秋競馬の開幕を告げる京成杯オータムハンデ。筆者が真っ先に思い浮かべるこのレースのイメージは、タイムが非常に早くなるということ。皐月賞以来、およそ5ヶ月ぶりの開催で、馬場はいわゆる「パンパン」の状態。JRAレコードが出ることも珍しくない。 古くは、名牝ダイナアクトレスが1分32秒2という驚異的なタイムで優勝し、7年後に、...
齋藤 翔人
6歳の時、父親の部屋にあった月刊『優駿』を見たことと、イナリワンが制した天皇賞(春)を現地観戦したことがきっかけで競馬に魅了される。
初めて遊んだ競馬ゲームは、ダービースタリオンMacintosh版。好きは馬はホッカイルソー。
共著に『競馬 伝説の名勝負』シリーズ、新刊『ゴールドシップ伝説 愛さずにいられない反逆児』(星海社新書)
齋藤 翔人の記事一覧
夏のローカルで行われる2歳重賞を締めくくり、小倉競馬の1年の掉尾を飾る小倉2歳ステークス。2016年の勝ち馬レーヌミノルは、後に桜花賞を制するなど活躍し、2020年の勝ち馬メイケイエールも、ここからさらに重賞を2勝した。 出走馬は、昨年と同じ10頭立てと落ち着いたものの、6頭が単勝10倍を切る混戦模様。その中で、1番人...
夏の2歳重賞第3弾、札幌2歳ステークス。かつては、ニシノフラワーやビワハイジ、ジャングルポケット、アドマイヤムーンなど、後のGI馬や年度代表馬を多数輩出する出世レースだった。 近年は、そこまでの大物が出ていなかったものの、2020年の勝ち馬ソダシは、阪神ジュベナイルフィリーズと桜花賞を連勝。5戦無敗でオークスに駒を進め...
2015年の二冠馬ドゥラメンテが、急性大腸炎のため9歳という若さで亡くなった。馬名の由来は、イタリア語の音楽用語で「荒々しく」という意味だそう。その名のとおり、凄まじい活力、そして生命力が漲っているイメージがあっただけに、この若さでというのが、未だに信じられない競馬ファンは少なくないはずだ。 ここでは、ドゥラメンテをは...
夏競馬に行なわれる2歳重賞の第二弾、新潟2歳ステークス。ローカルらしい小回りで直線が短い競馬場で行なわれる他の3レースとは異なり、日本一長い直線を使って行なわれる点が、このレース最大の特徴といえる。 2021年の出走頭数は12頭。人気は3頭に集中し、その中で1番人気に推されたのがアライバルだった。ノーザンファームの生産...
夏競馬の名物の一つに、ローカルの4つの競馬場で行われる2歳重賞があげられる。近年は、7月の函館2歳ステークスに始まり9月の小倉2歳ステークスで閉幕するスケジュールとなっているが、その中でも新潟2歳ステークスは日本一長い直線を有する新潟の外回り1600mで行われ、なおかつ施工時期も開催後半に行われているため、しばしば派手...
夏競馬最大のレース、札幌記念。GⅡに昇格以降は数多くのGⅠ馬が参戦し、凱旋門賞など、海外に遠征する馬の前哨戦としての役割も果たしてきた。 2021年は、4頭のGⅠ馬を含む13頭が出走。人気は、新旧の牝馬クラシック勝ち馬2頭に集中した。 1番人気に支持されたのはラヴズオンリーユー。 2019年のオークスを制して以降、なか...
1995年にフジヤマケンザンが香港国際カップを優勝して以降、日本の競馬ファンにもすっかりお馴染みとなった香港競馬。中でも、12月に行なわれる香港国際競走の各レースは、日本のみならず、世界各国から強豪が集結。今や日本でも馬券の購入が可能で、毎年のように熱いレースが繰り広げられている。 2021年現在、日本調教馬で海外GⅠ...
サマー2000シリーズ第3弾の小倉記念。2020年は、3連単の配当が100万円を超えるなど、数年おきに波乱の決着となっている。2021年は、レース当日にアールスターが取り消して出走9頭の少頭数。重賞勝ち馬も不在で、なおかつ稍重馬場での開催は7年ぶりと、例年にはない条件の下で行なわれた。 単勝オッズ10倍を切ったのは6頭...
現代競馬を根本から変えた、種牡馬サンデーサイレンス。1994年に初年度産駒が登場すると、翌年、わずか2世代でリーディングサイヤーを獲得。以後、2007年までその座を守り続けた。 一方、その登場とほぼ同時期に、強烈な存在感を放ち始めたのが外国産馬、通称「マル外」である。当時、クラシックに出走権がなかった3歳の外国産馬にと...
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語り継がれし「名馬」たち
レース回顧
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[重賞回顧]雨中に鳴り響くアキラコール!外ラチ沿いの攻防を制したブローザホーンが悲願のGⅠ初制覇~2024年・宝塚記念~
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[重賞回顧]自分らしくありのままに。絶妙なペース配分で美しく逃げ切ったアリスヴェリテが重賞初制覇~2024年・マーメイドS~
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[重賞回顧]遅れてきた素質馬サトノレーヴがインを強襲! 実りの秋へ、夢が広がる重賞初制覇~2024年・函館スプリントS~
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[重賞回顧]天性のセンスがまたも爆発! ジャンタルマンタルが隙のない完璧な競馬で3歳ベストマイラーの座を獲得~2024年・NHKマイルC~
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[重賞回顧]師弟で掴んだ王者の称号。長期休養を乗り越えたテーオーロイヤルが古馬最高の栄誉を獲得!~2024年・天皇賞(春)~
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[重賞回顧]美しいレース運びで惜敗続きにピリオドを打ったアドマイヤベルが、オークスの優先出走権を権得!~2024年・フローラS~
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[重賞回顧]天まで届け勝利の凱歌。史上まれに見る混戦を制したのはジャスティンミラノ!~2024年・皐月賞~