリオンMacintosh版。好きは馬はホッカイルソー。
共著に『競馬 伝説の名勝負』シリーズ、新刊『ゴールドシップ伝説 愛さずにいられない反逆児』(星海社新書)
齋藤 翔人の記事一覧
中央競馬の芝で行われるレースの距離帯に1400mと1800mがある。しかし、それらの距離で行われる重賞競走は複数あるものの、GⅠレースは行われていない。1200m・1600m・2000m・2400mを根幹距離と呼ぶのに対し、これらの距離は非根幹距離と呼ばれるが、逆にこれら非根幹距離を得意とする名脇役がこれまでにも多数い...
2020年からGⅡに昇格した富士ステークスは、関東で行なわれるマイルチャンピオンシップの前哨戦。過去には、エイシンアポロンが当レースと本番を連勝し、トウカイポイント、ダノンシャーク、ペルシアンナイトが、ここをステップに本番を制している。 2021年の出走馬は17頭。そのうちGI馬は3頭と、好メンバーが顔を揃えた。ただ、...
レース史上初めて、阪神競馬場で行われる2021年の秋華賞。フルゲートは例年から2頭減り、16頭が大舞台に顔を揃えた。 3歳牝馬の限定戦とはいえ、臨戦過程は様々。前走トライアル組はもちろんのこと、オークスからの直行組や、札幌記念を勝って臨む桜花賞馬。そして、条件戦から挑んでくる馬など、実にバラエティー豊かなメンバーとなっ...
現在の牝馬三冠における最終戦・秋華賞が創設されたのは1996年。2021年で、ちょうど四半世紀が経過したことになる。それまでの最終戦はエリザベス女王杯で、距離は2400m。3歳秋とはいえ、オークスと同様、乙女たちにはまだまだ厳しい条件で、ホクトベガやタケノベルベット、さらにはサンドピアリスが制したレースでは、伝説レベル...
サウジアラビアロイヤルCは、主要4場で最初に行なわれる2歳重賞。重賞としての歴史は浅いものの、前身のいちょうステークスを勝ったメリーナイス、エアグルーヴ、メジロドーベル、イスラボニータが、2歳GIや翌年のクラシックを勝利。重賞に昇格後も、2017年から3年連続で勝ち馬が後にGIも制し、出世レースとなっている。 また、昨...
1着馬には、天皇賞秋の優先出走権が与えられる伝統の重賞、毎日王冠。 過去には、オグリキャップやサイレンススズカ、グラスワンダー、ダイワメジャーなど、幾多の名馬がこのレースを勝利してきた。 近年は、天皇賞秋よりもマイルチャンピオンシップと関連性が強くなっているが、豪華メンバーが集う点は例年と同じ。2021年も、出走頭数は...
過去に中央競馬で記録された芝2400mのレコードタイムで、見る者に大きな衝撃を与えたタイムがいくつかある。1989年、ホーリックスが記録した2.22.2。その16年後、永遠に破られないと思われたそのタイムをアルカセットが0秒1更新した2.22.1。そして、まだ記憶にも新しい2018年、その年の三冠牝馬アーモンドアイがア...
国内最速の短距離王を決めるスプリンターズS。2021年は、出走16頭すべてが関西馬という、珍しいメンバー構成となった。 その中身は、春のスプリント王に、久々のGI戴冠を目指すかつての2歳女王。さらには、母仔制覇を目指す馬や、GIでの1着降着から立ち直り、今度こそビッグタイトルを獲得したい馬など、バラエティーに富んだメン...
競馬を語る上で外すことができない、重要な要素の一つが「血統」だ。GIで実績を残した馬や、良血馬のDNAが後世へと引き継がれていく血のドラマは、競馬の大きな魅力の一つでもある。 今回は、日本を代表する血統評論家の栗山求氏にインタビューを敢行。 にわかに母の父としてブレイクし始めたキングヘイローについて、お話を伺ってきた。...
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語り継がれし「名馬」たち
レース回顧
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[重賞回顧]”バド”の雪辱を、”スタニング”が晴らす見事な勝利~2024年・エリザベス女王杯~
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[地方レース回顧]意地の連覇、意欲の挑戦~2024年・マイルチャンピオンシップ南部杯~
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[重賞回顧]いざ、逆襲のとき。武豊騎手とドウデュースが感動の後方一気!~2024年・天皇賞秋~
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[重賞回顧]夏を越して走りが洗練されたアーバンシックが菊の大輪を戴冠!~2024年・菊花賞~
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[重賞回顧]秋晴れに輝く2つ目のティアラ 盤石の競馬で突き抜けたチェルヴィニアが二冠達成~2024年・秋華賞~
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